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野中センセの鉄ミネラルよもやま話①

鉄は私達の身体にとっても大事なミネラルですが、私達の住む地球や地球の生命にもとても大事な役割を果たしています。一般社団法人鉄ミネラルの代表講師であり、鉄ミネラル技術の開発者である野中センセに鉄ミネラル技術に関わる自然の話や昔から伝わる人間の知恵などを聞きました。

鉄ミネラル技術のはじまり

森は海の恋人
鉄ミネラル技術は、元々海や環境再生技術として生まれました。「森は海の恋人」という標語をご存じですか? この言葉は、牡蠣養殖業を営む宮城県気仙沼市の畠山重篤さんが昭和40~50年代の気仙沼湾の汚染をきっかけに、森、川、海の環境を整える活動を始めた際に生まれました。

この標語は、自然の循環の仕組みを良く現しています。森の植物と土の中の鉄の組み合わせが生み出す自然を循環できる鉄が、十分な量、川から流れ込むことによって、海の生き物が生きていることを意味しています。

実は、畑の野菜、畑や水田の土の中や水の中の微生物もその力で生きています。その流れが止まっても野菜は枯れませんが、貧血になります。農業分野への応用は、精霊のいたずら(セレンディピティ)のような経緯で始まりました。

実際、鉄ミネラル技術を利用した栽培は、現在、特許も取得し、画期的な農業法として農業を中心とした総合実用誌「現代農業」などで何度も特集が組まれているほどです。実践している農家さんも少しずつ増えています。

鉄ミネラルの身体作りは、野菜の栽培の仕方を説明しているときに『畑への鉄分補給を人間の鉄分補給に応用できないのか』と相談されたのが始まりです。その方は、極度の貧血で、西洋医学的な方法から代替え医療までありとあらゆるものを試したという看護師さんだったのです。

初めから明確な目的や意図があったわけではなく、精霊のいたずらやシンクロニシティのような偶然的な出来事がつながって生まれた技術です。良い意味で、フワフワしてゆるい雰囲気があるのは、そのためかも知れません。

でも、最後は、環境再生に戻るつもりです。

参考文献:
月刊「現代農業」は、農業や農村の今を伝える総合実用誌。発行部数約20万部。雑誌の内容について、編集長石川啓道に聞く。
https://news.1242.com/article/141890

一般社団法人鉄ミネラル代表講師 野中鉄也(のなかてつや):
鉄ミネラル技術開発者であり、農業分野で鉄ミネラルの特許を取得。2022年3月に京都大学大学院の教員を退官し、一般社団法人鉄ミネラル代表講師を務める。「野中センセ」の愛称で親しまれている。地球と人にミネラルの循環を取り戻し、豊かな命の世界を取り戻したいと活動中。

2022.5.9現在の情報です

書き手:掛飛まどか
2020年11月より鉄ミネラルアドバイザー。健康オタクだったはずなのにすっきりと元気になれない自分に劣等感をもっていたが、鉄ミネラル生活に出会って、学べば学ぶほど、自分がどうして不調だったのか、幼少期の不調が腑に落ちて、鉄ミネラル生活の奥深さ、面白さにどっぷりとハマっている。また、先人の食生活の叡智に深い畏敬の念を抱いている。鉄ミネラルのお話会を1年半で200人に伝えているが、鉄ミネラル生活が、家庭科の教科書に載って、日本人の常識になるくらいまで広めたいと画策中。

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