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【中学受験】算数について(2)

私が算数が嫌いになった原因。
たぶん一番大きな要因は掛け算の九九だ。

当時は、「計算ができるやつが算数ができる」というアホみたいな思い込みをしていたのだろうと思う。
とにかく「難しい計算ができるやつが、算数ができる」と思っていた。
(いまの息子の勉強に比べて、なんとレベルが低いことか(*´ω`*))

ところが中学になり、難しい計算をするやつを見て「どんくさいなあ」と思うようになった。
23×17なんてまともに計算したら負けでしょ、みたいな。
もちろん高校になったら、そんなに単純な計算は出なかったので、あくまでアホやDQNがたくさんいる公立中学での話ではある。
高校になってからは、勉強しなくてもできる国語と数学が得意科目になった(英語は壊滅的だったが)。

つまり、私は九九と算盤によって、本当は好きだったはずの算数を大嫌いにさせられていたのである。
息子にはそんな思いを絶対にさせたくないとずっと思っていた。

そこで4歳のときに風呂場に貼れる掛け算の九九を買ってきて、毎日一緒にお風呂に入るときに、九九を呪文のように読み聞かせた。
それを毎日続けたら、5歳くらいに掛け算の九九を理解できるようになり、その時に始めたプログラミングにも大きく役に立った。

息子の勉強で、個人的に今までで一番苦労したのが、掛け算の九九を覚えさせることだったと思う。
まだ4歳の息子になんとか興味を持たせながら、毎日お風呂で読んで聞かせ、意味を何度も説明しなければならないのだから。
息子も最初はなんのことか、さっぱりわからなかったことだろう。

このときの苦労が功を奏したのか、息子は小学校に上がるまでに、簡単な2桁の掛け算はできるようになっていた。

息子は附属小学校に入るための塾には通わず、対策もあまりしていなかったので、どんな問題が出るのかさっぱりわからなかった。
附属小学校の入学が終わって、妻が「どうだった?」と声をかけると、「多分満点かと思う」と言って、周りをドン引かせたそう。

このあいだ息子が言っていた。
「僕はね。入学試験のとき、2桁の掛け算とか、難しい漢字が出るのかと思って、すごく緊張してたんだよ」
「そうだったの?」
「うん。でもさあ、出てきた問題は迷路とかパズルみたいな簡単な問題。もうすぐに終わっちゃったよ」
「余った時間はどうしたの?」
「最初は寝てたけど、最後のほうに横の子が椅子をガタンガタンしてたから、面白くて僕もやった」

たしか行動観察の先生もいたと言っていたのだが。
それでよく落ちなかったものだ。

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