見出し画像

理由は"仕事"でいい。ここには宝が眠っている。

仕事を理由に、できなくなることはたくさんあります。

仕事あるから、飲み会いけんわ。
仕事あるから、遠出できん。
仕事あるから、休みは家でゆっくりしたい。
仕事あるから、、、、

その大半はネガティブな言い訳なはずです。

「仕事あるから、しゃあなしで愛媛行くか。」

こんな"iiwake"は、おそらく日帰りとか一泊二日でビジネスマンが必要に駆られて話すくらいだと思います。決してポジティブな理由ではないはずです。


ポジティブな"iiwake"に「愛媛」を使って欲しい。


「やったー仕事で愛媛いけるぜ〜!」


という声を聞きたい。

とずっと思っていたので、作ることにしました。


その名も「iiwake.SHIGOTABI」。

読んで字のごとく。"言い訳"にするための、仕事と旅を掛け合わせたプロジェクトです。


抱えるリソース不足

愛媛に戻ってきて約6年。

常に抱える問題は、リソース不足でした。

そのリソースは純粋な人口ではなく、多種多様な人という意味。

今治でいうと人口は16万人。隣の松山市は50万人を超えるし、さらに隣2つの市も10万人を超える規模です。

でも、なぜか地方では「人がいない」という表現がよく聞かれます。

おそらくそれは、特殊な人材・専門性の高い人材の希少さに起因すると思っています。

県内の小説家と言われても、アーティストと言われても、クリエイターと言われても、インフルエンサーと言われても、パッと思いつく人は数少ないと思います。

そりゃそうですよね。

それらの分野のトップは日本だと東京に集中するし、地方だと需要と供給が一致しなかったりするわけです。もちろん金銭的な問題も。

多様な感性を肌で感じとるには、人口の多いところに行く方が効率はよくなります。そこに議論の余地はなかったはずです。


ただ、今年に入って世界は一変しました。

大きな転換点にさしかかっているのかもしれません。


"密"を避ける一番の方法は、「人のいないところにいること」ですから。

コロナがもたらした時代の変化で、リモートという選択肢が増えたことにより、地方を選ぶ人が増える可能性もでてきました。


ただ、それでもなお愛媛という土地は島国で、離島で、アクセスは決していいとは言えません。


愛媛に異物が入る意味

以前こんなエントリーを書きました。

昨年の4月に、東京のお友達が、そのお友達を連れて今治までやってきてくれました。

その半年後にも違うお友達を連れてきてくれました。

この旅でもお互いいろんなことを考えるきっかけになったと思いますし、刺激が与えられたこともまた事実です。

ぼくたちとは違うところで新たなつながりができたりもしました。


ただ、この旅はあくまで普通の旅行。一過性のものでした。

金銭的なものは発生しなかったし、また気軽にきてもらえるような、持続可能なものではありませんでした。

そこにはやはりお金が必要だし、時間が確実に必要です。


迎えるこちらとしても、もっと頻繁に来てほしいと思ったし、もっといろんな人に気軽に来てほしいと心から思った旅でした。


来てもらえれば今治・愛媛を気に入ってもらえる自信は十二分にあるんです。

それだけの魅力が、ここにはあるんです。

画像1


全国的なプラットフォームは目指さない。

実はこういった取り組みはすでに各地に存在しています。

地域おこし協力隊だったり、ワーケーションと呼ばれるものだったり、農業の収穫体験だったり、移住体験みたいなものだったり。

あくまでこれらは全国的なプラットフォームの中で、各地域と大都市をマッチングさせるもので、運営側は多くの出会いの場を提供することになります。


ぼくたちは、それを目指していません。

つなぐのは、あくまで”愛媛”と”大都市圏”。

まずはそこからスタートしようと思います。

期間も長くはなく、1〜2週間の短期的なプログラムとして、愛媛に来てもらおうと思っています。


iiwake.SHIGOTABIとは。

具体的に、何をするか。

ぼくたちが、愛媛で専門技術が必要になる仕事を受注する。
(デザイン・アート・ライティング・動画・アプリ開発などなど)

専門技術を持つ人材を探し、企業の趣向に合う人をマッチングする。

愛媛に旅行に来てもらう。

企業さんと会ったり、観光したり、愛媛での空気を感じながら創作活動をしてもらう。

納品。

みたいな流れをイメージしています。

別段変わったことはない、通常の仕事の流れに、旅行がくっつくことになるというだけです。

つまり、愛媛に来る"言い訳"にしてほしいんです。

画像2

実は、地方で感じる"よそもん"への反応はやはり芳しくなかったりします。

よく聞く話であるのは、

デザイン等の専門技術を県外企業に発注

そこそこの金額をお支払い

いまいち満足のいくものができない、もしくはこだわりがもてない

他に発注できるとこを知らずほったらかし

古くなっても更新しない

誰にも見られなくなる

あれは失敗やった

というものです。

ここには「なんかよくわからんもんはコワイ」というフィルターがかかってしまっていることも往々にしてあります。

自分たちの不得意な分野(Webだったりデザインだったり)のことを話していてもカタカナ多いし、何言ってるかわからんから、聞く気にならないから丸投げみたいなことはよく聞きます。

その緩衝材として、アフターフォロー役として、ぼくたちが間に入り、企業さんとの折衝や共有などを一緒にタッグを組んで行っていくことになります。

これがこのプロジェクトの全容です。


地方はもっと輝ける

今治に帰ってきて約6年。

ここまで話してきた課題感と同時に、まだ発見されていない魅力、その伝え方に不器用な姿をいつも見ています。


もっと来て欲しいな。


好きになって欲しいな。



しまなみ海道という多島美を眺めながら自転車を走らせる。

海も山も近く、自然と共生。

海の幸も山の幸も、食文化が豊富。

渋滞もほとんどなく、住生活についてもストレスフリー。

広島、神戸などにも3時間あれば行けるロケーション。

これは今治だけの話だけど、お隣の西条には圧倒的な存在感を誇る霊峰石鎚山がそびえるし、松山にはご存知道後温泉。

画像3

とりあえず王道だけ並べてみましたけど、まだまだ発掘されていないお宝もたくさんあります。

それを、ここに住んでいる自分たちだけじゃなくて、みんなで一緒に発掘していきたい。

そんな想いでプロジェクトをスタートさせました。


今年の年始から構想を始め、4月からスタートさせる予定だったのが、諸事情によりようやくこの6月末からスタートさせることができます。


第一弾は、この写真でも登場している人をお招きし、今治の企業の動画制作を行うことが決定しています。


「おい!愛媛行きたいぞ!」

という方々。

ご連絡お待ちしております。


一緒に愛媛で遊びながら働きましょう!

愛媛県は今治市でいろんなことをチャレンジ中です。 ご興味のある方や、応援してもいいかなと思う方はぜひポチッとしていただければ幸いです。 よろしくお願いします。