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ATEM Miniの「BKGD」って何だ?

今回のテーマはATEM Miniについて。

「BKGD」のボタンが何をするための物なのかを深掘っていきます。

結論から言えば、これは合成機能と連動した機能です。単体ではなく、KEYボタンと一緒に理解をすると良いと思いました。

どういった事なのか、まとめていきたいと思います。

ATEM MiniのBKGDとは?

そもそも「BKGD」が何かと言えば、ATEM Software Controlのこちらのボタンです。

ATEM Miniを使っていると、一度は見た事があるのではないかと思います。

そして「このボタンは何だろう?」と思いながら使っている方も多いのではないでしょうか。私もその一人でした。

何のためのボタン?

結論から言うと、このボタンは合成機能を使った時に、プレビューに表示する映像を切り替えるボタンです。

例えばATEM Miniで↓のような映像構成を組んでいるとします。

プログラム映像には、カメラ1の映像と透過Pngを合成しています。プレビューにはカメラ2の映像を選択しています。

この時、BKGDボタンのON・OFFを比較すると、以下のようになります。

変化が現れているのは、マルチビュー左上のプレビュー映像の内容です。

つまり、BKGDをオンにすることで、プレビュー映像にはプレビューに選んだ映像が映ります。

BKGDをオフにした場合は、プレビュー映像にはプログラムに選んだ映像が映ります。

KEYボタンと一緒に理解する

ただ、BKGDボタンを単体で理解するよりも、KEYボタンと一緒に理解した方が良いのではないかと思います。

KEYボタンというのはこちらのことですね。

BKGDとKEYのボタンは連動関係になっています。両方をオフにすることはできず、どちらか一方は必ずONになります。

BKGDとKEYはどちらも合成機能に関わるボタンです。

この2つを組合わせて切り替えることで、3種類の映像切り替えのパターンを作る事ができます。

ATEMのマニュアルを見てみる

上記の話を念頭に、ATEM Miniのマニュアルを見てみましょう。

BKGDとキーのボタンがある「ネクスト・トランジション」のエリアの説明文です。

ネクスト·トランジションは、BKGDとKEY 1ボタンで、次にオンエア/オフエアするエレメントを選択できる機能です。
(中略)
トランジションを実行する際、キーを共にフェード·オン/オフするよう設定できます。あるいは、キーだけを独立してトランジションするよう設定すると、トランジションをキーのフェード·オン/オフに使用できます。

引用「ATEM Mini インストール/オペレーションマニュアル

初心者にはハードルが高い文章だとは思うのですが、それでも↑の解説と併せて読んでいただくと、理解がしやすくなっている…と嬉しいです!


以上、ATEM MiniのBKGDについての紹介でした。

このテーマは先日の「映像合成オフ会」でも話題になった内容でした。自分もちゃんと理解ができておらず、ここでの検証が良い学びになりました。

その学びが皆さんにもご参考になれば幸いです!


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