20241103
ベランダに朝陽が届く目前に起きる
坊やを起こさないように、そうっと窓をあけて出てみた
朝の青い空に、あかく染まった雲がぽっからら浮かんでいる
きのうよりは気温があがりそうな予感がした
カーテンを半分だけあけておこう
すると、いい具合に部屋のなかへと差し込んできた
季節によって太陽の軌道も変わるから、季節に応じた時間帯や角度でやってくるひかり
毎度毎度、そのうつくしさに見惚れてしまう
夜まで降りしきっていた雨も止んでいた
湿度もやわらいできたから、じきに乾くだろう
という見通しができたから、きょうは新宿御苑に行くことにした
レジャーシートとボールを持って、駅についてからパンとコーヒーを買って、さぁ向かおう
昨秋につくった年間パスポートも先月で期限が切れたので、更新のごとく今年もつくることにした
園内でイベントを催しているわりには、それほど混雑してなさそうで
気の良さそうなところにシートを敷き、おやつと早昼を兼ねてぱくり
腹ごしらえができたら、ボールをもって木陰で追いかけっこ
原っぱ(芝生)を散策しながら、渡り鳥のように心地のいいところへとうつっていく
導いてくれるのはきっと、木々や空、そして目にはみえない気配や波長
感覚を研ぎ澄ました状態でいると、おのずといいところへとたどり着く
ばばと坊やと3人、シートのうえで大の字になり、こもれびを感じながら空のようすを眺める
ちいさな雲がすぅっと溶けるようにして消えていくのをはじめて見届けた
先日読んだ森田真生さんの新訳した『センス・オブ・ワンダー』に感化されたばかりだったから、こうやっていっしょにのんびりと自然界の観察ができたのがとてもうれしい
帰りがけにソフトクリームをわけっこして、園をあとにする
寒くなる前にまた来ようね
きょうもありがとう!
御苑内に限らず、この三連休はそこここでさまざまなイベントが催されているようだ
我が地元も例外ではなかったので、ひとつ手前の駅で下車してのぞいてみることに
駅前の会場ではステージがしつらえられており、ちょうど二胡の演奏が行われていた
ばばは二胡に興味があったようで、めずらしく『観ていこう』と足を留めた
坊やもちょっと離れたところで地べたに座り込み、じっくりと聴き入っている
数名で演奏するなか、あきらかに指遣いが巧みでたおやかな方がいらした
あとから調べてみると有名な奏者の方だったようで、この地で教室をひらいているらしい
住んでいても知らないことってたくさんあるよなぁ
こうした街ぐるみのイベントのおかげで、解像度があがったりする
もうひとつの会場は少々離れたところだけれど、こちらもおおいに盛り上がっていた
会場につくやいなや、遊具に飛びつく子
ちょっとした怪我をして泣きながら水道を探していると、坊やの名を呼んでくれるひとがいた
振り向くと、一時預かりの園の先生だった
どうやら子ども向けのブースにメンバーとして参加するためにいらしていたらしい
青空の下で工作ができるコーナーがあるというので、さっそく加わってみた
どんぐりやまつぼっくり、木片ないし板、乳酸飲料の空きケースやキッチンロールorトイレットペーパーの芯、シールやマスキングテーム…
さまざまな材料をふんだんに用意してくれていて、思い切り創作に打ち込むことができる
家ではなかなか制約があり、こちらも踏ん切りがつかなかったりでできないけれど、こうした機会にどっぷりと打ち込める環境にいさせてもらえるって、とってもありがたいことだった
かねてより家じゅうの、ありとあらゆる壁に描き続ける、我が家のちいさな(けれどスケールはものすごくでっかい)画伯さん
きっと造形工作もすきだろうと思っていたのだけれど、想像どおり
すっかり没頭し、気づけば時が経っていた
たのしかったんだねぇ、よかったなぁ!
帰宅後も制作物を解体してはあらたに遊んでいたりと、夢中になっていたよ
きょうもきょうとて、とってもいい日
お昼寝なしで18時に就寝した子でありました