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縄文土器に見る。元始僕らはヲタクであった

皆さん、こんにちは。外資系IT勤務で八ヶ岳南麓でワーケーションしている、たまさんです。これまでワーケーションやテレワークでの思いを記していましたがこれからは八ヶ岳生活の中で思いついた雑記も書いていこうと思います。今回は最初の雑記。いきなり縄文時代の話になります(笑)

突然ですが、皆さん、八ヶ岳界隈って日本有数の縄文遺跡の宝庫だってご存知でしたか?何となく有名な遮光器土偶などから青森を始め東北がメッカなイメージがありますが、縄文のビーナス、仮面の女神などの国宝土偶は八ヶ岳界隈で発見されています。日本遺産にも登録されているそうで、どうやら八ヶ岳界隈はどんぐりなどの食べ物に恵まれた、古代から住みやすい場所だったようです。

また八ケ岳界隈はその後大都市にならなかったために遺跡がきれいに残っていたことも幸運だったと思います。人が住みやすい場所は古代も中世も変わらないはずなので縄文遺跡の中にはその後の町や都市に覆われてしまったところも多いことでしょう。多摩ニュータウンでも縄文遺跡が多く見つかっているのですが、ここも大都市ではなかったところを昭和時代に大規模造成したことで遺跡が見つかったものです。

ですので山梨県、長野県にまたがって、たくさんの公立博物館で国宝やそれに準ずる土偶や土器を見ることができます。縄文人は今の行政区など関係なく住んでいました(当たり前!)ので、茅野市、北杜市などに小規模な博物館に点在しているのですが、逆に国宝級をゆっくり見ることができるので今の御時世、密を避ける意味でもよい訪問先かもしれません。僕も2018年、上野の東京国立博物館へ縄文展を見に行ったのですが、人混みが激しく、ゆっくり見えなかった土偶が山梨の博物館では部屋で独り占めできたのを覚えています。

さてさて、ここからは妄想です。僕は縄文の研究家ではありませんし、博物館でちらりと土偶や土器を見た程度で特段詳しいわけでもありません。でも一度縄文土器を見てもらえれば感じてくれると思いますが様々な妄想を生み出すインパクトがあります。学術的な裏付けは特にないのでその点はご容赦くださいね。

僕は縄文土器を見て、すごくヲタク魂を感じました。何やら炎のような装飾や一見実用性から無縁な道具に対する執念のようなものを感じました。

それは後世の弥生土器と比較すると一層実感します。何というか、、縄文土器が職人による手作り(クラフトマンシップ)であるのに対して弥生土器は工業製品(マニュファクチャリング)であるように感じるのです。いわば、一点物のアイテムに執着した家で暮らすのか、ニトリや無印良品などで統一した家で暮らすのか、の違いです。ニトリの皿なら間違って割ってしまってもすぐに買い足すことができますし、サイズも揃っているので整理するにも便利です。そして何より価格がリーズナブルです。でも一点物のこだわったものって、割高だし不便だけど、心がわくわくしますよね。

「ここに炎つけたんだけど、カッコよくね?」「イカスね!山向うの新潟の方ではこんなデザイン流行ってるらしいぜ」「いいね!それも混ぜ込んじゃおうぜ」「ちょっと重たくて使いにくくね?」「あははー。でもこの方がイケてるじゃん」

(もう一度言いますけど妄想ですよ笑)多分こんな会話があって縄文土器はどんどん無駄に装飾されていったのではないでしょうか?そしてこの無駄の追求こそが後の日本文化のヲタクDNAを創っていったルーツなのでは?と思っています。そしてそんな愛すべきヲタクDNAは農業、工業という仕事、別の言い方をすれば効率化によって衰退していったのではないか?と思っています。

思えば日本の文化には「XX道」というものがたくさんあります。華道、茶道、武道、書道、、、など。これらは型を大事にし、大変細かい所作に拘ったものが基本です。これなんかも花ヲタク、お茶ヲタク、戦闘ヲタク、文字ヲタクと読み替えてみると、何やら日本文化の根本にはヲタクDNAがあるのではないかなー?と感じているのです。

なぜお茶を飲むときに器を見てから飲まねばならぬのか?なぜお菓子を先に食べなくてはならないのか?これらはお茶を飲むだけなら面倒で非効率なステップです。ですが、単なる効率だけではなくって「やっぱ器もリスペクトしようよ」「お菓子食べてからのほうがお茶の味が引き立つんだよね」何より「こうやったほうがイケてるじゃん」という拘りが根本にあったはずで、そしてそれはアニメやゴスロリや鉄道やその他あらゆるヲタクジャンルの細部に拘るものと本質は同じなのではないか?と思います。

そんな細部に拘る本質のルーツが縄文時代にあったのではないかな?と思わせるインパクトが縄文土器にはあります。

まー悪いことは言いません。一度縄文土器を見に八ケ岳界隈に来てみてください。そして感じたインパクトからの妄想を、飲みながら誰かと話してみてもらえると嬉しいです。

ワーケーションしていると色々その土地の情報に触れる機会がありますよね。今後も八ケ岳南麓からワーケーションで感じた妄想を雑記してみたいと思います。

追伸:八ヶ岳ワーケーションに関するブログサイト立ち上げました。よかったらこちらも訪問してもらえると嬉しいです。

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