山を買ったやつ、ツリーハウスを作ったやつ、気球を飛ばせるやつとウグイを食べた話
最近、「山を買ってキャンプ場を作って、大人の秘密基地を作ってる同級生がいる!」という情報量満載の話を耳にした。
「どうしても会ってみたい!」とFacebookでコンタクトを取とったら、「是非うちのキャンプ場でご一献やりましょう!」とスムーズに話がついた。
山を買った彼はもちろんだが、ほか同席した2人も、ツリーハウスを作れる医者だったり、気球を飛ばせる移住者だったりとすごく面白いメンバーが集まった。全員同い年。
今回はそんな、同級生3人と火を囲みウグイを食べたら、キラーワードが飛び交いまくって面白すぎた話を執筆します。
円卓を囲んだメンバー紹介
山を買って秘密基地を作ったやつ=洞くん
彼を知ったのはクラウドファンディングがきっかけ。「飛騨に面白いオトナが集い企むシェア秘密基地をつくりたい!」そんな企画を目にして、色々と人となりを調べてみたら、山を買ってキャンプ場を作ったり、商品開発のクラファンに挑戦していたり、猟師の免許をもっていたり。ホントにやりたいことをやり通しているのが伝わる、カッコイイ人間だった。
ツリーハウスを作れる医者=加藤くん
洞くんの秘密基地プロジェクトのコアメンバーであり、本業は医者。実は僕の小中の同級生でもあり、今回は10年ぶりの再会。学生時代の爽やかなイメージから、かなりワイルドな風貌になっていたのには驚いた。そのルーツを聞けば、ブッシュクラフトという、ほぼサバイバルに近いキャンプのスタイルにハマってるようで、その流れでツリーハウスも作れるようになったとか。
気球を飛ばせる飛騨への移住者=森くん
森くんとの初対面は、昨年、僕が所属している公共経済団体に入ったこと。団体が団体だったので、いかにもビジネスな取り繕った会話しかしなかった。実は同い年ということが判明。仕事の関係で飛騨に転勤。飛騨の魅力やポテンシャルを研究している。気球を飛ばせる資格を持つというかなりレアなスキルを持つ。
会場は洞くん自作のキャンプ場
高山市から車でざっと1時間ほど。国道沿いにあるという好アクセス。小屋のリフォーム、開拓、整地、湧き水の組み上げまで、すべて手作りらしい。やばい、クッソ憧れる。
こちらは完成間近の管理棟。キッチンはもちろん、就寝可能なロフトも付いている。
さらにはバンドマン歓喜のアンプ・楽器・ドラムセットも。こりゃ男のロマンの塊だな。
こちらはメルカリで買ったというトラック。資材の運搬などで大活躍らしい。「山を買って整備していく」というのは本当に手間がかかるし好きじゃないと続けられないよな、と実感。にしてもメルカリで車を買うて…時代の流れですね(笑)。
自然にあるものをできる限り使ってキャンプをする、ブッシュクラフト専門のキャンプ場としての確立を目指しているとのこと。キャンプ好きは一見の価値アリです。ぜひチェックしてみてください。
Bushcraft Field Hida -梨ヶ根キャンプ場-
酒の肴はイノシシとウグイ
キャンプということで、僕もアウトドアらしいことで貢献したいと思い、開宴の夜に向けて、昼は釣りに出かけた。現在イワナやヤマメなどの渓流魚は禁漁期間なので、狙うはコイやウグイ。ワイルドなBBQになりそうだ(笑)。
今回は渓流域なのに、どでかいコイの魚影が見られるポイントへ。ここのコイやウグイなら泥臭くなくきっと美味いはず。
釣果は、ウグイ(30cm)、ハス(25cm)、ニゴイ(40cm)。なかなかイイサイズ! これで川魚外道食べ比べができるぞ!(笑)
この日、もう1匹、60cmほどのどでかいナマズが掛かった!しかも2度も。しかしいずれも糸を切られ取り逃がす。めっちゃくちゃ悔しい。ナマズの蒲焼き、食べたかった……。
そして炭火でじっくりと焼かれた魚たちを実食!
うん、普通に美味いわ。3匹とも淡白なフワフワの白身。それぞれあまり個性はないがそれがいい。特にウグイ、俺はお前の可能性を見いだすことに使命感すら感じ出しているぞ!
洞くんからはジビエ料理。イノシシのステーキを振舞ってもらった。特に臭みも気にならず、歯ごたえ抜群な食感はまさにワイルド。だんだん自分がサバイバルできる人間なのかもと錯覚してきた。
みんながやってる面白いこと
キャンプ場作りもさることながら、飛騨市街地に「大人の秘密基地を作る」という洞くんの取り組みの今後が本当に楽しみだ。
類は友を呼ぶ。面白いことをする人には面白い人たちが集まってくる。飛騨に住む行動力ある人たちが、集い何か新しいことが生まれる……。エモいぜ。
基本的にセルフビルドで作られていく秘密基地。その中でもきっと素敵な出会いやドラマがあるんだろうな。地元の鉄工所とクラファンを使った商品開発やおてつだびの活動についても次回あった際は深掘りしたい。
そんな洞くんの取り組みのコアメンバーとして活躍しているのが、加藤くん。こちらの秘密基地にもツリーハウスを作るとか!?
その日キャンプ場の方に建設したツリーハウスを見せてもらった。
いやいや…DIYってレベルじゃねーだろ!?
すげー完成度。ツリーハウスを作るためにまずCADの使い方から勉強したんだとか。最高の敬意とリスペクトを込めて「クレイジーだ」と申し上げたい。
そして岐阜市から移住してきた森くんは、気球の免許を持っているらしい。気球なんて「NEW HORIZON」のイラスト以外で見たことねえYO!
なんでも大学に気球部があったことがはじめたきっかけだったとか。世界は広いな……。是非機会があれば乗ってみたい!
こちらは気球から見下ろした際の景色。……あ、ごめんなさい、前言撤回です。高いところ苦手です(笑)。是非また機会があれば本業の仕事について深く聞いてみたい。
人生まだまだこれからだな
三十路に突入した僕らの世代。結婚や出産がきっかけで、同世代のこういったアクションは20代半ばと比べ落ち着いたように感じる。なのでこういった面白いアクションをしている同級生はすごく刺激になるし、自分自身こういった刺激を求めていた気がする
本当に自分自身まだまだやり通せていないものばかり。この3人との時間は、そんな自分の奥底にある「やりたいコト」を目覚めさせてくれるいいきっかけになった。うん、まだまだこれから!
20代で様々なコトやモノに手を出してきた。30代ではさまざまな経験や出会いを通して自分が目指すべき「ライフスタイル」を探し出す。これからもたくさんの経験や繋がりを通して、やりたいコトをやり尽くしてやりたい。
今回の記事のように、僕自身が出会いたい人とご一献する企画をシリーズ記事として執筆して行こうと思います。是非次回もお楽しみに!
デザイナー / クリエイティブディレクター
竹本 純
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