【Life】あの頃があって現在がある

この前、東京駅近くのカフェで友人とお茶をしていた。
数十分してトイレへと席を立つ。
そこはとあるビルの中にあるカフェで、トイレはそのビルの中のものを使用するとのこと。

一度店外に出て少し離れたところにそれを発見。
用を済ませて手を洗う。その時に映った私の姿と背景。
そこではっと気がついた。
そこは当時行きたかった企業が入っていたビルで、
面接前にこのトイレを使用したのだと。

そして、あの頃の鏡に映った自分を思い出した。
自分が何者かわかっているつもりで分かっていなくて、
流行だの、周りだの、流されて生きていた。
信念はあると思っていたがブレブレで、
自分が本当に欲しいもの、なりたい自分はどんな姿なのか
明確にできずにいた。

そんな「自分」で受けた面接はもちろんお見送り。
あの頃はこんなに頑張ったのに何で…って落ち込んだけど、
テンプレートのように定型文を応えているような私に誰が興味を持つのだろう。今はそう思う。

結局、そこで落ちたことで自分を見つめなおす機会を得て、
新しい道を見つけて、その道にすっかりはまって、
今でもその道で生きている。

これは負け惜しみとかなんでもなく
もしあの時面接を通っていたら、今の自分は居ないって考えると、
あの時落ちたことは長い目で見たらよかったのである。
現在に辿り着くための試練だったのだと、今は思える。

「もうあの頃の自分はいないのよ」
そう思いながらその場所を後にした。

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