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「タケタケする」世界を創ろう【2】 <TK×世界ゆるスポーツ協会代表・澤田智洋 対談レポート>

複雑心奇形という先天性の心疾患で平均寿命は15歳と言われているTKことミウラタケヒロ。TKは2020年2月16日にその一つの節目となる15歳の誕生日を迎える。そこで、これまでのヒストリーと現在の活動、そして未来への一歩をお伝えする『TKマガジン』を絶賛制作中だ。現在、クラウドファンディングでその制作資金を募っている。

noteでは書籍コンテンツの一部「TKが大きな影響を受けた方々との対談」を紹介し、多くの方へお届けしていきたい。第一弾は、「世界ゆるスポーツ協会」代表・澤田智洋さんに、前回に続きご登場いただいた。2人(+TK母のYuuさん)で、「パイオニアTK」誕生秘話やこれからの歩みについて語り合った。

「パイオニアTK」の誕生

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−澤田さんは、最初にTKに会った時、「パイオニアTK」と名付けられたそうですね。

澤田:そうですね。TKは、前例が少ない難しい手術をしたことも含めてファーストペンギンなんですよ。世の中で、一番はじめに飛び込むペンギンの役をやってきたの。その辛さはあったと思うけれど、後輩が「TKがやったんだからできるんだ」と思える道を作ったと思うんです。
 「世界初のピンチに立ち向かった男」という感じを持ったんだよね。

TK:かっこいい!!!

澤田:実際にそういう感じじゃないですか? 僕はTKのピンチを体験していないので、もしかしたら同じ状況になったら逃げ出しているかもしれない。でも、TK親子はちゃんと立ち向かってきた。すごいと思うんだよね。

TK:最初に話していた時に、澤田さんが突然パソコンを触り出したから、メールの返信とかで忙しいのかなと思ったんです。そうしたら、「パイオニアTK」と大々的にパワーポイントに打ち込んで見せてくれた(笑)

Yuu:画面をバッと見せてくれてね。真っ黄色のバックに黒い文字でね。その上、ドヤ顔!

TK:僕が、たまに言う「サイバーパンクTK」というネーミングも「パイオニアTK」からきているんです。

澤田:「○○TK」もその時の気分によって変えていけばいいよ。今日はなにTK?

TK:久々に澤田さんと話せたから「パイオニアTK」かな。パイオニアTKと言われて、めちゃくちゃ嬉しかった。TKって呼ばれるだけでも気分が上がるのに、その前に言葉がつくと可能性が広がっていいなと思ったんです。

「タケタケする」する感情を見つめて

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−お二人で話をしていると「こんなこともできるんじゃない?」と発想が広がりますね。いまの時点でやってみたいことはありますか?

澤田:「TK」ってやっぱりいいね。なんか「TK」を人の心が動いたときの擬音語にできないかなって思ったんだよね。で、思いついたのが、「ワクワク」じゃなくて「タケタケ」みたいな表現。ワクワクってTwitterとかでwkwkと表記するでしょ。「タケタケ」はtktk。「人をもっとtktkさせたい」「世界をもっとtktkさせたい」「社会をもっとtktk」させたい。そんなふうに使ってみない?

TK:めっちゃいい!

澤田:ワクワクでもドキドキでもない、新しい心の動き方のキーワードにしたい。「擬音語だけ決まっているんですが、”タケタケ”ってなんだと思います?」と聞いてみるのもいいよね。
 TKマガジンを作りながら、その現象を固めていくのもいいね。「今、僕と会ってどうですか?」「ほうほう。それはタケタケですねぇ」みたいな。「今あなた、心がタケタケしていますね」とか。
 TKはやっぱりハートが特徴だから。そこにかけて何か表現できるかもよ。

TK:すごくいいと思う。

澤田名前のついていなかった感情をタケタケで表現する。ワクワクでもドキドキでもソワソワでもないタケタケという新たな感情。心の動き方。色々混在していると思うんです。ワクワクもドキドキも内包したポジティブな感情だね。
 未来への希望が膨らんでいるみたいな。肩の力が抜けていて等身大、だけど、高揚感があるみたいな表現はどうだろ?

TK:30年後、40年後とか、俺が古い人になった時に、小さい子が「タケタケってなに?」と聞くと、「実は昔こういう人がいてね」となぞの伝説が語られるみたいなのおもしろいね。

澤田:星に自分の名前をつけるということはあるけれど、擬音に名前が残るんだよ。
 TKは、マイナーチェンジじゃなくてメジャーチェンジを起こす存在なんじゃないかと思うんだよ。日本は改良や改善みたいなマイナーチェンジが多いんだけれど、メジャーチェンジを起こしてほしい。

TK:おお、おもしろそう。

澤田:でも、プレッシャーを感じる必要はなくて。僕は多動だから、いろいろなビジネスとかプロジェクトをどんどん作っちゃうんだけれど、TKがそれをやる必要はないような気がするんだよね。新しく何かをするというよりは、生きることに独自性を見出してほしい。TKは生きることがプロジェクトなんだ。
 僕はただ生きているだけだと“普通”になってしまうから、プロジェクトを立てて頑張っていくしかないんだけれど、TKは「俺は俺」として生きることで社会にメジャーチェンジが起こっていく。

TK:「俺は俺」感はあるのかもしれないな。

澤田:色々な面を持ったTKがいるだろうから、一面だけではないけれどね。

TK :久々に澤田さんと話せておもしろかった! お忙しい中、ありがとうございました。

澤田「みんなタケってる〜?」って。せっかくTKマガジンを作るならば新しい現象を起こしていきたいよね。それぐらいのコンセプトがあるといいよね。

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thank you for Tomohiro Sawada