”ベガルタ仙台の狙撃手”永戸勝也

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サイドバックながら10アシストを記録し、存在感を存分に発揮した永戸勝也。移籍市場を賑わす左サイドのスペシャリストの魅力について見ていこう。

基本プロフィール

名前 永戸勝也
ポジション LSB
生年月日 1995年1月15日(24歳)
出身 千葉県佐倉市
身長 173㎝
体重 73㎏

チームキャリア

ユース経歴
 中志津SC
 P.B.J千葉ジュニアユース
 八千代高校
 法政大学
プロ経歴
 2017年 - ベガルタ仙台


J1屈指の左足でアシストを量産

 2019年明治安田生命J1リーグのアシスト王に輝いた永戸の一番の魅力は何と言っても左足の精度だろう。キック精度が高いというのは狙ったところへピンポイントに蹴れるということだ。ただ永戸のキックはそれだけじではない、彼のキックの優れているところは速いボールで味方へピタリと合わせることができるということだ。ピンポイントだけのパスでは相手にパスコースに入られてしまい、パスカットやクリアで対応される。しかし、スピードが加わることで相手ゴールに襲いかかる脅威度が増す。速いボールでDFとGKの間に鋭いクロスボールを蹴り込むことで、相手は対応が難しくなる。クリアがオウンゴールを誘うことや、クリアできないまま味方がシュートするシーンを”良いクロスボール”より多く生み出すことができる。
 また、その左足のキックを生かしてセットプレーのキッカーを務めることもできる。前述したように、正確無比なクロスボールを誰にも邪魔されない状況で蹴ることができるセットプレーでは威力が増す。さらに、スピードを兼ね備えた鋭いカーブボールは相手ゴールネットを揺らすことも可能だ。
 10アシストでトップに立った彼の得点に直結するキックは唯一無二の価値を秘めているといっても過言ではない。


データから見る永戸勝也

永戸勝也

  注目したいのはディフェンダーながら、自陣より敵陣でのパスが多いということだ。これは仙台の戦術が関わっていると思うのだが、常に攻撃的な意識をもって高いポジションを取れていたことがわかる。サイドバックが高い位置を取ることができれば、センターバックへのプレスを軽減させることと、縦関係を組むサイドハーフやウィングの選手との数的優位を作り攻撃を活性化させることができる。リーグ3位のチャンスクリエイト数をマークしたことから、仙台の左サイドの攻撃の軸に、いや、仙台の攻撃のカギになっていたのは間違いない。横浜・F・マリノスの偽サイドバックなどもある現代サッカーだが、サイドバックが高い位置を取るということが大切なのはこの先も変わらないはずだ。(データの引用元 Jリーグ公式)
  


来シーズンは何処へ

 24歳とまだまだ若く、リーグの中でチームとして規模が大きく戦力が豊富であるとは言えないベガルタ仙台で存在感を見せ、ディフェンダーながら2桁アシストを記録。今シーズン最も注目を浴びたサイドバックの1人である永戸はオフシーズンである現在、多くのチームからロックオンされている。いわゆるモテモテ状態だ。他チームへの移籍は濃厚だと考えておくことを仙台サポさんへ推奨したい。守備能力を標準装備し、有り余るほどの攻撃力を持った永戸が来シーズンは何色のユニフォームを着るのか。どんな色の輝きを放つのか。


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