【速報】『長谷川達也が躍動。群馬の追走から逃げ切った横浜が3試合ぶりの勝利』~第31節横浜FC VS ザスパクサツ群馬~

2022 J2 第31節
8/16 19:03K.O. @ニッパツ三ツ沢球戯場
横浜(1-0)群馬
9分 サウロ・ミネイロ

台風の影響によって3日遅れでの開催となったJ2第31節、2連敗中の2位・横浜が21位・群馬をホームに迎えた。

横浜は先発4選手を変更。山下諒也と武田英二郎が両翼を務め、田部井涼が4月10日以来にボランチで先発し、腕章を巻く長谷川達也が4試合ぶりに先発に復帰した。

一方の群馬は先発2選手を変更。山中惇希が左SHに入る中で、8月10日に東京ユナイテッドFC(関東1部)から加入したばかりの長倉幹樹が平松宗と2トップを組んだ。

キックオフを迎えると、横浜が主導権を握る。3バックのパス交換から縦パスを引き出した田部井、長谷川が両サイドに展開。群馬を押し込むとストッパーがWBのサポートに入り、厚みのある攻撃でゴールに向かった。18得点を決めて得点ランキングを独走する小川航基へのクロスが弾かれる中で、長谷川が違いを見せる。9分、右サイドから流れてきたクロスを拾った武田がゴール前に強いパスを送ると、長谷川がPA左で足元に吸い付くようなコントロールから相手を交わして左足でクロス。時を止めるようなふんわりとしたボールに反応したサウロ・ミネイロが頭で押し込んで横浜が3試合ぶりに先制に成功した。

群馬は横浜にボールを保持される展開が続く中で、粘り強く耐えて獲得したコーナーキックから反撃を試みるも、シュートを打つことができない。38分には岩上祐三のロングスローからこぼれ球を拾った山中がゴール前で左足を振り抜く。しかし、シュートはスベンド・ブローダーセンが難なくキャッチした。

後半は1点ビハインドの群馬が平松に代えて北川柊斗を投入してスタートすると、開始早々に追左からの折り返しを岩上がシュートを放った。追い風を受けるアウェイチームは50分のFKを風間宏希が直接狙う。シュートはGKの正面に飛ぶも、群馬の選手たちは大槻毅監督の「立ち上がりに集中して入ろう」という指示を体現する。大槻監督は56分に加藤潤也を投入すると、システムを[4-2-1-3]に変更。3バックに対して3トップで奪いに行く姿勢を強めて、全体がそれに連動して横浜に襲い掛かり、主導権を握り返した。敵陣で試合を進める群馬は67分のFKできわどいチャンスを作る。風間がDFとGKの間に速いボールを流し入れると、ゴール前の味方には合わず、北川がファーサイドで合わせるもシュートは枠を捉えることができない。

群馬の圧力を受けて押し込まれる時間が続いた横浜は72分に2選手を投入する。武田に代えて群馬から加入した山根永遠が左WB、長谷川に代わって松浦拓弥が左シャドーに入った。しかし、群馬の勢いに押し戻される。74分には途中出場の白石に左サイドからの折り返しを合わせられるも、シュートブックでしのいだ。横浜は79分にも選手交代を行うも、群馬に押し込まれる状況は変わらない。次々に放り込んでくる群馬の攻撃をゴール前で跳ね返す時間が続く。

群馬は87分に再び2選手を投入し、終了間際には白石が左サイドから上げたクロスを途中出場の深堀がボレーシュートを放つも、山根にブロックされてしまった。

前半に得たリードを守り切った横浜が3試合ぶりの勝利で連敗を2でストップ。勝点を60に伸ばして再び首位に立った。後半にパワーを出した群馬は最後まで1点が遠く2連敗。降格から脱出する戦いが続く。

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