闇の王展2020に出展してみて

1.なぜ出展しようと思ったのか?

闇の王展に、何故出展しようと思ったかというと、本格的にカメラを趣味にして大体3年近くなってきたので、一度、本格的な展示をしてみたいと思っていました。また、同時に写真仲間を増やしたいというのもありました。闇の王展が審査制だったため、中々通過は難しいと思っていましたが、創作作品が多いので、TatooやContortion&body paintなどは、闇っぽくもあり差別化出来るから、審査倍率10倍でも、参加できる可能性があるのではと思っていました。


2. 出展するまで。

参加費用。出展料25,000円。印刷代、今回はA3とA2で印刷だったため、約10,000円。これに額装代が、約20,000円。よって合計費用は約55,000円です。宿泊交通費や搬入の郵送料などがある人は、これから更に3万円~5万はいきます。それでも関西組は意外と多かったです。写真を出展は思った以上にお金が掛かると思いました。

作品の選出。これは実は早い段階で決まっていました。闇の王展が決まってから撮影作品を新たに撮るのは、父親が亡くなり、ドタバタだったので時間もなく、審査のために提出したTatooとcontortion&body paint決めていました。Modelからは問題なく許可が下りたのですが、諸般の事情によりBody paintの方からどうしても許可が下りなかったため、別な作品にしました。完全に計算外でしたが、仕方ないことです。

3.実際に出展してみて

搬出当日は有休をとっていたので、12時半くらいに搬入しました。ところがここで大きなトラブルが発生しました。今回は、印刷をプロに頼んでA2とÅ3を印刷してもらったのですが、写真の実際のサイズがA2とA3で、額装のために余白があるのに、僕はA2とA3をぴったり入る額を用意してしまったんです。なので、写真が額に入らなかったのです。そもそも、印刷した写真を受け取った際に確認してなかったのかと言われると、「受け取った後、旅行帰りや仕事でバタバタしていてやってませんでした」というのが言訳です。そもそも、額装をよく分かってなかったんです。写真と額はピッタリなものだと思っていました。写真を無理矢理壁に貼ろうかと思いましたが、ちょうどその頃、Haseoさん達が搬入していて、大量の花や超巨大な写真を持ち込んでいました。それだけ、トップクラスの方が、すごい力入れている写真展で、直貼りはさすがにヤバいよな、なんとかしないとやばいなと思い、Google検索で、横浜に世界堂という額屋さんがあったため、通常は当日に額装はできないのですが、特別に数時間でやってもらいました。本当に横浜の世界堂さんには感謝です。

4.来場者数に驚く

よく、街中で写真展などをやっているかと思いますが、大体通常、来場者は多くても2,3人常にいれば良いほうだと思います。入場料2,000円もかかる上に、コロナ対策で入場を規制するため前売り券方式で、本当に人が来るのかと思っていましたが、想像以上に来場者数で驚きました。これは、やっぱりHaseoさんやPasha styleの培ってきた力と屈指の実力を持つプロカメラマンの力だなあと思っています。正直同じ出展している作品でも、歴然たる差を感じました。僕の右となりに出展しているMaeshinさんは、屈指のプロの方で常にお客様が来てました。作品のライティング力は、素晴らしく惚れ惚れします。

5.反省点と今後(雑記風)

・キチンと事前準備や調査をしておくことが大切だと思った。

・写真のサイズは、もう少し大きくても良かった。A2とA1でもいいくらい

・額をこだわるのも大切だと思った。作品のコンセプトに合わせてみんな額や印刷の種類にこだわっていた。

・レタッチの粗さが若干残っていたので、細かいところにこそ、印刷に出てくると思った。

・写真のテーマやテクニックなどは本当に自分は、まだまだだと思った。

・交流についていえば、全くなかったわけではないが、もう少し交流できたかなと。変に緊張したり、「そんな写真上手くないから~」と自信なさげにしているのは、却って周りにも失礼だし、よくないなと思った。ただ、初参加だから緊張しても仕方ないし、変にイキっているのは論外だがw。

・もう少し、宣伝をすればよかったと思った。コロナ禍や有料だから、個別にDMでお知らせすることはしなかったけれど、この展示は写真や芸術に興味がある人にとっては、良い刺激になると思うし、参考になると思う。それに出展する側も、知り合いがいるといないとでは大違いだと思った。Twitterやインスタで宣伝するだけだと、認知されないので、こういうのに興味ある人に直接DMをするのが一番だなあと。


6.写真や芸術への僕のスタンス

 僕はプロカメラマンではないですし、今後もならないですし、なれないです(正確に言えば、誰でもプロにはなれますが、写真で生きていける人は一部です)。なので、写真に掛けられる時間に限りはありますし、機材や展示に掛けられる予算にも限りがあります (プロの方は投資となりますが、アマチュアの方は費用です。)こんな大規模な展示会は、僕には年に一回が限界です。

ただ自分にとって写真は趣味の一つだけど、人生において大切なものです。今の会社で、仕事一辺倒になってスランプで自己否定に陥っていた時、写真を楽しむようになっていて、本当に助かったし、人生に彩りを与えてくれたと思っています。また、Capture TokyoのMeetupのお陰で、海外カメラマンやモデルと英語で話す機会も増えました。父親が亡くなったといいましたが、生前最後の趣味が、写真学科に一時期いたこともあってか、写真でした。なんとなく、写真を続けていると父とつながっている気がします。それに、土日、家でグータラ寝て、テレビを見て、芸能人の炎上に対してTwitterで考察や悪口を書いているよりも、自分が主体になって動いて、時には凹んだり、上手くいかないときがあっても、何かを表現したり、何か自主的に動いている人生のほうが、僕は幸せだと思っています。


出展者、関係各所の皆様、来場者のすべての方々に感謝いたします。

2020/10/25 Tio Valentine

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