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組織の中でキャリアを築く。管理職兼UIデザイナーの自己紹介。

はじめまして。株式会社ニジボックスでマネージャー兼デザイナーをしている神田と申します。主戦場はWebプロダクトのUIデザインです。30代半ば、都内在住です。

美術大学の大学院を修了後、紆余曲折あり株式会社ニジボックスに入社しました。社歴は10年近くになります。

株式会社ニジボックスはリクルートの子会社でweb制作会社です。事業の比率はリクルートが60%、外販の受託制作が40%です。

僕は 「リクルートの事業会社に常駐してインハウスデザイナー 」→ 「外販の受託制作デザイナー」として両方のポジションを行き来しながら、一貫してwebプロダクトのUIデザイナーとして業務遂行してきました。
2017年からはマネージャーとしてデザイナー組織のマネジメントにも従事しています。(組織規模は20名程です。管理職としてはまだまだ本当に未熟です。)

発信は登壇や会社のコンテンツがメインでしたが、よりパーソナルな視点で情報を発信していきたいと思い、noteを執筆する事にしました。web業界は未だ組織的なキャリアパスのモデルが確立していません。そんな中で、ゼネラリストとスペシャリストの狭間に身を置く者として思いの丈を記載していきます。

未熟なデザイナーだった僕

入社した時の僕は、バナー1本が1日かかっても仕上げる事が出来ず、不器用故に一つの作業に周囲の3倍時間が掛りました。(最初はアルバイトでした。)説明も非常に苦手で、デザイナーには向いていないと同僚に言われた事もあります。それでも辛抱強く任用し続けてくれた上長には感謝しています。
マイナスからスタートした自分のキャリアですが、今もデザイナーとして生き残る事が出来ています。上司や同僚、クライアントに恵まれました。そして常に地道な仕事を断らなかった経験が今も自分を助けています。地道な仕事とはアサイン管理であったり、営業的な対外折衝等、間接的な調整業務を指します。僕は戦略的に生きてきたわけではありませんが、組織の中でデザイン以外のアウトプットにも目を向けるようになりました。僕は個人で戦わず、組織の中で価値発揮する道を選びました。

デザイナーとして長く働くために

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web業界のデザイナーの役割も時代に合わせて大きく変遷しました。5年で隔世の感があります。以前のデザイナーキャリアパスは、処遇を突き詰めると「独立する」「現場を離れて管理職になる」の二択でした。僕の先輩はフリーランスになる人が殆どでした。
学生時代、先輩の進路を聞くにつけ、クリエイターを続けるという事はなんと過酷なのだろう、、と唖然としたものでした。教授の「大体のデザイナーは20代で代表作を作る。そして独立する」という一言が重くのしかかりました。
僕自身は才能に懐疑的で、自分の名前だけで直ぐに生きて行ける程の強さはありませんでした。入社後も20代は漠然とした将来に対する不安が有り、がむしゃらにアウトプットを出す日々でした。バイネームで活躍している大学の同期や周囲のデザイナーの姿が常に眩しく映りました。

しかし現在は40代を迎えても組織に所属し、現場で活躍するデザイナーが増えています。リクルートに常駐した時にも素晴らしい社員デザイナーの人達と出会いました。

僕も一貫して組織に所属する会社員デザイナーです。プレイングマネージャーとして現場におり、組織に所属する恩恵を実感しています。恩恵とはチーム総出によるインプットの情報収集速度と、アウトプットの総量です。今のweb業界は表現一本で勝負しなくとも、価値発揮出来る方法が沢山あります。逆説的ですが表現一本では生き残れないかもしれません。

これから発信していく内容

web業界の20年代を生きていく為に、組織に所属するデザイナーの価値体系を自分なりに明確にしようと考えています。自身の原体験にフォーカスして、ゼネラリストとスペシャリストの相反するポジションの中で何を大事にしていくべきか、地に足の着いた内容を具体で発信していければと思います。
もちろん、デザイナーとして自己研鑽は怠りません。アウトプットと向き合う事を大前提としながら、組織の中でデザイナーがどう生きていくか、これから考察していきます。


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