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noteで学べるシステマ講座

最近よく聞く「システマ」ってなに? それをnoteでお伝えします。 システマの思想、哲学を知ればきっとあなたの世界が拓けることでしょう。 癒やしに留まらない、強さを備えたリラ… もっと読む
「争いに勝つのではなく終わらせる」 そんなシステマの哲学をnoteでお伝えします。「システマ入門」… もっと詳しく
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#リラックス

肩の緊張-その全体像 by ヴラディミア・ヴァシリエフ

「Tense Shoulders - The Bigger Picture」の邦訳 クラスやセミナーで生徒を観察したり、システマ・ビデオ・プログラム(SVP)でインストラクターを評価したりする際に、最も多く見られる制限は肩と腰の緊張です。 この記事では、肩の緊張について見ていきましょう。肩の緊張がいかに私たちの動きや戦いにおける可能性に深刻なダメージを与えるかを理解する必要があります。 1. 残念ながら多くの人にとって、肩に力が入っていると腕を自由に上げることができず、

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鶏と羊と人間。リラックスしてるのは?

香川に骨付鶏というのがある。 首都圏だと横浜の「一鶴」が有名だ。この店を友だちに教えてもらっていらい、虜になってしまった。当然、システマさぬきのお誘いで高松にワークショップやりに行った時も食べた。ひたすらおいしかった。 鶏肉をケバブみたいにじっくり焼いた料理で、噛む度に肉汁がほとばしってジューシーだ。 特徴は「ひなどり」と「おやどり」の2種類から選べるということ。 ひなどりは若く、柔らかい肉。 おやどりは歳を取った、硬い肉。でも噛めば噛むほど味が滲み出るスルメ系の味

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勝ち負けを超えるって何がだろうね。

武術系にはこういう考え方がある。 「ルールがあって勝敗がある格闘技は所詮、ゲーム。私達は本当の『実戦』を想定しているのだ」 そもそも格闘技と武術は別物だと考えればいいってだけの話だ。でもどうしてもここに「実戦をやっている私達のほうがエラい」というニュアンスが混じってしまうのが問題だ。かくいう私もそうだった。 著名な先生の言うことを真に受けて、「競技化によって武術本来の技術が形骸化してしまった」なんて信じていた。 だから競技化されない、本来の武術を追求しているのだ、と。

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noteで学べるシステマ講座 第11回「姿勢について2」

姿勢についての続きです。 姿勢とは背骨に偏った負荷がかかることで、曲がってしまうもの。 だから背骨にかかる負荷をなくしていくことで、自ずと背骨はまっすぐになっていきます。 筋肉を固めて背骨をまっすぐにするのは、全筋肉を均一に硬直させて固定させる方法といえます。その場合、確かに外見上はまっすぐになりますが、背骨を固定するために大きなリソースを割かなくてはいけません。動きやすさや持久力といったものを犠牲にして、うわべの真っ直ぐを手にしているのです。得られるパフォーマンスに対

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ハイレベルな身体に触れる遍歴Part1

会いたいと思ったら、会いに行くアクションを始めている。 そうやっていろいろな人とお会いすることができた。 僕の場合は、ハイレベルな身体の持ち主。 ミカエル・リャブコという最高峰に会ってしまった今は以前ほどではないけれども、やはり「ハイレベルな身体」に触れてみたいという渇望はある。 実際に会い、触れる。 技を受ける。 そうやって学んだことは甚大だ。 最高峰がどんな風に体を扱っているのか。それを体験できたことは今、僕はシステマを学ぶうえでの財産となっている。 そし

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noteで学べるシステマ講座 第10回「姿勢について」

正しい姿勢とは。 姿勢が正しいに越したことはありません。 呼吸、リラックス、姿勢、動き。システマ4原則の中にも含まれています。 では「正しい姿勢」とは何か。 この難しさは、「姿勢を正しく保とうとすると固まってしまう」という点にあります。姿勢を正しくしようとするあまりに、まっすぐ固まってしまうのです。先程の4原則は、全て同時に成立するものなので、「姿勢」と「リラックス」は両立するはずです。するとまっすぐ固まるのは、4原則に反することになります。 リラックスしていて、な

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noteで学べるシステマ講座 第7回「やっぱりリラックスできない理由」

あなたはリラックスできません。 私もリラックスできません。 永遠にリラックスできません。 これは呪縛ではありません。むしろ気をらくにしてもらいたいのです。 前回は「リラックスする」という命令を脳は出すことができない、という方向から説明しました。 でもどんな手を使ってでも、やっぱりリラックスすることはできません。なぜこんなに「リラックスできない」ということを繰り返し言うのか。 それは「リラックスできない!」という悩み、呪縛から解放されてほしいからです。リラックスでき

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愛しき緊張を貶める

以前、「愛しき緊張」という記事を書いた。 緊張の源は様々だ。とかく悪者にされがちな「テンション」だけど、人なら誰もが持ち合わせるもの。それがそこにあることを認めることから始めないといけない。 武道なら前に習った流儀や先生のクセなどがそれにあたる。そこに愛着があるほど、捨てにくい。リラックスとは緊張の放棄を意味する。もしその緊張が思い入れがあるものであれば放棄は難しい。だからそこは個人の判断に委ねるしかない。 そう思ってこれまで、本人の判断に任せて来たのだけど、改めること

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