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鬼滅の刃で中学英語〜はじめに~

小中学生に勉強を教えているタナカキヨトです。

小中学生に英語をなんとか理解してもらって、好きになってもらうにはどうしたらよいものかと日々逡巡しておりましたが、やっぱりアレだなと。

『鬼滅の刃』

しかないなと。

私個人は週刊少年ジャンプ+アプリでジャンプを定期購読しているので、『鬼滅の刃』自体は連載開始当初から楽しく読ませてもらっていたのですが、アニメ化が決まり、深夜枠というのに、小学生が「録画して観たい」と言っていたので、そんなに人気なのかと思っていたら、アニメ放送したらどえらいことに・・・。

かの『ONE PIECE』が記録していた11年連続コミックス売り上げNo.1の座を奪うほどになりました(ウチの奥さんもアマゾンプライムビデオでアニメを視聴して、義勇推しになりました・・・)。

鬼滅の刃の面白さについては、すでに方々で色んな方が語られているのでとりあえずここでは割愛しますが、英語の教材によいなと思ったのには理由があります。

とにかく人気

やはり、子どもたちに人気があるというのがポイントです。

マンガを読んでいない人、アニメを観ていない人も実際は多数いるものの、どんな話かとか、どんな登場人物がいるかというのが、友だち伝いによく知られているというのがよいですね。

子どもはドライな生き物なので、自分の興味がないものには遠慮がありません。以前、映画をテーマにした授業をしましたが、その作品の興味の有無によって関心がまったくちがうのは、大人向けの授業の経験が多い身からすると衝撃でしたね。

『鬼滅の刃』は物語のテンポが速く(これが大人にも人気な理由の一つです)、エピソードや登場人物が多すぎて紹介しづらいということもないので、その辺も見知らぬ人にもよいと思います。

登場人物も、人のために戦う人が多いので、基本的に好感の持てる人が多いのもよいでしょう。

作品の質がよい

作品としても、単なるバトルマンガではなく、人と人との関係性や、登場人物たちの成長、敵となる鬼たちの悲しい人生など、大人でも読める内容で、色々な感情や言葉の表現があります。

その辺も見所の一つですが、それ以外にも、マンガにありがちな「汚い言葉」だけじゃなく、「まともな文章」が多く、学校の英語の勉強になることも多いかなと思います。

とはいえ、あくまでもこの企画は「中学生向け」なので、名言というのにこだわらず、鬼滅の刃を通じて英語を楽しく学んで頂けたらなと思っております。

主人公の言葉遣いが丁寧(笑)

これは実は結構大事でして、英会話の勉強となると、フランクな言葉遣いをする主人公でもいいと思うんですが、学校で学ぶ英語は基本的にやっぱり文章にする丁寧文。

以前に比べて「フランクだけどフランクすぎない」範囲に収まっている、やはり教科書英語です

その点、『鬼滅の刃』の主人公、竈炭治郎は、敬語も使えるし、基本的に真面目な好青年なので、言葉遣いが基本丁寧です。教科書的です。少年少女たちに見習ってほしいですね。

もちろん、炭治郎も戦いの場では激しい言葉になったりするので、その辺りも表現の幅があるので、教材としてはもってこい、と感じました。

教科書的な言葉を使っていて、なおかつ人気があるというキャラはそうそういないような気がしますので、炭治郎の力を借りたいなと。

もちろん、ネガティブな善逸、育ちの悪い伊之助、言葉足らずの義勇、回りくどい胡蝶など、色んなキャラクターが色んなセリフを放つので、そこも魅力です。

翻訳版もある

『鬼滅の刃』は、海外でも人気です。

日本で読めるコミックスとしては、アマゾンで「電子書籍(Kindle)版」と「ペーパーバック版」が買えますが、千円前後とお高めですね。

それでも、英語表現を身近に勉強できるという意味では、「投資」の価値があるかなと思います。

なお、基本的には英語版を下本にしながらですが、(全巻英語で出てないので)勝手にこちらで中学生が理解できるような文で翻訳することもあると思います。

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ちなみに英語版ではタイトルが『Demon Slayer: Kimetsu no Yaiba』となっています(上記のキャプチャは1巻です)。

英語では「鬼」に該当するのが「Demon(デーモン)」とか「Evil」「Devil]「Ogre」になるのですが、日本語の「鬼」は一般的に「Demon」と訳すことが多いそうなので、「Demon」になったのでしょう(Orgeだと巨人的な存在となる)。

「Slayer」というのは、昔、『ドラゴンスレイヤー』という人気ゲームや、『スレイヤーズ』という人気アニメがありましたが、その「スレイヤー」です。

基本的には、「殺す人」という意味なのですが、ニュアンス的には駆逐する、退治する、屠る(ほふる)という感じの「殺す人」=「狩る人」という理解で良いのかなと。

より詳しくは下記の記事にまとめていますので、良かったらご覧ください。

#11なぜ『鬼滅の刃』が『Demon Slayer』になったか

英語と日本語の違いが対比させやすい

日本語と英語は、まったく異なる言語です。

ですから、まさにそこが実は英語ギライな人を作っていると言えるでしょう。

「なんで英語なんてあるんだよ!」
「英語なんて滅びればいい!」

・・・というナマの声も聞きますが、現実は英語がなかったらスマホもYouTubeもないぞと言うと大体黙ります笑。

それでも感情的にはそう思っている中学生も多いものです。

そもそも、「違う言語」を身につけるために必要なものは、それを受け入れる「心」です。これがないと、実に無駄な徒労に終わることも多いのです(「だって使わないじゃん」と思ったら記憶から消えていくので)。

せっかく英語を学ぶ機会があるのであれば、もっと身近なもので学び、その過程を楽しんでほしい!

そんな想いで、主に中学生向けではありますが、英語の勉強を真面目にしてこなかった高校生、大学生、社会人、中学レベルのでもいいから学びたいという小学生など、色んな人が読んでてためになるものが作って行こうと思います。

所々間違いがあるかもしれませんが、ご指摘頂ければ幸いです。


まぁ、説明はこれくらいにして、次回からは、実際に「中学英語」に使える英語表現を、『鬼滅の刃』マンガ版からピックアップして解説していきますよ!!

値段が倍です・・・

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