『英語復文勉強法』の出版によって「復文」という学習法の知名度が飛躍的に向上しました。
しかし,Twitterなどの反応を見ていると,「復文」は短文を暗唱するための勉強法だと誤解されている感があるので,そうではないよというお話をしておきます。
「Chapter 0 復文とは何か」に書いたのですが,私が「復文」と出会ったのは中学2年生の秋ごろから通い始めた塾です。そこでは教科書本文(つまり短文ではなく長文)を「復文」するのは宿題のひとつでした。文章を丸々「復文」するのです。
『英語復文勉強法』は,英語が苦手な人(中学レベルから怪しい人)が大学入試レベルまで飛躍するのに必要な英文法と英単語を身に付けてもらうのを目的としていて,そのために短文から始める教材になっていますが,「復文」の素材を短文に限ってしまうのは非常にもったいないです。損です。
本書をお持ちでない方もいらっしゃると思いますので,「今後の学習について」を引用しておきます。