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思考パターンの変化


感染症の爆発的な流行により、
今の時代の流れを大きく振り返り見つめ直せる
時間が与えられている方が多いかと思います。

でも、
今までと変わらず、もしくは、
さらに忙しなく頭と体を動かさなければならない人も居ますね。

ただ、やっぱり、
人に与えられている時間はすべて
等しいと日々感じます。

その時間を
愛するモノ、ヒト、自分のために
どう使い込めたら幸せなのか。

そう考えるきっかけは
与えられないと自分から
受け取りにいくのは、なかなか難しい。

与えられた時には局面的にもう時間がない状態だったりするわけです。

地球のため。
とは、今のあなたのため。

と考えるのは何が無理なのか🤔

規模の大きな話はどうしてつまらないと感じてしまうんだろう🤔

と、私自身がここ数年で思考パターンが変化した
流れをお知らせします!

身近なモノと世界との繋がり

約3年前。

私は、とある現場で仕事をしておりました。

その当時、
自分が働くことでしか収入が無かった私にとって、
学生を卒業し社会人になったことへの
プレッシャーもプライドも大きく、
とにかく、文字通りがむしゃらでした。

時間の費やせる限りは休息と仕事に費やしたように
今では思いますが、そうしなくては自分の生活が回らないように感じていました。

そして、気づくと給料日になっている。

この状態はもちろん幸せなことでもあり、
お金を使う暇など無いから自然と
貯まるものもありました。

ただ、この感覚。

今でも容易に思い出せますが、
その当時に買っていた衣服はほとんどが消耗品としての扱いでした。

まるで、自分自身のよう。

私も擦り減る中で、モノやお金を大切にした覚えなどありませんでした。

そこで、とあるブランドに出会います。

初めは「可愛い。」
「学生の頃だったら買えなかった。」
「今なら買えちゃう。」
そんな気持ちで数着を手に入れました。

東京に1店舗のみあるお店だったため、
ウェブで買い物。

着れなかったらどうしよう。などという発想も
無かった私にとって、そのブランドの
ディレクターの想いは真っ直ぐに響きました。

歳が近い方がディレクターさんだ。
と気付き、その方の想いが気になるように。

コンセプトは、「レトロ」。

他のブランドと違うのは、
ワンピースに名前が付いていること。

私が買ったワンピースは、
なんて名前だっけ。そんなことをすぐに
思い返せると、なんだか特別感が生まれ、
愛着が生まれ、どんな気持ちの時に着た衣服だったかまで忘れられない一着に。

この衣服はどこで作られて誰がイメージをして
どんな人の手を渡ってくるのか。

それが、私の「モノと世界の繋がりを初めて感じた瞬間」でした。

知ること

そうして、興味を持ったことにはとことん
向き合う私の性格が功を奏し、
情報を集めるように。

どんな会社なのか。
他にどんなブランドが入っているのか。

その頃、エコという言葉は存在しましたが
まだまだ衣服とエコロジーは繋がることのない
概念だったように思います。
だから、その辺りは私が興味を持っていなかった部分です。

学んでいるというよりも理解するというよりも
もっともっと浅い、この、知りたいという感覚は
底知れないことに気づきました。

好きなものについて「知る」ことは
ますます自分を掘り下げることと繋がりました。

衣服が好きだ

自分がお洒落かどうかは別として
自分に似合うかどうかも一旦、置いておいて。

私は、衣服が好きだと気付きました。

この辺では、もちろん、
自分でコーディネートをすることやイメージすることの楽しさがなによりも最優先。

そして、そうするうちに、
色 の虜になっていきました。

色のもつ感情や着る人によって見える衣服の色の違い。

衣服を通して何かを伝えることって
とても楽しいことなのではないか。という
気持ちに近づいてきました。

現実のライフスタイルと衣服

ただ、ここまでも私は仕事を変えることなく
がむしゃら状態で、衣服に求めるのは
癒し。

お金は、癒しのために稼ぐとしても
この癒しがお金になることは考えられない。

つまり、衣服そのものが中心の生活になることも
なければ、衣服=お金という世界など持っての他。

という、感覚に諦めを抱きつつ、
ただ、自分の仕事に僅かな誇りや目標も
抱きつつありました。

思考の停止

そこから数年、
心と体のバランスの行く末は見えていたものの、
気付かないフリをしていました。

そこで、思考が停止していることに気付いたのは
働き始めて3年目。

思考が停止するなんて、仕事してるんだからあり得ないだろうと思われるかもしれませんが、
体と心の乖離が明らかになってしまったのを
感じるという言葉にふさわしいかもしれません。

