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カザフスタン産ワイン:アルバワイン

ワインと聞いて、皆さんはどの国が思い浮かびますか?

フランス・イタリア?

いやいや歴史の長さではジョージア(グルジア)?

お手軽に飲めるチリ?

新興国としてアメリカ、中国?

そうは言っても近年力を入れている日本?

 

実はカザフスタンにも名産ワインがあります。それがタイトルのアルバワイン(Arba Wine)。

カザフスタンの首都はヌルスルタンであるとnoteで何度か書いてきましたが、1997年まではアルマトイという街が首都でした。以降、アスタナ(現ヌルスルタン)に遷都し、首都機能も移管されているということになります。

このアルバワインは旧首都にあたるアルマトイにて生産されています。カザフスタン、もとい中央アジアのワインはあまりイメージがないかもしれませんが、ロンドンで開催されるワインコンペ「インターナショナルワインチャレンジ」の2015年において、7種の銘柄が受賞した実績があります。

ヌルスルタンにも街中にワイナリーがあり、私も訪れてみました。

ワインの販売だけでなく、テイスティング、夜はバー的にごはんものも提供しているようです。ワイン樽を大胆にも埋め込んだような店内デザイン、木の質感にちょっと緊張感を覚えます。

ちなみに基本はロシア語での対応となりますが、ある程度の英語でもやりとりしていただけました。ここでも、「英語できる人呼んでくるからちょっと待ってて!」という感じで。

テイスティングは1杯あたり、150~300テンゲ(50~100円)ほど。そうそう、カザフスタンの物価は日本の約1/3程度なのです。日本人の感覚だとお手軽なほうに分類できてしまうので、ついつい飲み過ぎてしまいます。

カザフスタン、中央アジア料理にも通じることですが、未体験な方からは「香辛料がたくさん入っているの?」と聞かれることがあります。なんとなく、馴染みのないハーブや調味料を使うような、さしづめインド的なイメージがあるのかもしれませんが、実のところ、塩・胡椒・クミンが中心です。食材も羊肉、馬肉が得手不得手あるかもしれませんが、突飛な食材も登場しないので日本人の口にも合うし、スーパーでも再現できるものが多いのも魅力です。

余談が過ぎました。アルバワインにも赤白両方あり、ピノノワール、リースリング、シャルドネなど主要品種が使われています。カザフスタンは肉料理中心、消費量も日本の10倍とも言われることに鑑みると、赤ワインのほうが食べ合わせは良さそうだなあと思ったり。

いろいろ試させてもらった結果、赤はピノノワール、白はゲヴュルツトラミネールをお買い上げ。価格的にも、日本円で800-4,000円のレンジ。

市内のスーパーのお酒コーナーにも、ビール、コニャック、そしてワインが並びますが、アルバワインは基本的にワイナリーでの販売のよう。空港内にも若干見かけましたが、倍以上の価格だったので落ち着いてテイスティングもできるワイナリーでも購入をおすすめします。


日本国内では、以前ご紹介した荻窪のバーでウズベキスタンワインが楽しめ、スターリンも愛したというジョージアワインもワインショップで購入できる時代ですが、アルバワインはワインショップのみならず、レストランやバーでもまだ見かけたことがありません。

これもひとつ、カザフスタンに足を運ぶ立派な目的になりますね。

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