11対決、そして4人の思い(3)
「ンン~……。まさか望月先生たちが面会に来るとはね。もう会うことはないと思っていたのに」
「まあ、きっと裁判の席でも会うことはありますよ……。それはさておき、今日は運野先生にお伺いしたいことがあって来たんです」
「聞きたいこと~? 何かしら。まあ、まず座りましょうか」
3人が、アクリル板を隔てて同時に腰かける。
「あの夜に、朔人と何があったのか、もう一度聞かせていただきたくて」
亜桜の言葉に、運野の眉がピクリと上がる。
「サクト……って、金沢さんの話? それだったら、あの