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【ココロの旅#31 】「ル-ルネサンス」-ワタクシの人生「イロハ帳」

 こんにちは、皆さんお元気ですか。今週末は処暑、「厳しい暑さが峠を越し、朝夕涼しく秋の始まりを感じる頃」だそうですが、エジプト並みの暑さが続く日本列島!それでも、店先には秋を先取りした商品も見かけるようになりました。まずは、お店で秋を感じましょうか…

ルネサンス
~今、再び目覚めよ~

1)一般的意味

📖「再生・復活」を意味する仏語。14世紀イタリアで始まった古典古代(ギリシア、ローマ)の文化を復興しようとする文化運動、またはその時代(14-16世紀)。

🐐浅学なワタクシが拙い文章で「ルネサンス」を語るべきではないとは重々承知しているのですが、ルネサンスが興った背景の一つに、自国がオスマン帝国の侵攻に遭い難民化したギリシャなどの学者達が、新たな活動の場としてイタリアへ渡ったことがあるそうです。国境を越えた知が新たな花を咲かせた時代・・・

2)ワタクシの旅

🛫憧れの地フィレンツェへ:

昨冬、「ルネサンス芸術を鑑賞するツアー」でフィレンツェを訪れました。
今、思い返すと、この旅はワタクシ自身のルネサンスでもありました。
秋から引きずっていたキャリア対する失望と葛藤の最中でも、ちゃっかりと休みと旅行の手配はするという、ワタクシの抗えないこの「旅精神」は、本当に救いとなっています。
気分一新やら憂さ晴らしでこの旅を計画したわけではなく、純粋に「芸術鑑賞」目的のつもりでしたが、結果的には、自身が大切にしたいことを確認する旅になりました。
なぜなら、こうしてブログを書いている今、あの1週間そのものの意義が、
決して
「イタリア行ってん、良かったわぁ~コレお土産ーホンマもんのパスタ♪」
とかそんなものではなく(いえ、普段からこんなキャラではないです)、
「あぁ、あの時、あの場所に居たのはこういう意味があったのだな。それをどう生かすかなぁ。」
と、これまでの旅(子供時代の転校から大人になってからの彼方此方巡りまで)自体が、ワタクシを創るものであったということを再認識したのです。
「あぁ、やはり、自分はまだ自分なんだなぁ・・・」と。
フィレンツェにはヴェッキオ橋という美しい橋があるからか、まるで、今と未来をつなげる大事な橋のように思えた旅でした。

🐐負け惜しみではないのですが(たぶん笑)、元々イタリアの国自体にはそれ程興味がなく(文化やワインは好きですが)、この旅も「ルネサンス芸術」目的に参加しました。ひとえに「憧れのヒト」に会うために…

🖼憧れのヒトに会う!:

その「憧れのヒト」とはこのヒトです【ウルビーノ公夫妻の肖像@ウフィツィ美術館】。以前何かの画集でこの絵を見たときに、その構図の奇妙さと同時に何かしらの視点の温かさを感じました。解説には「市民にも慕われていた彼の地のウルビーノ公は戦争で右眼を負傷し失った。親交深かった画家は肖像画を描く際に配慮し、夫妻とも横向きの肖像画とした。」と。画家が時の権力者の絵を描く際には、往々にして現実の姿を都合の良いように歪める傾向がありますが(こんな風に)、この絵を見る限り、このウルビーノ公と画家の間には、静かだが確かな友情があったのだろうと想像しています。

🐐この絵の実物を目の前にして、しばらくは動けませんでした。画集では見えなかった絵筆の息遣い、画家の想いなどが伝わってきて...(涙)

🎨画家の名は「ピエロ・デラ・フランチェスカ」:

では、その絵を描いたのは誰なのか。この方です。このwikiの説明にあるようにこの画家は数学・幾何学を研究し、それを自身の絵画に応用させています。それゆえ、彼の描く絵の持つ人や物の立体感と構図から、ちょっと目の錯覚に襲われるような気分にさせられる作品もあります。
ツアーでは、【聖十字架伝説@アレッツォの聖フランチェスコ聖堂】も観ました。これは教会内の壁画でして、何というか圧巻でした...と表現力が乏しくて申し訳ないのですが、いや、もう圧巻でした😍
もう一つ、とても有名な絵「キリストの復活」も、是非、ご紹介したいと思います。この絵はタイトル通りなのですが、下方に描かれている兵士の姿をよく見ると、やや不思議な部分があり、ちょっと?となるかもしれません。この絵は、今回のツアーでは訪れなかった場所に展示してあるものだったので、残念ながら実物にお目にかかることは叶いませんでした😥

🐐とても好きな画家なので、「これは、実は、彼は、作品としては・・・」と話が尽きなくなってしまいそう!ですので、このブログを読んでくださっている皆さんの中で、近い将来「語る会」にご参加いただける奇特な方がいらっしゃいましたら、どうぞお知らせくださいませ(笑)

😳勉強不足でした:

皆さんもご存知のように、イタリアにはルネサンスの至宝があらゆるところにあり、それらは今なお、思想や芸術の源泉になっていますよね。
現地に、ホンのちょこっといただけの単なる旅行者が言うのもなんですが、フィレンツェは街そのものがルネサンスを体現しているようで、街のそこかしこに当時の文明が見られました。旅行前に、もっと、ちゃんと「ルネサンス」のお勉強をしておくべきでした、大反省。

🐐♪マンジャーレ・カンターレ・アモーレ!なイタリア、皆さんのお好きな「イタリア」はどのようなものでしょうか。

3)おまけ

日本も近年では世界的に最も人気のある旅行先の一つになりました。
この春、しかも、誰もが最も心待ちにしていた桜の季節は、残念ながら楽しむことはできませんでしたが…
ただ、最近の調査でも、「この禍が過ぎた後に行きたい旅行先No.1=日本」だそうです。

<今日の美・・・(証拠写真)>

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