週刊少年チャンピオンの2011年の新連載『デザートローズ』『モメンタム』『囚人リク』の思い出
前置き
現在、週刊の少年漫画誌といえば、ジャンプ・マガジン・サンデー・チャンピオンです。
しかし、4誌は同格ではなく、毎日新聞社の『学校読書調査』では、小4~高3の男子で、
ふだん『ジャンプ』を読んでいるのは4人に1人くらい
ふだん『チャンピオン』を読んでいるのは100人に1人くらい
といった結果が出ています。
今日は、そんな『週刊少年チャンピオン』の、最近(2011年)の新連載の話をします。
『デザートローズ』
まずは、高校野球漫画『デザートローズ』。
主人公は、MAX120キロしか出せない補欠投手。
ボールを受けてくれる友達すらいなくて、いつも練習用ネットにひとりで投げている……という説明で始まります。
ところが、読み進めると、その主人公が突然、チームメイトと仲良く談笑を始めます。
「気合い入れすぎじゃねーの?」「行くんだろ? 甲子園に」
最初に読んだときは、ぼっち主人公がエアキャッチャーとおしゃべりしている妄想のシーンかと思いました。
しかし、それだと話がつながりません。
混乱したので、10ページほどパラパラと戻って、読み直しました。
2読目では、「主人公は現在ぼっちだけど、以前は仲良しのチームメイトがいた」という回想のシーンかと思い直しました。
しかし、やはり話がつながりません。
また10ページほど戻って、3読目でようやく理解しました。
チームメイトと談笑しているのは、主人公の隣に立っていた全然別の人物でした。
そいつと主人公が少し似ているので、私が混乱していたのでした。
新連載の第1話で混乱したのですが、よく見たら前髪とか別人でしたね……。
ただ、混乱したのは私だけじゃなかったらしいです。
連載6話目から、「主人公じゃない方」は髪にトーンが貼られるようになって、トーンの有無で判別できるようになりました。
単行本では、「主人公じゃない方」は最初からトーン付きに描き直されています。
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