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妄想紙[vol.5]秋の始まり

秋は静かにはじまり、静かに終わっていく。ゆるやかに変化していくのが季節で、その自然な移り変わりこそが美しいのだと思う。夏休みの余韻が抜けきれないわたしの秋のはじまり。夏休みが終わって憂鬱かと思えばそうではなく、余韻にひたりながらも動き続ける毎日は楽しくて、一日の終わりの疲れが心地いい。いよいよ秋の本番がきて、衣替えをしたころにはわたしもきっとフル稼働。季節に先を越されないように、本調子を取り戻していきたい。今回の妄想紙のテーマは「秋の始まり」。夏休みの終わり、秋のはじまりに想いを馳せる。(なつ)


□「ちがいを面白がる」ということ / natsu

れぞれが読みたい本を読んで考えたことや感じたことをシェアする早朝読書会」に参加したnatsu。選んだのは『目の見えない人は世界をどう見ているのか』という本。これまで「ちがいを問題として捉えるのではなく、ちがいを楽しむ」という言葉に腑に落ちていなかったが、読書を通して自分の中にある前提について気づいた。


□コロナ渦において大学生として存在する意義 / さら

コロナ下の大学の対応にモヤモヤしたさら。そこから、大学生が主体的に学ぶことや大学生としての意義についてもぐるぐるとしていた。そんな中、休学をした友人の話を聞き、コロナ時代に必要なことについて考えた。


□"趣味を仕事に"その片りんに触れた夏 / mika

日頃からグラレコを行うmika。Facebookで見つけたイベントに行き、当日使い慣れないツールのなかでもグラレコをやってみた。すると、そのグラレコから、新しいつながりができたという。嬉しいという気持ちと不安感。その二つの気持ちを持って、グラレコを行ってみた。


□誰かを救うことというのは。誰かを見捨ててるということなのかもしれない / いずみ

ある怪我から復帰した選手のドキュメンタリーの告知映像で涙したいずみ。その映像が話題になるとともに、あるツイートが反響を集めていた。そこからドキュメンタリーは当初の予定から遅れて配信された。ドキュメンタリーは配慮がされていたが、それと同時に、別の形の問題があってサッカーを楽しめない人には?とモヤモヤしたそう。モヤモヤした理由や背景について考えてみた。


□非常事態から常態(ニューノーマル)へと前進していく / やさころ

サンデルのトロッコ列車の話が、コロナとの向き合い方について似ていると感じたやさころ。どんな対応が1番正しいのか、予測することは難しいしどれが正解なのか断言することなんてできない。だからこそ、議論が白熱し、その場の雰囲気は悪くなることもある。そんな時に気づいた、自分の姿勢について書いてみた。


□周りに合わせる私 / はるか

インターンシップの説明会で、目の前に用意されたお茶を飲むか飲まないか考えたはるか。その状況をストレスに感じながら、ある対話イベントでの話を思い出した。参加者のストレスを軽減させる。その振る舞いについて考えた。


□ディベートのその先 / くらっち

オンラインでの夏合宿で、読書会が一番考えさせられたというくらっち。
読書会の途中で「意見と人格を分けること」についての一言から、今までの経験について腑に落ちたという。そして、ディベートの練習はダイバーシティの話にも繋がるのではないかと考えた。

編集後記

春先の新型ウイルスのバタバタから、オンラインの生活に慣れてきた夏。そして、もはやそれが日常になってきた秋。たった数ヶ月で、人はこんなにも順応するものなのだと、自分の心身の変化を見て驚く。

順応するということは「基盤が整う」ということなのかもしれない。体がなまらないような生活リズムが整った、長時間のオンラインでの活動でのリフレッシュの仕方がわかってきた。やっといろんなことを楽しむ準備ができてきたということだ。

これは私だけではなく、いろんな人やモノやコトもそうだろう。オンラインのイベントが増えてきたり、オフラインでも新しい試みが増えてきている。もはやそれは日常だ。非日常から日常へ。新しい日常は、不安よりもワクワクが大きい。(Kurino)

[Chief Editor] 長岡健
[Editor] 西山なつ美、栗野紗也華
[illustrator]高村南美

#法政大学長岡研究室 #妄想紙_05 #melc2020

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