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家で退屈してる紳士淑女にオススメのNetflixのドラマ・ドキュメンタリーシリーズ

イベントは中止になるし、外出もなんとなく憚られるのでこういう時はドラマとドキュメンタリーをがんがん消費するに限るぜ! ということで、適当にオススメしていきます。あんまり長いやつは省いてるぜ!

シグナル

1シーズン完結。ひょんなことから過去と通信機で繋がれることになった新米刑事が、消えた先輩刑事と連絡を取りつつ長期未解決事件を解決しようと奮闘する物語。現在と過去で通話ができる理由も特に明らかにならず、タイムパラドックスの扱いもめちゃくちゃ適当なんだけど、シンプルに面白い韓国刑事ドラマ。


ブラック・ミラー

5シーズン。今更紹介するのもあれだが面白いものは面白い。ほぼ1話完結なので、どこから見てもよい。テクノロジーが発達した近未来におけるビターで皮肉の利いた短編で、ほとんどハズレがない。俺のオススメはシーズン1-1「国歌」、シーズン3-1「ランク社会」、シーズン3-4「サン・ジュニペロ」、シーズン4-1「宇宙船カリスター号」、シーズン5-1「ストライキング・ヴァイパーズ」。視聴者選択式の「ブラック・ミラー バンダースナッチ」もオススメ!


猫イジメに断固NO!虐待動画の犯人を追え

1シーズン完結のドキュメンタリー。ネットに猫イジメの動画を上げてる犯人をオタクたちが追い詰めていったら、とんでもないことになったよ! 何を言ってもネタバレになるので、これはとにかく見てほしい。タイトルで油断しているとひっくり返る。


火花

1シーズン完結。又吉さんによる芥川賞受賞作品の映像化。ある芸人の夢とその終わりをビビッドに描いていて、とても泣ける。林遣都くんがとてもよく、途中からは作者の又吉さんとかぶって見えるほど。そして、彼だけじゃなくて相方も先輩も事務所のスタッフもリアル感がすごい。映画はけっこう微妙だったので、こっちのほうがオススメ。


マラドーナ・イン・メキシコ

1シーズン完結ドキュメンタリー。みんな大好きマラドーナの監督チャレンジ。場所はメキシコのコカインの聖地シナロアのチーム。そんなんうまくいくわけないと思うがマラドーナは情熱をもって奮闘。いろいろ言われるけど彼の魅力とカリスマ性はすごい。そう、彼はいくつになってもマラドーナで、これは彼の再生の物語でもあるのだ。


アメリカを荒らす者たち

シーズン2で完結。フェイク・ドキュメンタリーの形式を取った作品で学校で起こった事件の真相を主人公たちが追う。その事件は「駐車場の車にチンコの落書きをした犯人だが、そいつがいつも黒板に書いていたチンコには毛が金玉に書いてあったから真犯人は他にいる」というくだらないもの。ただ、下品なのだがおそろしく風刺が効いていてスタイリッシュで、最後は思春期の闇をうっすらと照らす。シーズン2も別の話で面白いが、Netflixでは打ち切りになった。別の配給会社で新しいシーズンが始まってほしい。


ストレンジャー・シングス

シーズン3まで完結。いまさら紹介するのもアレな有名作品。80年代に起きた超能力とモンスターのアメリカンな世界。ソ連も出るよ! 80年代の再現のセンスがすさまじく、別のオシャレな80年代を再構築したかのよう。ストーリーはシンプルだが際立って面白く、脇役たちの個性が光る。次のシーズンで完結っぽい。あと、主人公の少年マイクを演じるフィン・ヴォルフハルトくんがめちゃくちゃに成長して半ズボンがもう限界。


殺人者への道

シーズン2まで。現在進行形で進む冤罪?の物語。女性の殺人で十数年刑務所にいたスティーブンが冤罪とわかって釈放されると、冤罪で捕まえた郡の警察を訴えるとメディアに息巻く。すると、それからしばらくして謎の女性殺人事件の犯人として逮捕されてしまう。どう考えても矛盾する証拠と証言なのだが、検察は強硬に有罪を主張していく。アメリカ司法の闇がこれでもかと出てきて気分が悪くなる。シーズン3があるのだろうか。あったとしてそれはどんなものなのだろうか。


殺人犯の視聴率

1シーズン完結ドキュメンタリー。ブラジルの記者ウォレスは殺人現場に常に一番乗りしてスクープを連発。その名声を利用して彼は政治家に転身するのだが、ある疑惑が持ち上がる。火事を起こす消防士さながらの嘘のような本当の南米らしいお話。


アメリカン・クライム・ストーリー/ヴェルサーチ暗殺

シーズン1完結。天才デザイナーであるジャンニ・ヴェルサーチの暗殺という事件を下敷きにしたドラマ。暗殺者アンドリュー・クナナンの屈折した嫉妬心と倒錯性をダレン・クリスが妖しく演じる。人を狂わせるのは「こんなの僕じゃない」というジェラシー。杜撰さとセクシーさがないまぜになったほとんどおとぎ話のような実話だ。


グッド・プレイス

4シーズン完結。主人公エレノアが連れてこられた「グッド・プレイス」は善行を積んだ者だけが来る場所。しかし、エレノアは間違えて連れてこられたのだった。倫理と生、そして死をコミカルに描いたコメディドラマ。ジョークのレベルが高くて内容がひどく、めちゃくちゃ笑える。そして最後は爽やかに終わるという非常に良いドラマ。4シーズンあるが、1話が20分程度なので軽く見られる。


