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卓球部での思い出

今日は、初めて「募集中のお題」を見てからnoteを書いてみることにした。

挑戦していくのは「部活の思い出」。


わたしは中学生の時、卓球部に所属していた。一番初めのころのnoteにも書いているのだが、卓球部に入るためにわたしは学区外の中学へ進学。友達が一人もいない環境で、卓球だけを求めてその中学校に入ったわたしは、入学式の日に「あなた○○小学校から来たんでしょ?」「友達にならない?」と声をかけられた。のちに、その子は卓球部に入部してくれて一緒に活動をしていくことになる。


入部したての卓球部では素振り500回、球つき1000回、ランニング2.5×2本、筋トレ30分を繰り返し。まともに台につかせてもらうことができなかった。それも、わたしたちと同じ年に新卒で入ってきた顧問の方針で、この顧問には卓球部のメンバーそれぞれが不満を抱いていた。


時は流れわたしは中学2年生になり、卓球部女子のリーダーとなった。新たに1年生が入ってきた環境では、やっと練習をすることができ、卓球が楽しくなりはじめていた。



冬のある日、わたしは学校主催の部長会議に出席して、部活に顔を出すのが少し遅れてしまった。急いで卓球場に行ってみると、男子メンバーしかいない。どうしたのと事情を聞くと、元から波長が合わなかった卓球部メンバーと顧問が大ゲンカし、女子メンバーが全員ボイコットしたとのことだった。


なにもすることができず、わたしはその日1日、男子メンバーに相手してもらって部活を終えた。


次の日、何があったのかの女子メンバー事情聴取が始まった。それぞれの言い分を聞き、卓球部を辞めたいのか、できれば戻りたいのか、友人として、女子リーダーとしてできることをやってみた。


顧問にも同じように、女子メンバーの希望を伝え、「謝ることはきちんと謝ってください」と直訴した。

それでも、その事件をきっかけに退部してしまった子、幽霊部員になってしまった子、部活には出ても大会には出ないと言い続けた子、さまざまなメンバーがいた。

もやもやした部分もあったけれど、みんなにも譲れないところ、これをきっかけに卓球部を辞めたい子、いろんな人と考えがあるんだなあくらいに思っていた。そんなこんなで夏の大会も終わり、卒業式となる。




卒業式の日、入学式の時に友達になってくれた友人から手紙をもらった。


「アンは、ただ楽しく卓球がしたかっただけなのに、わたしたちのごたごたに巻き込んでしまってごめんね」

「けど、3年間卓球部で一緒に過ごせて楽しかったよ」


わたしにとって卓球部は、ごたごたしていたし、嫌な思い出が多い場だった。けれど、わたしの気持ちを理解してくれる一生の友人に出会えたことは感謝したい。



彅野アン

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