
「愛」を経験して変わった僕の写真観
昨年の秋に恋人ができ、今年の春からは一緒に暮らすようになりました。横浜から信州は松本に移住し、今は彼女のいる兵庫県に移住しています。
僕はまぁまぁまぁそこまでパートナーシップというものに積極的ではなかった方で、「そんなことがあるの?」くらいに思っていたのですが(笑)、人生何が起こるかわからないですね。ありがたいです。
そんなわけで僕は今、アドラー心理学でいう「愛のタスク」真っ最中です。愛を伝え、受け取ることをやってます。
「与えることの質を変えると、受け取る質も変わる」といいます。循環の質が変わるからだと思ってます。
今回はこのプロセスが僕の写真にどんな変化を与えたのか、について書きます。
写真観の変化
ファミリーを撮るときの雰囲気が変わったように思います。特にお子さんがいる場面での僕自身の安定感ですね。
ファミリーで旦那さん・奥さんはまぁまぁまぁ大人なので(笑)、こちらに合わせてくれます。でも子供は基本的に自由です。フリーダムです。フリーダムすぎます(汗)僕をさして「このおっさん誰?」というレッテルを貼られたら関係を修復するのは難しいでしょう(笑)
けど、自分でいうのもなんですが、僕自身の子供を見る目や接する空気感が柔らかくなった気がするのです。
愛おしく感じるようになった。結果、いい雰囲気の写真になる。
これまでは、心の奥底で「子供だ、どうしよう・・・」と身構えてしまうことが多かったのですが、最近はそういうカチンコチン感がありません。もちろん、まだ「う!」と思うこともありますが、以前ほどかたくなる事はなし。
このことに気づいたのは4月、埼玉県の安田工房さんのご依頼で、建てた「木の家」とそこにお住まいのご家族を撮影したとき。
スムーズに行った感があったのです。
「愛」を知ったLPL、「愛」を経験している今
昨年、僕は心を学び、自分の無価値感や無力感と対峙するために岡部明美さんの11期LPL養成講座を受講しました。
LPLとは、「ラビング・プレゼンス・リーダーシップ」の略です。愛と共に人の心に寄り添い、相手の中にある「答や真実」「本来のいのちの輝き」に出会うサポートをし、相手の中から「愛と意志」「新しい選択」が出てくるようなサポートの仕方をこの講座で学びます。
心を学ぶなかで「愛」についても心理・本質の側面から知り、体験し、講座の終盤には恋人ができた。なんつープロセスかと(笑)
人はひとりでは生きていけません。人間社会において、僕らは誰かしらと関係を持って生きています。(スピっぽいことを言いますが)その中で「愛」はもとより、僕ら一人ひとりがとても尊い存在だということも僕は体験してきました。
愛する。これは他者に対してもそうだけど、一番最初の対象であり一番大切な対象は何より自分。自分ファースト。
自分を愛するからこそ、人にもやさしくなれるし、愛せる。
ということがわかってきたタイミングで僕に恋人ができ、恋人と接することでリアルに「愛」を体験していく。新しく気づくこともたくさん。気づかされることもたくさん。
このようなプロセスがあったからこそ、僕自身の空気感に変化があったんだろうね。忘れてしまっていた男性性の解放と元から備わっていた女性性の強化など。
結果、撮る写真にも撮影する際の在り方にも変化が現れた、と思っています。人間力の変化と言ってもいい。
おわりに
今の時代、綺麗な写真を撮れる人はいくらでもいます。それでも「この人に撮影を頼みたい」と言われるには「人間力」が関わってくると僕は思う。
人間力は魅力とも言えるかな。そして、魅力もその人自身の「力」。そう、「力」は誰しも持っている。「人間力」は誰しも持っている。ないのではなくある。
人間力は磨くものではなく思い出すもの。元からあったコト・モノを思い出すもの。
「僕(私)って本当は〜〜な人だったんだ」と自分を思い出す。
「僕(私)は本当は〜〜したかった」とやりたいことをやる。
「僕(私)は本当は〜〜が嫌だったんだ」とやりたくないことを手放す。
そうしていくものだと思うな。
なんか写真感とはズレた話になってきたけど(笑)、「愛」が僕にくれたことは良いこともあれば悪いこともあります。
いいも悪いも全部を受け取る、そして与える(伝える)と決めたからこそ、たくさんを価値を得て、起こった変化と言えますね。
掲載した写真は3月に松本で行われた「まつもと子どもたちの映画祭」で、ボランティアカメラマン&広報スタッフをしたときのヨウスです。これもいいご縁でした。
来年もカメラマンをやる予定です。