高橋 真理奈/Marina Takahashi

埼玉県所沢市で建築設計事務所「シン設計室」と私設図書館「シン図書館」を運営(http:…

高橋 真理奈/Marina Takahashi

埼玉県所沢市で建築設計事務所「シン設計室」と私設図書館「シン図書館」を運営(http://kichijoso.com/)| -'19 長谷川豪建築設計事務所 | '88 埼玉生まれ

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  • 建築や地域のこと

    地域や街づくり、建築設計について考えたことや、今まで見てきた建築について紹介しています。

  • 図書館のこと

    私設図書館「シン図書館」を運営することで考えたことや、本の紹介をしています。

  • 経営のこと

    「シン設計室」を経営する上で考えたことを紹介しています。

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自己紹介的なまとめ記事

埼玉県所沢市で設計事務所と私設図書館を運営している高橋真理奈と申します。所沢生まれ所沢育ちです。 自己紹介や活動の内容を把握できるような、過去に受けた取材記事な…

一級建築士製図試験、合格へのアドバイス

先日、たまたまこれから製図試験を始める人からアドバイスを求められ、Twitterでそのときのアドバイスを少し紹介しました。今回はその増補版として、一級建築士製図試験を…

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建築家にご相談できるサービスを始めました

空き家を利活用したい、事業に建築デザインを活用したいなど、建築・空間にまつわるご相談に乗ります。何から手をつければ分からないという状態でもヒアリングを行い、状況…

【募集】館長代理を募集します!

毎週土曜日の13:00-18:00にシン図書館で館長をしてくれる方を継続的に募集します。シン図書館は建築設計事務所シン設計室が運営する私設図書館になります。 館長代理のお…

「ファスト教養」ブームから考える資本論

最近は白井聡さんの『今を生きる思想 マルクス 生を呑み込む資本主義』を読みました。その前に、レジー『ファスト教養 10分で答えが欲しい人たち』という本を読んだのです…

ビジネスパーソンの焦りと不安からの「ファスト教養」ブーム

最近レジー『ファスト教養 10分で答えが欲しい人たち』という本を読みました。去年読んだ、稲田豊史『映画を早送りで観る人たち ファスト映画・ネタバレ―コンテンツ消費の…

建築設計事務所は意外と色々な仕事をする

今年の3月に渋谷の宮下公園で行われた結婚式のイベント用に作品をデザイン・制作しました。このことを伝えると度々、「建築設計事務所でも展示をやったりするんだね!」「…

2022年読んだ本の中のおすすめ3冊

2022年読んだ本の中のおすすめ3冊2022年に読んだ本の中でおすすめの3冊です。ちなみに2022年は40冊程度読んでるかなという感じです。 その中からのおすすめ3冊になります…

私設図書館「シン図書館」について

埼玉県所沢市で設計事務所と私設図書館を運営している高橋真理奈と申します。所沢生まれ所沢育ちです。本業は建築設計をしておりますが、週に一度だけ、私設図書館を開く活…

西所沢でのイベント「西とこ文化祭」について

埼玉県所沢市で設計事務所と私設図書館を運営している高橋真理奈と申します。所沢生まれ所沢育ちです。 色々なご縁があって、2022年9月17・18・19日の3日間、西所沢で「…

所沢の公共トイレ「インフラスタンド」について

埼玉県所沢市で設計事務所と私設図書館を運営している高橋真理奈と申します。所沢生まれ所沢育ちです。 2021年に埼玉県所沢市で設計事務所を開業しましたが、それと同時に…

なぜ「西とこ文化祭」を開催することになったか?

「西とこ文化祭」とは?2022年9月17日(土)・18日(日)・19日(月・祝)に西所沢駅近辺の話題のスポット5箇所を会場とし、本・アート・音楽、そしてフードやマルシェを楽…

日々の生活が政治そのものである

松村圭一郎「くらしのアナキズム」6/26(日)10:30~12:00に「シン図書館」とお隣の「サタデーブックス」と共催で読書会を開催します。毎月最終日曜日に読書会は開催してい…

手っ取り早く「スペシャリスト」になりたい人たち

稲田豊史『映画を早送りで観る人たち ファスト映画・ネタバレーコンテンツ消費の現在形』今回は稲田豊史『映画を早送りで観る人たち ファスト映画・ネタバレーコンテンツ…

『公民連携』リレーセミナー2022 in 青梅に参加しました

木造施設協議会『公民連携』リレーセミナー20222022年4月12日と13日に木造施設協議会が主催する『公民連携』リレーセミナーの第2回『中間支援者タウンマネージャーから見…

哲学者二人の「言語」に対する絶大な信頼感

國分功一郎・千葉雅也『言語が消滅する前に』今日は國分功一郎さんと千葉雅也さんの対談本『言語が消滅する前に』をご紹介します。 この本は千葉雅也さんと國分功一郎さん…

