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2021/07/17 Sat

途中で休憩を入れたこともあり、美ヶ原に着いたのは出発から4時間後だった。
昨日は日記を書き上げて寝落ちしたこともあってか、睡眠時間はいつもと同じくらいだったのによく眠れたことも運転に好影響したのだろう。

休憩が1回で済ませられたことで晩飯と翌日の朝飯を調達し損ねることになるとは思ってもみなかったが。まさか諏訪湖の売店が土産物ばかりだとは思わなかった。
帰りであればイートインする選択もありだが、一応時間に制約のある行きでゆっくりするわけにはいかない。

もっとも着いたときはこんな感じで雲が多く、立っている場所も雲に呑まれることがあった。晴天率の高さで有名なテカポ湖に嵐を呼び、日本有数の星空を誇る阿智村にどしゃ降りの雨を降らせているので今回は下見で終わりかとも思われた。

雲の中から時折姿を見せる宿と牧場、それに夕焼けの3点セットはなかなかに見応えがあった。昼にも撮るなら日光だと言っていたが、これは訂正せねばなるまい。

今回は風景と星がメインターゲットだったので90mmや100-400を置いてきてしまった。道路両脇の牧場には牛も馬もいたので、次回はせめて90mmは持ってくるようにしたい。

今回星を狙う目的はいくつかある。
星撮り用にXF16mmと入れ替えた18mmの点像性能のチェック、星撮りのロケ地としての下見、賞与の3分の1を突っ込んだハーフNDフィルターの実戦投入。

幸い予報通り20時頃には雲の流れが止まり、下見以外の目的は完遂できた。
点像性能は期待以上で、バケモノと呼ぶに値する。これは16mmで撮ったものと比較したい。

ハーフNDフィルターの効果は予想通りだったが、使い勝手は予想以上だった。マグネットでの取り付けは交換や撤収が実にスピーディーで、ライトを点灯させる時間が少なくて済む。
これは電池持ちだけでなく、周りの撮影者の邪魔になりにくい点でも実用性が高い。

18mmでは狭すぎることもあったが、やはりF4では暗すぎる。描写以前にピント合わせが難しい。
ISO感度を上げるとノイズも増えるため、星に合わせるのが苦行だった。ここで使うなら星ではなく、美しの塔に合わせて星はコンポジットで流した方が良かったかもしれない。

天気が良いということは月光の影響も大きくなる。肝心の月の動きを事前に全く調べていなかったが、それでも天の川はかろうじて目視できた。
今年の流星群は新月直後くらい、しかも入りが21時台なので観測条件が非常に良い。撮る方向をあまり選ばないという点では良いロケ地になりそうだ。

肝心の放射点がどの方角かはまだ調べていないが。

気温は予報通り20℃弱、夏用のジャケットも羽織っていたというのに思いのほか寒い。風がないので耐えられなくはないが、指先がかじかむと操作に支障が出る。
両手を擦り合わせてもどうしようもなくなったタイミングで撤収した。

車内は寒くもなく暑くもなく、これなら快適に仮眠できるだろう。高速代をケチるためにトコットにしたので寝心地はお察しだが。

改めてiPadでチェックしてみても撮って出しでこれなら十分というものが撮れた。帰ってからの現像が楽しみなのは久しぶりかもしれない。

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