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週刊少年チャンピオンの2011年の新連載『デザートローズ』『モメンタム』『囚人リク』の思い出

この記事は、2011年12月の『二次元ドリームマガジン』に書いた文章からの再掲載です。

前置き

現在、週刊の少年漫画誌といえば、ジャンプ・マガジン・サンデー・チャンピオンです。

しかし、4誌は同格ではなく、毎日新聞社の『学校読書調査』では、小4~高3の男子で、

  • ふだん『ジャンプ』を読んでいるのは4人に1人くらい

  • ふだん『チャンピオン』を読んでいるのは100人に1人くらい

といった結果が出ています。

今日は、そんな『週刊少年チャンピオン』の、最近(2011年)の新連載の話をします。

 

『デザートローズ』

まずは、高校野球漫画『デザートローズ』。

『週刊少年チャンピオン』2011年42号

主人公は、MAX120キロしか出せない補欠投手。
ボールを受けてくれる友達すらいなくて
、いつも練習用ネットにひとりで投げている……という説明で始まります。

ところが、読み進めると、その主人公が突然、チームメイトと仲良く談笑を始めます。
「気合い入れすぎじゃねーの?」「行くんだろ? 甲子園に」

最初に読んだときは、ぼっち主人公がエアキャッチャーとおしゃべりしている妄想のシーンかと思いました。
しかし、それだと話がつながりません。

混乱したので、10ページほどパラパラと戻って、読み直しました。
2読目では、「主人公は現在ぼっちだけど、以前は仲良しのチームメイトがいた」という回想のシーンかと思い直しました。
しかし、やはり話がつながりません。

また10ページほど戻って、3読目でようやく理解しました。
チームメイトと談笑しているのは、主人公の隣に立っていた全然別の人物でした。

そいつと主人公が少し似ているので、私が混乱していたのでした。

主人公の方
主人公じゃない方

新連載の第1話で混乱したのですが、よく見たら前髪とか別人でしたね……。

ただ、混乱したのは私だけじゃなかったらしいです。
連載6話目から、「主人公じゃない方」は髪にトーンが貼られるようになって、トーンの有無で判別できるようになりました。

単行本では、「主人公じゃない方」は最初からトーン付きに描き直されています。

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