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自己紹介的なまとめ記事

埼玉県所沢市で設計事務所と私設図書館を運営している高橋真理奈と申します。所沢生まれ所沢育ちです。 自己紹介や活動の内容を把握できるような、過去に受けた取材記事などをいくつかまとめました。設計事務所と私設図書館を運営している人ってどんな人?と思う方に読んでいただけると嬉しいです。 所沢の公共トイレ「インフラスタンド」について2021年に埼玉県所沢市で設計事務所を開業しましたが、それと同時に色々なご縁があって、所沢市内で公共トイレを設計することになりました。公共トイレを設計す

一級建築士製図試験、合格へのアドバイス

先日、たまたまこれから製図試験を始める人からアドバイスを求められ、Twitterでそのときのアドバイスを少し紹介しました。今回はその増補版として、一級建築士製図試験をこれから控える人に向けたアドバイスをまとめました。 上記のようなアドバイスをする理由を、もう少しデータを踏まえて(とはいえ、当時の私のノートや記憶を頼るものではあります)、その根拠を紹介したいと思います。この根拠を知ることで、製図試験という仕組みを理解でき、合格しやすくなると思います。 またその上で、ここさえ

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建築家にご相談できるサービスを始めました

空き家を利活用したい、事業に建築デザインを活用したいなど、建築・空間にまつわるご相談に乗ります。何から手をつければ分からないという状態でもヒアリングを行い、状況把握のお手伝いをするので安心してご相談ください。 ご相談サービスについてこちらのサービスは私設図書館「シン図書館」を開館させる際ににおこなったクラウドファンディングでご提供していたリターンの「ご相談コース」を下地としているものです。ご好評だったリターンをサービス化しましたので、ぜひご利用ください。 実際にこのリター

【募集】館長代理を募集します!

毎週土曜日の13:00-18:00にシン図書館で館長をしてくれる方を継続的に募集します。シン図書館は建築設計事務所シン設計室が運営する私設図書館になります。 館長代理のお仕事開館時間の土曜日の13:00-18:00に間にシン図書館、もしくはその隣の事務所にいてくれる 13:00-18:00の間は本を読んだり、パソコンなど自分の作業をしてok 本の貸出の対応をする たまに飲み物を注文される方もいるので、注文があったら飲み物を提供する 来館者の方に話しかけてもいいし、話

「ファスト教養」ブームから考える資本論

最近は白井聡さんの『今を生きる思想 マルクス 生を呑み込む資本主義』を読みました。その前に、レジー『ファスト教養 10分で答えが欲しい人たち』という本を読んだのですが、昨今の「教養」主義はビジネスパーソンの「焦り」によってもたらされているという内容でした。 ファスト教養は「ビジネスに教養が役に立つ」ということで人気があります。簡単に言ってしまうと、「ビジネスに役に立つ」=「金を稼ぐのに役に立つ」ということになります。でも、現代のビジネスパーソンがお金にしか興味がないから、こ

ビジネスパーソンの焦りと不安からの「ファスト教養」ブーム

最近レジー『ファスト教養 10分で答えが欲しい人たち』という本を読みました。去年読んだ、稲田豊史『映画を早送りで観る人たち ファスト映画・ネタバレ―コンテンツ消費の現在形』にも通ずる本です。 教養は必要だと思うけど、最近の教養本にもやつきを感じていました。この本では「過去の「教養」という言葉と比較して、今の「教養」が特に色濃く帯びているもの。それは、ビジネスパーソンの「焦り」である」と指摘しています。この本を読んでいると、不安とビジネスの相性の良さに、少し暗くなる部分もあり

建築設計事務所は意外と色々な仕事をする

今年の3月に渋谷の宮下公園で行われた結婚式のイベント用に作品をデザイン・制作しました。このことを伝えると度々、「建築設計事務所でも展示をやったりするんだね!」「なんで結婚式のイベントの仕事をもらえたの?」という反応をもらいます。 今回は、結婚式のイベントで展示をすることになった経緯や、どんな風に展示を設計・デザインしていったかをご紹介し、「建築設計事務所ってこんなことができるのか」と、建築設計事務所の仕事の片鱗を少しでもお伝えできたらと思います。 実際にイベントで制作した

2022年読んだ本の中のおすすめ3冊

2022年読んだ本の中のおすすめ3冊2022年に読んだ本の中でおすすめの3冊です。ちなみに2022年は40冊程度読んでるかなという感じです。 その中からのおすすめ3冊になります。 言語が消滅する前に |國分功一郎 , 千葉雅也 建築家の解体|松村淳 みみずくは黄昏に飛びたつ|川上未映子 , 村上春樹 もう少しきちんと推薦文や感想をまとめたいと思いつつ、まとめるのが先になりそうなので、読んだ当時に簡単にまとめた感想などを掲載しておきます。 言語が消滅する前に以前、n