動かしてるのは体のみで、
私の頭の中は、ずっと、好きな音楽や衣服の
ことを求める日々。

仕事に集中できてないというよりは、
求めるものが別な場所へ行ってしまったという方が近いです。

つまり、仕事への目標が衣服への興味になってしまった。

大きな乖離でした。

チャンスだけを逃さない

やれることとやりたいことは、きっと、違う。

でもそこの差は何なのか確かめてもいないのに
知ることを諦めては、そこに何を生んでいけるんだろう。

と、馬鹿真面目に考えた私は、
とある転機をきっかけにチャンスに乗ることにしました。

利用した、というのも
ひとつの言い方ですが、チャンスに乗り切れない方が怖かった。

私にとって一番怖いのは、
考えることをやめることでした。

衣服に携わる仕事へ

いよいよ、毎日、衣服を触り知識に触れられる仕事につきました。

ちなみに、ここまでは、
突然退社したり、
次の職場も正社員ではなかったりと
収入のことはどうしたんだとなりますが、
貯まってしまったお金を存分に心地よく感じながら
過信していました。

でも、ここまではあくまでも
「貯まってしまったお金」でした。

貯まってしまったお金は、
感覚が無いため、すぐに無くなりました。

ここからは、私のお金と仕事とモノと世界の
繋がりになります。

心と体のバランス

やりたいことを始め、一日中衣服のことを
考え始めました。

思考が満たされてもお金が満たされない感覚も
初めて、得ました。

でも、死ななかった。

それどころか、
思考が満たされると人と繋がっていきたい気持ちが増え、行動力に繋がって、お金のことを忘れる日々が続きました。

こうして、好きなブランドのことはもっと好きになり、そのうち、「エシカル」という言葉を
ディレクターの方から知ります。

そして、捨てられるモノが多くあり、
生かされずに死んでいく衣服たちや
山積みの衣服の行く末をSNSで見ました。

私は元々、古着が好きで、
古いから好きというよりは、
どこか、愛おしいから好きという感覚でした。

その感覚もあり、古着屋で働かせていただいていました。

しかし、その愛おしいモノたちは
実は愛されてきてなかったんじゃないかと
疑念が生まれ、
人が衣服を殺している気がしていました。

そこで、人の心と体のバランスは、
身に付けるものや知ったこと、選んだモノで
できている気がしてきたのです。

売ることと世界の繋がり

とは言っても、今ここにある衣服たちは
みんな、可愛い。素敵。
誰かに似合うなら着て欲しいし
私のコーディネートで着てもらえたら尚嬉しい。

売れたら、嬉しい。

その先は、買った人次第。

本当にそうだろうか?

私にできることは売るだけなのか。

仕事=お金になること。

仕事=売ること。

でも、着られなくなった衣服はまた山積みに?
それをまた売って、また捨てられて燃やされる?

売ることだけでは衣服を救えない。

と、気付き、売る際に、
長く使ってもらえるような愛してもらえるような
心掛けをするようになりました。

結果としては見えてこない

とは言っても、なかなか
人のクローゼットを覗く機会などありませんし
どうして着なくなったのか、
どうして捨てたのかなど
詳細に聞けない。

たしかに、
売ることだけですべての世界は見られない。

でもこれは、どの仕事でも同じです。

その仕事内容だけでは、
すべての世界を知ることなどできない。

しかしここで、私が知りたいと思い続けてきたことを
追求した答えが出ました。

それは、答えがない、ということでした。

でも、確実に、
人の手を渡ってきたものには命を感じるようになりました。

衣服だけじゃない。

大切にしなきゃないのは、
モノが壊れてしまうからじゃなく、
結果が見えないからこそ、
過程として自分が愛さなければ自分が削られるというこの感覚です。

世界の問題では、ありません。

自分が、シンプルに、何を求めていきたいのかを
考えた先に、地球との繋がりがあったのです。

やりたいことをやる感覚と地球環境

そんなこと言っても、
地球は救えないじゃないか。

そうです。

ひとりでは、すべては無理。

それは、でも、仕事も一緒。

これは、人として生きる上での仕事です。

自分が何かをして生きている。

何かを食べ、何かを買い、何かのために働き、
誰かを愛して、ライフスタイルを決めていく。

そのすべてが地球で生きていくという仕事だから、
その環境をないがしろにした上には、
徐々に成り立たなくなり、
壊れていった後に気づくことになります。

共存、共生という言葉は、
人間に課された問題。

生きること自体が仕事なのだから、
お金だけじゃなく思考のすべてから
この地球で生きることに繋がってるんだなぁと
思ってもらえたら、何か変わることがあるはずです。

次回は、

について、考えてみます🌸🌸

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