パッケージデザインの価値観

あなたが商品を購入するかしないかの決断、そこにパッケージデザインの影響はあるだろうか。

先日、SNSを見ていたときに、新しいお酒を紹介する発信があった。

添付された期間限定の缶チューハイの画像には、華やかに花のデザインがあしらわれている。

そのときに私が率直に抱いた感想は「わっ！なにこれ〜かわいい〜！」だった。特にいつもは買わないお酒だったが、買いたいとまで思った。

そう、私は超がつくほどパッケージデザインに影響されるのだ。

その一方で、紹介していた方はパッケージデザインに対して、やや怪訝そうな言葉を添えていた。

そのときに「私とはまったく違う感想なんだな」というのが印象に残った。

購買に大きな影響のない人もいれば、私のようにパッケージデザインひとつで簡単にカゴにインする人もいる。

他にも「内容がわかりやすい文字やデザイン」に惹かれる人と「その商品の雰囲気が伝わりやすい文字やデザイン」に惹かれる人にも分かれるだろう。

まてよ、これってファッションでも共通するのではないだろうか。

ファッション＝自分のパッケージデザインとすれば、もしかしたら2つには関連性があるかもしれない。ひとつ仮説が立った。

たとえば、私はそもそもパッケージデザインが好きで、スーパーではつい目新しいものを探してしまう。

期間限定や珍しいものを見るのが楽しく、四季に合わせてパッケージデザインが変わるだけでも買いたくなってしまう。

ではファッションはどうかというと、今でこそ収入が減り購買意欲が下がったが、服は好きだ。買う気がなくてもショッピングモールでぷらぷら見てしまう。

雑誌やSNSで新しい服をつい見てしまうし、購入するときには流行り物や珍しいデザインの服を好んで選ぶ。

つまり、私のパッケージデザインとファッションに対する好みや傾向はかなり似ている。

もうひとり、旦那で考えてみよう。

旦那は、私が「見て！このパッケージデザインかわいい！」と興奮気味に話しても、ローテンションな「ほんまやな」という返事をする。つまり興味がない。

そして、ファッションにもまったく興味がない。

2人だけの結果では信憑性に欠けるし、残念ながらこれについて深掘りしたわけではない。しかし、もしもパッケージデザインとファッションの価値観がリンクしているとしたら、なんだか興味深い話だ。

パッケージデザインやファッションは、少なからず人の印象に影響をもたらすものだ。

しかし、それらに対する人の価値観はひとりひとりまったく違う。

例えば好意を持ってもらいたい人の好みのファッションを少し意識すると、その人からの印象は変わるのかもしれない。

だけど、あまりにパッケージと中身が違ったらどうだろう。もぎたてブドウって書いてあるのに、リンゴじゃん！なんて、私だったら残念に思ってしまう。

自分らしいパッケージを纏うことも、自分の価値を高めてくれるのではないだろうか。

私のパッケージはどんな文字が書いてあるのだろう。アルコール何%かなぁ。