巨大プラットフォームのトランプ氏への対応
アメリカ大統領選が終わり、バイデン氏が大統領に就任しました。
そして、今回の大統領選ではトランプ氏が不正を訴えており、就任式に現れないなどとても荒れた選挙戦になりました。
そんな中で、報道によると熱狂的なトランプ支持者が議事堂に乱入するなどしており、トランプ氏は暴動を扇動したなどとして巨大プラットフォームからアカウント凍結などの制裁を受けています。
GAFA(Google、Apple、Facebook、Amazon)やTwitter、TikTok、Snapchatをはじめ、決済関連ではPayPalやStripe、ECではShopify、掲示板のReddit、ライブ配信ツールのTwitchまでが対応を行っています。
ここでは、簡単にそれぞれのプラットフォームがどのような対応をしているかをまとめました。
Google / Play StoreからParlerアプリを削除
トランプ氏がTwitterを削除された後に使っていたParlerをPlay Storeから削除しました。
YouTube(Google) / 一部動画を削除、アップロード制限、コメントオフに
一部の動画が削除され、アップロード制限等がかかっています。
トランプのチャンネルは以下の通り生き残っているようです。
Apple / App StoreからParlerアプリを削除
トランプ氏がTwitterを削除された後に使っていたParlerをApp Storeから削除しました。
次のParlerと言われるWimkin(100%検閲をしないことを謳っているアプリ)というアプリもApp Store、Play Storeから削除されたようです。
Faecbook / 無期限でアカウント停止
米国時間2021年1月6日に投稿を削除して一時停止、その後無期限停止を発表しました。
(Instagramも同様)
Amazon / ParlerアプリでのAWSを利用停止
Twitterがトランプ氏の利用を停止した後、トランプ氏がParlerで活動を始めたところをParlerにクラウドを提供するAmazonがParlerへのサービスを停止しました。
Parlerによる裁判所への訴えは却下されたようです。
サービスは復活したようです。
Twitter / アカウント永久凍結
米国時間2021年1月6日 / 12時間凍結
米国時間2021年1月8日 / 永久凍結
TikTok / 一部ハッシュタグのブロック
トランプ氏はTikTokアカウントを持っていませんが、暴動を扇動するような動画のハッシュタグをブロックしました。
Snapchat / 永久停止
Instagramのストーリー機能のような機能を持つSnapchatがトランプ氏のアカウントを永久停止しました。
PayPal / 決済停止へ
決済サービスを提供するPayPalは決済を停止しました。
Stripe / 決済停止へ
決済サービスを提供するStripeは決済を停止しました。
Shopify / トランプストアを取り下げ
ECサイトを簡単に構築できるShopifyはトランプストアを取り下げました。
※今は、Craft CommerceというCMSを入れてトランプストアを運営しているようです。
Reddit / r/donaldtrump サディブレッド(スレ)を禁止
掲示板としてとても有名なRadditはトランプのスレを禁止しました。
Twitch / 無期限の使用禁止
ゲームなどのライブストリーミングで知られるTwitchも無期限の使用禁止を発表しています。
まとめ
ここまで巨大なプラットフォームが同じような対応をしていることには、裏に何かあるのではないかと疑ってしまいます。
(ないとは思いますが、)巨大プラットフォームを反トラスト法で規制するために、バイデンとトランプが手を結んで、トランプがわざと色々騒いでいたのではないかと疑ってしまうレベルです。(笑)
今後は、この対応を1つの事例として反トラスト法(独占禁止法)によって巨大プラットフォームへの規制、そして解体が進むのではないかと考えています。
また、中央集権的なサービスに対しての不信感などから、パブリックブロックチェーンなどを活用した非中央集権的なプラットフォームが今後どんどん生まれてくるのではないかと思います。
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