mmhmmにあまり興味を感じないのはなぜか
この記事はもう一つの記事とセットになっています。そちらも是非お読みください。
mmhmm(ンーフー)について
mmhmmというツールが現在開発中でbeta版が公開されています。
mmhmmがどんなツールなのかについてはこちらのYouTube動画を参照。
この動画を観た皆さんはどんな感想を持ちましたか?
これは画期的なツールだ!という反応、または同じようなことはすでにある技術でできるよねという反応。自分の反応は後者の方でした。その時の感想は以下のとおり。
- 機能が多すぎる
- プレゼンターのプレゼンが単純に上手
- ツールの特性を知り尽くしたプレゼン上手のプレゼンターが使うからこそ良さげに見えるツール
その時点ではあまり興味を持てなかったのですぐにはテスター登録はせず、でもどこかで気にはなっていたので7/24にbetaリストに登録。8/8にbeta版が使えるようになり、使ってみた後の感想としても上記と大きな変わりはないです。
むしろどうやって動画のような操作をしていたのかが分かったので、余計に気になる点が増えたのも事実。動画で行っているような様々な操作はマウス操作で行うため、その際に操作するための手が下がっているのが分かります。おそらくそういったことをカモフラージュするため、操作以外の時は画面上に両手を出してパフォーマンスしているのではないかと考えます。
<プレゼンターの表示設定画面>
mmhmmはパフォーマンスのためのツール
8/6に公開された新しい動画があります。以前はDynamic Deckと呼ばれていた(今は名前が変わってIntercative Recording)機能を使ったデモです。
参考までに。Intercative Recordingはパフォーマンスを記録して非同期にシェアできる機能です。それだけでなく再生時にプレゼンターや資料のオンオフができる点はとても画期的だと思います。
この動画の中ではmmhmmという名前をつけた理由、製品に対する哲学、この製品が目指すもの、などが紹介されています。その中でmmhmmについては、
mmhmm is for performing.
と言及されてます。
それを聞いてハッとなり、あぁなるほどと納得しました。mmhmmはビジュアルを良くするための便利ツールではなくて、本質はパフォーマンスをするためのツールであるということです。最初の動画デモではバーチャル背景や拡大縮小などの機能が目に付きますが、それはあくまでパフォーマンスのためのもの。我々が使う場合はそれをちゃんと考えて使わないとチグハグなプレゼンになってしまうのではないかと考えます。
- プレゼン資料をバーチャル背景に使う理由は?
- プレゼンターの映像を拡大縮小移動透過する理由は?
道具は道具。されど道具。
mmhmmはツールなので好きに使えば良いんじゃないの?それも正解。mmhmmを使う目的の多くはライブや録画で誰かへプレゼンテーションを行うためでしょう。そのプレゼン内のちょっとした操作のもたつきは見てる方としては気になります。それが派手な効果を演出するものであればあるほど余計に。ツールを使うことと使いこなすことはまた別の次元の話です。
プレゼンテーションという目的において効果的な演出が必要なのかどうか。パワーポイントのアニメーションの多用などと同様。十分検討したうえ、見せる場合はスムーズに行う心がけが重要です。
自分がmmhmmに強く惹かれないのはこの点。操作を意識するとプレゼンに集中できないし、効果的に使う場面もあまり想像ができない。説明しながらだとスライドを送る/戻す、強調したい点を指示する、くらいの操作で必要十分と考えます。
自分が使ってるクリッカーはコレ。シンプルで触り心地が良いのでお勧めです。
人が使う道具というのはこれくらいシンプルで操作と結果が一対一で対応していると、習得が容易でかつトラブルのない行動が可能となります。
最後に
mmhmmに対して感じたことをある程度言語化できたのでnoteに書いてみました。個人的には積極的に使うことはなさそうですが、機能的には画期的な点も多いので引き続きウォッチしていきたいと思います。もう一つの記事の方ではmmhmmのデザイン面で素晴らしいと気づいた点を書いています。そちらも是非お読みください。
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