私設図書館「シン図書館」について

埼玉県所沢市で設計事務所と私設図書館を運営している高橋真理奈と申します。所沢生まれ所沢育ちです。本業は建築設計をしておりますが、週に一度だけ、私設図書館を開く活動をしています。基本的に毎週土曜日の13:00-18:00に開館しています。 開館時間であれば、どなたでもご来館いただき、自由に館内で過ごしていだたいで大丈夫です。館内で過ごすのも、本の貸し出しも無料で行っています。 この私設図書館の運営に興味を持っていただくことが多く、様々な媒体で取材を受けており、数も溜まってき

西所沢でのイベント「西とこ文化祭」について

埼玉県所沢市で設計事務所と私設図書館を運営している高橋真理奈と申します。所沢生まれ所沢育ちです。 色々なご縁があって、2022年9月17・18・19日の3日間、西所沢で「西とこ文化祭2022」というイベントを主催しました。そして、2023年11月18・19日に第2回目を開催予定です。 私の本業は建築設計で、本業のかたわら、ライフワーク的に週に1回だけ開館する私設図書館を運営していますが、「なんで、イベントを企画することになったのか?」とよく質問をされます。 そんな疑問を

所沢の公共トイレ「インフラスタンド」について

埼玉県所沢市で設計事務所と私設図書館を運営している高橋真理奈と申します。所沢生まれ所沢育ちです。 2021年に埼玉県所沢市で設計事務所を開業しましたが、それと同時に色々なご縁があって、所沢市内で公共トイレを設計することになりました。公共トイレの名前は「インフラスタンド」と言います。民間企業が運営する公共トイレになります。 簡単な計画概要は下記になります。 インフラスタンドは公共トイレになるので、どなたでもご利用可能です。見学や利用をご希望の方は下記の住所、時間帯でお越し

なぜ「西とこ文化祭」を開催することになったか?

「西とこ文化祭」とは?2022年9月17日(土)・18日(日)・19日(月・祝)に西所沢駅近辺の話題のスポット5箇所を会場とし、本・アート・音楽、そしてフードやマルシェを楽しめるイベントを開催することになりました。イベント名は「西とこ文化祭」としました。 「西とこ文化祭」の開催のきっかけ「9月にイベントします!」というと、「なんで、イベントを開催することになったのか?」とよく質問をされます。今日はイベントを目前に控えた中で、改めてイベント企画の経緯や、私個人のイベントに対す

日々の生活が政治そのものである

松村圭一郎「くらしのアナキズム」6/26(日)10:30~12:00に「シン図書館」とお隣の「サタデーブックス」と共催で読書会を開催します。毎月最終日曜日に読書会は開催していますが、今月は「シン図書館」で選書を行いました。課題図書は松村圭一郎さんの「くらしのアナキズム」です。 著者の松村さんは文化人類学を専門にする方です。アナキズムは日本ではよく「無政府主義」と訳されます。意味としては、国家権力や宗教などの政治的権力を否定する主義と紹介されることが多いです。歴史的にアナキス

手っ取り早く「スペシャリスト」になりたい人たち

稲田豊史『映画を早送りで観る人たち ファスト映画・ネタバレーコンテンツ消費の現在形』今回は稲田豊史『映画を早送りで観る人たち ファスト映画・ネタバレーコンテンツ消費の現在形』をご紹介します。 最近出た本で話題になっている本です。コロナ禍で動画配信をみんなが当たり前に視聴する中で、2倍速で見たり、10秒のコマ送りで観る人たちが増えています。また、映画を勝手に切り抜きしてあらすじを紹介するファスト映画がyoutubeで人気を集めているというお話しです。 本の中で面白いなと思っ

『公民連携』リレーセミナー2022 in 青梅に参加しました

木造施設協議会『公民連携』リレーセミナー20222022年4月12日と13日に木造施設協議会が主催する『公民連携』リレーセミナーの第2回『中間支援者タウンマネージャーから見た公民連携』に参加しました。 12日の方がセミナーで、オンラインとリアルどちらでも参加可能でした。リアル会場は、青梅市のシネマネコという登録有形文化財の木造建築を改修した映画館でした。13日は青梅市での公民連携事例の現地視察でした。 公民連携とは、自治体や民間が適切な役割分担に基づいて連携・協力し、地域

哲学者二人の「言語」に対する絶大な信頼感

國分功一郎・千葉雅也『言語が消滅する前に』今日は國分功一郎さんと千葉雅也さんの対談本『言語が消滅する前に』をご紹介します。 この本は千葉雅也さんと國分功一郎さんは40代の哲学者です。この対談本は、國分功一郎さんの『中動態の世界 意志と責任の考古学』と千葉雅也さんの『勉強の哲学ー来るべきバカのために』というそれぞれの著作が刊行された際の対談などを含めた計5本の対談本になります。 今月シン図書館とサタデーブックス共催の読書会では中島岳志さんの『思いがけず利他』を取り上げます。