DARK

シーズン2まで。原発の街で起こる過去と現在と未来を行き来するタイムスリップもの。ドラマを見た後でネタバレ相関図を見返さないと、頭がごちゃごちゃになるくらい複雑。ただ、その分伏線の張り方が見事。また、タイムパラドックスも面白いのだが、ドイツの田舎町の小さなコミュニティにおけるドロドロのグッチャグチャの人間関係も必見。おそらく次のシーズンで終わりか。


クッキング・ハイ

シーズン1のみ。バカの作ったバカの料理番組である。使う素材は大麻(マリファナ)。そう、マリファナ料理専門の料理番組なのである。特徴としては審査員がみんなバリバリにキマってるのでハチャメチャに楽しそうなのと、語彙力が著しく低くなっていることである。たぶん合法の場所で番組は撮ってるはず。謎の大麻案内人ウンガヨが死ぬほど大麻に詳しそうな見た目でウケる。


The OA

シーズン2まで。7年間行方不明の盲目の少女が急に戻ってきたが、彼女の眼は見えるようになっていた。彼女の口から聞かされる恐ろしい人体実験の物語。精神世界と現実世界の境界が危うくなり、何が真実かわからなくなる。衝撃のシーズン1の終わりの後、もっと衝撃のシーズン2の開始。どうも打ち切りになったらしく、完結してないが、完結してないことが余計にこのドラマの謎を増幅させる。現実の向こう側に。


アトランタ

シーズン2まで。アトランタの街に住むラッパーのペーパーボーイとその従弟アーンを中心にした緩くてシュールな日常。毎回何かをしようとしてしょうもないことに力いっぱい足を引っ張られるダウナー系ドラマでめちゃくちゃ笑える。ただ、それだけじゃなくて人生のほろ苦さも時折挟んでくる大人の物語。ペーパーボーイが床屋で全然切ってもらえない話が好き。


サンダーランドこそ我が人生

シーズン1のみ。2部に降格してしまったプレミアリーグのサンダーランドの1シーズンでの昇格の軌跡を追うはずが全然うまくいかないという地獄のようなドキュメンタリーである。主力のダロン・ギブソンがパブでファンと口論してるのがニュースになったり、とにかくしょうもないことしか起こらない。これはこれで人生である。(※最近シーズン2が追加したが、さらに心に来る内容だった)


このサイテーな世界の終わり

シーズン2完結。ちょっとサイコな男の子とちょっと自己中な女の子の逃走劇。話としては特に際立ったものではないけど、語り口、センスの良さで一度見始めると止まらない。二人とも旅の途中でどんどん変わっていく様がキュート。そして、鮮やかで爽やかな終わりが潔く訪れ、青春もののドラマとして素晴らしい出来。1話が20分程度で短いので見やすい。同じスタッフが作った『ノット・オーケー』もまだ1シーズンだけだけどテイストがかなり似てる。


ナルコス

シーズン3完結。麻薬王パブロ・エスコバルの栄華と死、そして彼を追い続けたDEA(アメリカ麻薬取締局)を追ったドラマシリーズ。とにかくめちゃくちゃディテールが細かく、麻薬組織について勉強するにはうってつけの教科書。またテンポもおそろしくいいので、ひたすら見続けてしまう。シーズン2までのエスコバル編、シーズン3のカリの紳士たち編、続編の「ナルコス:メキシコ編」、そして「エル・チャポ」を見ておけば南米麻薬戦争にめっちゃ詳しくなれるし、麻薬組織の運営に自信がつく。詳しくなってどうするという話もあるが。


ラブ、デス&ロボット

1シーズンのみ、1話完結SFアニメシリーズ。作品ごとにクリエイターが違うので、絵の振り幅がものすごい。話も軽いものからシリアスなものまであるので、自分の好みのSFが1つくらいは必ず見つかるだろう。1話がだいたい15分程度だから簡単に見れる。俺が好きなのは「ヨーグルトの世界征服」と「グッド・ハンティング」。


アイ・アム・ア・キラー~殺人鬼の独白~

シーズン2まで。ガチの殺人者たちのインタビューである。悔いている者、無実と主張する者、悪魔に乗っ取られたと言う者、それぞれ好き勝手言ってるが信じるかどうかはあなた次第です(都市伝説の人風)。共通するのは全部の話がひたすらに重いこと。しかし、見て気づくのは、この人たちって割と普通だな、という事実。人を殺すのもまた人間で、それは思ったよりも普通の人だったりするのかもしれない。


マインドハンター

シーズン2まで。FBIにプロファイリングを持ち込み「シリアル・キラー(連続殺人犯)」という言葉を生んだチームの話。まだ犯罪心理学が確立してない中で手探りで連続殺人犯と接していく姿はかなり危うい。エド・ケンパーやチャールズ・マンソンの従来の連続殺人犯の枠に収まらない不可解さと不気味さがよく表現されていて、心にずっしり来る。ちなみにここでチャールズ・マンソンを演じているデイモン・ヘリマンは映画『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド』でもチャールズ・マンソンを演じている。なんでだよ。


まだまだあるけど、このへんで! よい外出自粛ライフを!

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