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動画編集ソフトで動画のポン出しを試してみる 〜Davinci ResolveとUltraStudioの組み合わせ〜

今回のテーマは、ライブ配信における動画の再生です。

色々な方法がありますが、今回は動画編集ソフトを使い再生する方法を試します。

これは以前にも検証したことがありましたが、改めてより安定性の高そうな方法として、ビデオI/Oを組み合わせた方法を試します。

配信で動画を再生する方法

ライブ配信で動画再生をどうやるかは意外と悩ましいテーマです。

単純な動画再生ソフトだとシークバーなどが表示されてしまいます。以前に色々と試した結果、私は動画再生の専用機材を使うようになりました。

この経緯は以前にも記事にまとめたことがありました。

ただ、今使っている動画再生機材の「HyperDeck Studio HD Mini」は少し不便さもある機材です。

再生できる動画ファイルは、一度動画編集ソフトの「Davinci Resolve」で書き出す必要があります。信頼性は高いのですが、急な調整には対応しづらいのがデメリットです。

今使っているHyperDeck Studio HD Mini

そんな時、先日参加した現場では、動画編集ソフトのPremier Proを使って動画再生をしていました。

動画編集ソフトで再生ができると、その場で柔軟に調整ができるのがメリットです。ただ、以前試した時は音ズレやカクツキが起きたりと、安定性に不安を感じる時がありました。

しかし、この現場ではビデオI/Oやプリレンダリングの機能を使い、安定性を向上する工夫が行われていたのです。これは、私も真似をしてみたいと思う使い方でした。

Davinci Resolveでの検証

私は普段の動画編集にBlackmagicDesignの「Davinci Resolve」を使っています。慣れていることに加えて、無料から使い始められるソフトなこともあり、今回もDavinciでテストを行ってみました。

Davinciは編集中の映像をHDMIで出力することもできますが、ビデオI/Oを経由することでより安定性を高められるそうです。ビデオI/OはPCの映像入出力の外部処理する機材です。

今回は普段から使っているビデオI/O「UltraStudio HD Mini」を使います。これはPremier ProやDavinci Resolveと連携して、編集中の映像出力をすることができます。

ビデオI/Oでどれくらい安定性が向上するかは検証が必要ですが、今回はより安定性が高い構成に降って検証をしてみたいと思います。

検証結果

今回の検証では、長尺の動画ファイルを用意して、長時間の再生を試してみました。

用意したのは、1分ごとに効果音が鳴る3時間の動画ファイルです。これをDavinci Resolveに読み込んで再生を試してみます。

出力した映像は、レコーディング機材で録画を行いました。

結果的に、3時間ほど録画してみましたが、安定して映像が出力されていることを確認しました。

録画したファイルを確認しましたが、映像と音声のズレは起きていませんでした。

また、プレビュー画面を見ていても、映像のカクツキは見られませんでした。

録画した映像を確認して、音ズレが起きていないことを確認

Davinci Resolveの設定

今回Davinci Resolveでは、環境設定 > ビデオ&オーディオ入出力で、映像と音声の出力先がUltraStudio HD Miniになるように設定します。

また、手動でレンダリングキャッシュを生成するようにも設定しました。

以前検証した時はこれを使っていませんでした。これは効果が高い設定なのではないかと思います。

今後は、ビデオI/Oやキャッシュの設定が、どれほど効果があるものなのか追加検証をしてみたいです。

具体的には、ビデオI/Oが無い場合、またキャッシュを使わない場合とも比較をしてみたいと思います。

レンタルのススメ

今回検証に使用したUltraStudio HD miniはパンダスタジオ様でレンタルが提供されています。気になる方はまずはレンタルで試されてみてはいかがでしょうか。

▼UltraStudio HD mini
https://bit.ly/3TdcsOe

ちなみに、今回の使い方であればより安価でコンパクトな「UltraStudio Monitor 3G」でも同じことができます。こちらもレンタルが提供されているので、ぜひ試されてみてください。

▼UltraStudio Monitor 3G
https://bit.ly/3MuvUlQ

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