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多摩花賣所物語

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東京の西のはずれのある街でビルの軒下から始まったちいさな花屋のものがたり。 笑いあり、涙あり、ヘッポコで失敗だらけの笑える話と全く笑えない話がてんこもりです。 初めはみんなひとり…
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#花のライター

キムタクめ、女房に初めての花を買う

テレビで気象予報士が「数年ぶりの大寒波が来るので防寒をしっかりしてお出かけください」と朝…

縹 くも
2年前
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雪国の農家が挑み続ける花づくり 【後編】

生まれたストーリーに光をあててほしい 「こんなポテンシャルを持っている芍薬は他にはない…

縹 くも
2年前
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雪国の農家が挑み続ける花づくり 【前編】

[本記事は宣伝会議 第43期 編集・ライター養成講座の卒業制作として作成しています] 家庭需…

縹 くも
2年前
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花屋の花に隠れた物語  帰ってきたかぐや姫 【後編】

生まれたストーリーに光をあててほしい 「こんなポテンシャルを持っている芍薬は他にはない…

縹 くも
2年前
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花屋の花に隠れた物語  帰ってきたかぐや姫 【前編】

もうひとつの「雪国の農家が挑み続ける花づくり」 本記事は宣伝会議 第43期 編集・ライター…

縹 くも
2年前
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あめとつちとラナンキュラス

あめとつち  里山の古民家に到着すると、小さく「あめとつち」と刺繍された真っ白な刺し子の…

縹 くも
2年前
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「私のことを覚えていますか」

あとは店の灯りを落とすだけという閉店時に一人の男性客が現れた。 「私のことを覚えていますか?」 松方弘樹張りにスーツの上から首にマフラーをサラリと落としたその方に見覚えがあり、「お久し振りです」と挨拶をした。 2~3000円の小さい花束を一つと言うので作り始めていると 「私は3年振りにここへ来ました」という。そんなに経つのだろうかとその方の記憶を手繰り寄せていた。そこから聞く話に束を作る手がしばし止まるのである。 「実は私は全てを失いました。会社もお金も何もかも。あ

花屋に賽銭

夕方になって今にも雨が降り出しそうだった。 閉店間際の時間になりやっとひと段落した頃に背…

縹 くも
2年前
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来年の誕生日僕はいないので

うわ~、しあわせ。車のドアを開けるとスイートピーの香りが飛び出してきた。3月の卒業シーズ…

縹 くも
2年前
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