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スタートアップに転職して感じた無力さと、仕事観を大きく変えた二度の転機

生まれて初めてのブログ執筆…自分の想いをテキスト化できるのか不安ですが書き連ねていきます。ぜひ最後まで読んでもらえると嬉しいです。

この記事はM&Aクラウド アドベントカレンダー2022の15日目の記事です。

今年のアドベントカレンダーのテーマは「2022年の振り返り」と「2023年の目標」ということなのですが、まずは自己紹介からさせてください。
「パワー!」…ではなくてこんにちわ!
M&Aクラウド バイサイドチーム兼デジタルマーケティングチームの山田貴大です。

「バイサイド?」「デジタルマーケティング?」と世の中にあるビジネス横文字をまとった私ですが、実際のところ、何をやっているのかイメージつきませんよね。実際の業務内容はかんたんなので、以下にて紹介させてください。

【主な業務内容】
(1)M&Aクラウドや資金調達クラウドに掲載する買収・出資企業の募集記事を作ること

(2)成約した企業様のインタビュー記事を作ること

(3)外部広告(Facebook等)の配信用クリエイティブを作成すること
(4)TVCMやメールマーケティング施策の企画を立案・実行すること

ざっくりですが、私はクリエイティブ面で会社の事業活動に貢献するポジションで仕事をしています。

無力さに打ちのめされた半年間

初夏の空が青く澄み、絹のように光っていた2021年6月、私はM&Aクラウドの一員となりました。

前職の株式会社マイナビではナショナルクライアント専任の制作ディレクターとして仕事内容も、一緒に働く仲間にも恵まれ、夢にまで見た“大手企業のレール”の上を走っていました。
※なぜ「夢にまで見た」という表現なのかというと、新卒で南国フルーツのパパイヤ(苗)売りをしていたことが影響しているのですが、本記事だけでは足りないので割愛します。

【次回以降のエピソード予告】
(第二弾)高校時代の留学先で出会った仲間と一回目の起業…からの絶縁
(第三弾)フリーライターとして独立、仕事の業務委託契約を結びに行ったはずがまさかの資金調達…からの二回目の起業
(第四弾)岡山県で出会ったパパイヤおじさんと、元IBMマーケターとの地方創生事業の立ち上げ

さて、理想的なキャリアを描けていたのに、なぜM&Aクラウドに転職することを決めたのか。それは、そのキャリア以上に人生を賭けても良いと思えたサービス、現メンバー、元メンバーと出会えたことに尽きます。これは裏話ですが、代表・及川との最終面談では身震いをしすぎて終わった後に本当の震えとなり、次の日に風邪を引いたのを今でも覚えています。

「自分がM&Aクラウドのクリエイティブ制作を変える」と意気込んで入社したのですが、結論、2021年は何も変えられなかった半年間でした。

何も変えられないというと「会社や環境、働く人などが影響して自分のやりたかったことができなかった」と他責にするパターンもみられますが、自分の場合は違っていて「自分は決められたルール、オペレーションがないと何も行動に移せないんだな…」と。

入社後のパフォーマンスはすべて自分次第。言うは易しですが、社内全体を巻き込んで設計するオペレーションがあれば積極的に人を巻き込めば良いし、新たな施策で予算が必要なら企画書を作成して理路整然と提案すれば良いし。

他にも主体的にできることはたくさんありますが、結局、制作現場が抱えていたクリエイティブ面の課題を抜本的に変えられなかったのは自分自身の無力さ…具体的に表現すると(1)入社前の自己分析(自分にできること・できないこと)の曖昧さ(2)整備途上の環境で何もできない行動力のなさの2つが大きかったと思います。

がむしゃらに働き続けた2022年

2021年末から2022年初頭にかけて、私をM&Aクラウドに導いた当時のプロダクト部・部長、続いて先輩の制作ディレクターが退職しました。この出来事は、二人に頼り切りだった私にとって“無力さを断ち切る”という一回目の転機になっています。

それは当時、M&A案件のマッチング機能に加え、出資先募集機能(=1社複数記事掲載機能)を新たにリリースしたことが影響しています。組織は変わっても、お客様は待ってくれません。出資先募集記事の掲載会社を1社でも増やすため、取材先企業に秘められた出資意欲をくみ取って記事化し、年々増加する資金調達ニーズに応える必要がありました。

目先の2022年は出資募集を量産すること1件でも多くの成約が生まれることを目的に取材から掲載までの期間を短縮化することが必然的に課せられたミッションとなりました。

【2022年上期は以下の業務にコミット】
(1)月平均20件近くの取材に出向き、同等の本数の記事を執筆・編集する
(2)新入社員を迎えるためのオペレーションを整備し、採用活動を行う
(3)契約ライターさん・カメラマンさんのマネジメントを行う

個人目標(1):出資募集機能の普及

出資募集の掲載推移(2021年9月~2022年4月まで)

