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5つのキャラクター! ドラえもん的心理学(エゴグラム)

どこでもドアがあったら!

タケコプターがあったら!

今でも妄想を膨らませてしまいますね。

この記事では自分を知りたい人、自分を変えたい人に向けて少しでも役に立てばと思い書いています。

さて、テレビとはまた違った魅力を見せてくれるのが、映画ドラえもんシリーズです。幼少期の私も映画の冒険感と友情に憧れていました。

そんな夢の秘密道具にワクワクするドラえもんは、魅力的なキャラクターがいてこそです。


5人の個性的なキャラクター

自分がルールで威圧的な、ジャイアン

とても優しく気配り上手な、しずかちゃん

知識と理論が魅力の、出来杉くん

素直で好奇心旺盛、自由奔放な、のび太くん

従順でありながら、見栄っ張りな、スネ夫

話は変わりますが、福祉の現場でも心理学的な要素は活用しています。心理療法や簡単な心理検査を使ってアセスメントすることもあります。

エゴグラムはそのツールのひとつです。

エゴグラムとはなんぞや?という人は、ご自身で検索してみてください。たくさん、情報がてできます。

とにかく、エゴグラムというのは簡易な性格検査のようなツールだと思ってください。実際には深い検査ですが、福祉の現場では分析が目的ではありませんので、簡易に自分のことを知るためのツールとして使うことがあります。少なくとも私はそのように使います。今、その利用者が置かれている状況での性格傾向の一端を掴めればそれでいいという感じです。

5つの性格傾向

エゴグラムの結果はCP、NP、A、FC、ACで表現されます。

この5つの性格傾向が、ドラえもんのキャラクターに当てはまるんじゃないかと思っています。

CP=ジャイアン

NP=しずかちゃん

A=出木杉くん

FC=のび太くん

AC=スネ夫

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人はとても複雑にできています。その心のありようも複雑です。

アニメではキャラクターに応じて、性格や言動が描き分けられていますが、実は私たち、一人の人間にはあのキャラクターの全ての要素が入っています。

性格傾向はこのバランスが人によって異なることで生じます。

特に映画ドラえもんシリーズを観ると、各キャラクターがそれぞれの特色を持って考え、発言し、行動しています。そこで互いの想いに折り合いをつけて、目標を達成するために前へ進む姿が描かれています。そして、目標を達成したら、必ず別れが訪れます。それは、その映画のゲストですね。

映画:月面探査記ならエスパルと呼ばれる月面に住む民、宝島なら海賊船船長の息子フロック。これらはその時に直面している課題や悩み、ストレスを具現化したものです。

環境問題や創造性の大切さなど社会問題をテーマにしたと推測できるものがある一方で、人との確執や自分の劣等感など身近なテーマも扱っていると私は感じています。

そういったテーマの中で、キャラクターが様々な心の葛藤を経て、課題や悩み、ストレスを克服していきますが、帳消しにはなりません。必ず成長を感じさせる場面とともに、課題やストレスの面影が表現されています。成長には課題や悩みがあってこそだと表現しているのだと私は思います。私たちはそこに感動を覚えるのかもしれません。

ドラえもんはのび太くんの成長ではなく、ひとりの人の成長を分解して表現しているのだと思います。

福祉の現場では、まさにこの映画さながらの状況が、ひとりの利用者さんの中で巻き起こっています。そして、対人援助職の私は、常にその現場に居合わせます。職務へのやりがいはここから感じるのかもしれません。ドラえもんはとても福祉と関連深いアニメです。

さて話が外れましたがエゴグラムについて見ていきましょう。

エゴグラムの評価

先ほど書いたとおり、CP、NP、A、FC、ACで表されます。

CPは一般的には父性を表現しており、強さや威厳、リーダーシップなどが強い一面がある一方で、わがまま、がんこ、協調性に欠ける、独断的などの弱みもあります。

NPは一般的に母性を表現しています。優しや気遣い、世話好きなどの一面がある一方で、優柔不断、おせっかいなどの一面もあります。

Aは論理的な一面が強みです。ロジカルに考え、冷静に分析し、事実を捉える能力が高い反面、柔軟性に欠け、感性よりも理論といった冷たさを感じる一面もあります。

FCは自由、楽観的で楽しむことがとても得意なこどもっぽい強みです。弱みはわがままで能天気です。

ACは従順で素直、流行にも敏感ですが、信念に乏しく周囲に左右されてしまう傾向を表現しています。

いかがでしょうか。ドラえもん的ではないですか?

先ほども書いた通り、人は複雑に組み合わさっていますので、どれかが高いから良くて、低いから悪いというものではありません。

例えば、FCが高いとします。ドラえもんではのび太くんです。楽観的で楽しむことが得意です。その分、リスクには鈍感でわがままかもしれません。自分がそういう傾向だと知って入れば、ひと工夫できるのです。

アニメでは泣いてすがるのび太くんですが、良く言えば頼み上手です。常に彼を助けてくれる人が周りにいます。普段の楽観性が友達を引き寄せ、気が付けば輪の中心です。

このようにエゴグラムは自分のことを知るツールの一つとして有用です。CPが高すぎるなら、協調性を意識すればいいでしょう。NPが高いなら人を支える仕事がマッチするのかもしれません。

みなさんも機会があればやってみてください。

本来はこの5つの傾向の組み合わせで図りますので、もっと分析は複雑です。5つの傾向を点数化し、それぞれを折れ線グラフのようにしてつなぎます。このグラフのパターンで分析していくのですが、ここまで知りたい方はぜひ、ご自分で勉強するか、心理学の本をご覧ください。

この記事ではこのくらいにしておきます。エゴグラム、自分でするのも面白いですよ。





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