助動詞と心的態度/世界の切り取り方(その5;平幕の doを中心に)

「助動詞の番付表」の改訂も最後の助動詞となりました。

番付表の力士の番付で一番下に位置する「平幕の do (does / did)」を取り上げます。ここで使っている、

・カード二枚が重なる

・後ろのカードが隠れる/はみ出る

という考え方は、恩師である若林俊輔氏とその門下生の指導法に大きく依存しています。この場を借りて、あらためて感謝の意を表すものです。

疑問/否定の文脈だけでなく、

・「肯定」での強調

・比較節中での代動詞

・応答での受け継ぎ

なども取り上げていますので、初級から中級まで確認出来ると思います。

今回の改訂で、A4で10頁、用例は40を超えました。
最後には、規則変化動詞の活用表をオマケで付けておきました。とかく「不規則変化」する動詞を覚えさせ、テストすることが指導だと勘違いされている印象です。まずは、絶対数の多い「規則変化」をする動詞の綴り字と発音を概観して類型化しています。これだけ複雑な処理を頭の中で行っているのだと驚いて下さい。巷の教材では、「綴り字の類型」だけ、「発音の類型」だけ、という提示方法が多い中、綴り字と発音とのマトリクスとしたところが私のオリジナルです。それこそ「活用」していただきたいと思います。

それでは、以下pdfを。

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