一人で試行錯誤するなかで得た取材先のインサイトをもとに取材オペレーションの改善を繰り返し、2022年2月以降は安定的に出資募集を掲載できる体制を構築できました。

個人目標(2):取材から掲載まで4週間以内の割合

取材から掲載まで4週間以内の割合
2021年9月:57%
2021年10月:50%
2021年11月:42%
2021年12月:75%
2022年1月:66%
2022年2月:72%
2022年3月:83%
2022年4月:57%

取材から掲載まで4週間以内の割合推移(2021年9月~2022年4月まで)

こちらも割合でいうと、2021年9月~12月まで平均50%だったのが、2022年2月以降は平均73%まで向上することができました。

そんな制作ディレクターの取材をもとに、M&Aクラウドは日々たくさんの企業様が掲載中。M&Aや出資(資金調達クラウド)といった幅広いニーズを世の中に発信しています。

制作ディレクターからプランナーへ

順調に仕事が回り始め、採用活動も功を奏して2022年4月に1名の制作ディレクターが入社しました。同時期にプロダクト関連の部署からマーケティングチームに移管することになり、M&Aクラウドに入社して二度目の転機を迎えました。

【2022年下期は以下の業務にコミット】
(1)TVCMなどの新しいチャネルを開拓する
(2)既存顧客とのコミュケーションを活発化させる定期的なメールマーケティング施策を企画・立案する
(3)外部広告(FacebookやTwitter等)の新規クリエイティブ案を企画・作成する

制作ディレクターがゼロから記事広告を作り上げる人だとしたら、この半年間はゼロから企画と制作物を創り上げるプランナーに挑戦したイメージ。成熟した企業だとそのあたりもスペシャリスト人材が在籍していると思いますが、M&Aクラウドはこれから成熟していくスタートアップ企業のため、新たな試みに挑戦できるチャンスが数多くあります。

マーケティングチームで特に叩き込まれたのは「WHO(誰が)」と「WHAT(何を)」を意識したコンセプトの作り方です。「誰が」「何を」求めてM&Aクラウドを利用するのか――。キャッチコピーなどのテクニックで小奇麗にまとめるのではなく、ありきたりな言葉を並べるのでもなく、実例をもとに書き出したペルソナ(企業)に対して何を伝えたいのか考える、という作業を1ヶ月半ほど何度も、何度も、何度も繰り返しました。

モノは違いますが、TVCMでも、外部広告でも今後のキャリアで求められるプランナーとしてのスキルを磨くことができた半年間だったと思います。

とても地道ですし、クリエイティブの世界では普通にやっていない?と思われる方もいるかと思いますが、「HOW(どうやって)」に焦点が向いてしまっているケースが多いようです。例えば配信先の媒体は〇〇にすべきとか、クリエイティブのデザイン構成はこうあるべきとか。僕もその一人でした。

実際に放映されたTVCMの映像

TVCMはM&Aクラウドにとって初めてのマーケティング施策であり、投資金額も少なくないチャネルの開拓です。初めての挑戦で不安や恐怖に押しつぶされそうでしたが、2022年4月に私の上司になった三井はTVCMを含めマーケターとして数多くの実績を作ってきた方。

一般企業ではともに働く機会を得られなかったであろう三井と企画の構成段階からコンセプトの作成、情報収集、インタビューテキスト作成、完成映像の確認まで一貫して担当でき、ほぼ制作スケジュール通りに進行・管理ができたのは、とても大きな経験につながっています。

2022年10月、無事に放映。放映初日にはドキドキしながらテレビの前で腕組みをし、張り付いていたのは良い思い出です。

制作過程で協力してくれた社内メンバーや、M&Aクラウドのために無償で出演してくださった企業様、素晴らしい映像に仕上げてくださった制作会社の皆さま。この場を借りて改めて御礼を申し上げます。

2023年は貪欲、かつカテイを大切に

2023年もやりたいこと、挑戦したいことがたくさんありますが、どのような仕事も貪欲に、かつ過程にもこだわり、いずれはプランナーとして信頼を得られるように頑張っていきます。

【2023年の抱負】
(1)TVCMの制作に再チャレンジしたい!
(2)1社でも多くの成約につながるコンテンツを発信したい!
(3)困っている誰かをサポートできるスキルを身につけたい!

プライベートでは4児の父親

プライベート面では2022年5月に第四子が生まれ、にぎやかな毎日を過ごしています。一部家庭を顧みない父親で、妻に負担をかけてしまっているのは大きな、大きな反省です。

仕事も、家庭も、両立して人として大きく成長できる1年にしたいなと思います。最後に妻、子どもたち、最高にイケてる日々とたくさんの笑顔、幸せをありがとう!

長くなりましたが、最後までお読み頂きありがとうございました!
M&Aクラウドでは約1年ぶりに制作ディレクターのポジションを募集しています!興味を持たれた方はぜひご応募ください!

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