ねじねじ録#14「一人の味」を読んで

「一人の時間は2メートル以上ある画用紙を渡されて、好きなものを描いていい」からは、空白が余りにも大きすぎて自由だから不安になったのかなと感じました。近くにいつも仲間たちがいて、話したいときに誰かと話せる状況だったのに、今は1人で映画館に行き、感想を語り合う人が近くにいないので、心細さも伝わってきました。
上映前のさおりさんと上映後のさおりさんはまるで別人みたいで逞しさが増したと思いました。
「言葉にしないと〜」からは、孤独も楽しんでいて、さおりさんの心のなかにあるこの感情は、自分だけの大切な感情にしてもいいし、必ずしも思ったことを誰かに伝えなくてもいい、1人でどこかへ行くことも肯定された気持ちになりました。
思い込みからまたひとつ解放されて、以前の自分よりも自分のことを気に入ったと思えたさおりさんがとても眩しいです。

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