見出し画像

人に教えることについて


------------------------------
つっちー:
Mさん!俺今日楽器を触ったことのない人のレッスンなんですけど、なにか心得ありますか?

Mさん:
つっちーの常識は通用しないものやと思って!ベースの持ち方から座り方からしっかりと教えてあげて!

つっちー:
(そこからなのか!!!カリキュラム考え直さないと!!!!!やばい!!!!)
------------------------------

僕が初めて楽器をされる方のレッスンのときに、仲の良い先生に言われた言葉です。仲が良いというか僕に先生としての心得を教えてくれる先生ですね!

そこで教わったのが、僕達一般のプレイヤーの常識は楽器を初めての触る人にとっては非常識的な事だということです!

勇気を出してスタジオに来てくれた。スタジオに入った。そこで目にするのはテレビやアニメでみていた機材の数々、、、言ってしまったら別次元に飛んでしまったようなものなのです。

なので、僕はその先生の教えから
・ベースを持って椅子に座る方法
・技術よりも楽しさをまず伝える
・なにより僕とのコミュニケーションが楽しい

ここに気を使い、楽器を知らない人には伝えるようにしています!

もちろん生徒さんの中には
・楽曲をクライアントに提供されてる人
・バンドで売れていきたい人
・バンドの大会で優勝されたい人

などという方もおられます。その方々にはより高度で複雑なことを提供するときもあります。大会で優勝したい!という明確なビジョンを持っている人には時折厳しく指導するときもあります。
しかし、全員がそのスタンスにいないことを理解するのは講師として必須であると思っています。生徒さんの中には

・ただ楽器を楽しみたい人
・日頃のストレス発散にしたい人
・単純に趣味にしたい人


という方ももちろんおられます。
その方々に突然できないこと、プロユースのことを行なっても、混乱をまねき、楽器を楽しむ前に嫌悪感をもたれる可能性もあります。
僕は生徒さんのビジョンによって教え方を変えています。
楽器をやったことがない方には理論や奏法を噛み砕けないぐらいまで噛み砕き説明します。専門用語は何回か説明し、理解が深まった後に行います。何よりも、楽器に親しみやすいを基準にレッスンを行なっています。

そのほかにも、生徒さんの性格によっても言葉使いや教え方変えています。
強い言葉に慣れてる人もいれば、強い言葉が苦手な人もいます。一気に改善点を指摘して欲しい人もいれば、1つ1つを丁寧に行って欲しい人もいます。
僕がバイトをしていた頃、改善点を一気に言われ、できなければ怒られ無能扱いされたことがありました。そうなると僕は焦りでどんどんできないことが増えていった経験があります。
人には人のペースがあります。そこは教える側の僕たちは生徒さんに合わせていけばいいと思っています。

皆が皆プロを目指してる、みんなが強い人間である訳ではありません。
この辺りの判断も僕達講師の腕の見せどころだと思っています。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?