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ギラヴァンツ北九州J1昇格への道(2021シーズン)

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記事一覧

【レビュー】『降格へのカウントダウン』~第41節ギラヴァンツ北九州VS栃木SC~

スタメン北九州を襲った栃木のプレス 絶対に負けられない北九州がホームに、勝利で残留を確定させたい栃木を迎えた一戦。勝利が欲しい両チームの対戦であるため、貪欲にゴールを目指し、攻守の入れ替わりが激しい試合展開が予想された。キックオフを告げるホイッスルが鳴ると、ボールを持つ北九州と、[4-4-2]ブロックの強固な守備陣形からカウンターを狙う栃木という構図で試合が進んでいく。

 背水の陣で挑んだ北九州

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【レビュー】『繋げた残留への希望』~第39節レノファ山口VSギラヴァンツ北九州~

スタメン繋ぎたい北九州と奪いたい山口 自力で残留を決める勝利が欲しい山口がホームに、残留を掴み取るために勝点を積み重ねるしかない北九州を迎えた今シーズン2度目の関門海峡ダービー。

 両チームのゴール裏が満員になり、解禁された大旗とサポーターの手拍子が選手の背中を押す文字通りダービーらしい盛り上がりを見せた一戦となった。

 サポーターの後押しを受けた両チームが、立ち上がりから自分たちのスタイルを

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【レビュー】『天国と地獄〜裏天王山を分けた明暗〜』~第36節ギラヴァンツ北九州 VS SC相模原~

 ギラヴァンツ北九州(20位)がホームにSC相模原(21位)を迎えた一戦。降格圏に沈む両チームが欲しいのは勝者だけが手することができる勝点3。ただそれだけ。両者の勝点差はたったの1。残留に大きく前進する勝点3をかけたシックスポインターは、劇的な展開を繰り広げる。

スタメン

マッチレポート運命を握る裏天王山は劇的な幕切れ 20位の北九州がホームに最下位の相模原を迎えた運命の一戦。北九州は前節のメ

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【レビュー】『後半の勢いを前半から見たい』~第32節ギラヴァンツ北九州VSザスパクサツ群馬~

スタメン大前元紀とソリッドな4-4-2に苦戦した前半 残留争いを制するために勝利が欲しい両チームの一戦。開始から主導権を握ったのは群馬。大前元紀がサイドに広がったり、下りたり、ゴール前に飛び込んだりと神出鬼没なポジショニングで北九州の守備をかく乱していく。守備では、[4-4-2]で正面を塞ぐプレスで北九州のビルドアップをけん制。ボランチが運動量を増やして、コンパクトな陣形を保ち続けて、どんどん圧力

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【レビュー】『悔しい気持ちで見上げた空を忘れない』~第22節ギラヴァンツ北九州VS京都サンガ~

 試合終了のホイッスルが鳴り響く中、腰を落とす選手や下を向く選手。各々がピッチ上で悔しさを表す。そんな中で、DF生駒仁は空を見上げていた。星は全くと言っていいほど出ていなかったけど、僕には久しぶりのCBでFWウタカと対峙して色々なものを感じた背番号22が見据える次への希望が星となって見えた。

スタメン

恐怖に陥れる電光石火の先制点 試合の入りを支配したのはアウェイの京都サンガ。キックオフ直後の

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【レビュー】『緻密な対策と自らを強くする悔しさ』~第17節ギラヴァンツ北九州VSジュビロ磐田~

スタメン

4-1-4-1の狙い ギラヴァンツ北九州は、いつも採用している4-4-2ではなく、4-1-4-1を採用。4バックの前にMF井澤春輝をアンカーとして配置、その前にMF髙橋大吾とMF永野雄大の2人のインサイドハーフ(以下 IH)を置いた。1トップには、FW前川大河をゼロトップ気味にして、両サイドはスピードのあるFW佐藤亮とMF斧澤隼輝を起用した。

 なぜ、小林伸二監督はこのフォーメーショ

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【プレビュー】『浮上のきっかけにしたい両者』~第10節ファジアーノ岡山VSギラヴァンツ北九州~

過去の対戦成績 過去5試合の対戦成績を見ると、岡山が2勝、北九州が2勝、引き分け1、と五分五分。両チームが複数得点を取る、打ち合いのような試合はなく、1点が持つ重みは大きい。先制点が勝敗を左右するゲームになるだろう。

予想スタメン

ファジアーノ岡山目線ボールを持ちたい北九州に対して 北九州は前節山口相手に引き分けに終わったものの、前半はパスを274本繋いで、ボールを保持しながら、主導権を握って

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『白熱した関門海峡ダービー』~第9節ギラヴァンツ北九州VSレノファ山口~

 両チームともになかなか勝点を積み重ねることができない状況で開催された今シーズン最初の関門海峡ダービー。ダービーでの勝利を浮上のきっかけにしたい両チームのプライドが激しい試合を繰り広げる。

スタメン

「ズレ」を作って右サイドから崩したい北九州 前半、ボールを握っていたのは北九州。CBとボランチが中心となってパスを繋ぎ、山口を相手陣内へ押し込んでいく。両SBを押し上げて、中盤の選手が中央で密集し

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『一定の手応えとサポートの継続』~第3節ツエーゲン金沢VSギラヴァンツ北九州~

※画像は第1節アルビレックス新潟戦のもので、筆者撮影。

スタメン

中継点を担った西村恭史 キックオフ前、MF西村恭史が2トップの一角としてスタメンに名を連ねて驚いた。ボランチを本職とする背番号16は清水エスパルスから期限付き移籍で加入した選手。第1節は72分からトップ下で起用されていた。身長185㎝と高さがあるため、新潟に押し込まれた陣地を回復するラフなロングボールを受ける役割を期待した起用だ

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『こぼれ落ちた勝点』~第2節ギラヴァンツ北九州VS水戸ホーリーホック~

スタメン

前進したい北九州を阻む水戸の守備ブロック この試合もボールを繋いでゴール前まで侵入したい北九州だったが、水戸のハイプレスと守備ブロックによって、なかなか活路を見出せない。

 水戸の並びは攻撃時には4-3-3だが、守備時は4-1-4-1。北九州のひし形ビルドアップにおいて角度を変える役割を担うMF針谷岳晃を囲みながら、縦パスをけん制。FW中山がプレスの方向付けをして、ウイングが下がり、

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『新たな船出はいきなりの嵐』~ギラヴァンツ北九州VSアルビレックス新潟~

スタメン

勝敗を分けたビルドアップの差 ボールを握りたいチーム同士の対戦となったこの試合。両チームのSBは高い位置を取り、サイドを攻略しようと激しい攻防戦を繰り広げた。

 アルビレックス新潟は最終ラインでGK阿部とDF千葉、DF早川の三角形を形成。北九州の2トップによる前プレスに対してGKを含めたビルドアップで数的優位を作りながら、ボールを繋いでいく。この3人の正確にパスを供給する技術とプレス

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