Twitterから離れてみた⑤|noteとTwitter

Twitterをやらずにいると、noteの更新頻度が増える。Twitterの代替手段としてnoteを使っていると、いくつか違いが見えてくる。今日はその違いをまとめてみたいと思います。


noteの良いところ

(1)書いた内容が流れずに残る
(2)書いた内容を後から編集できる
(3)フォロワー以外の目にとまりやすい

(1)noteがTwitterと違って最も良いのは「書いた内容が流れずに残る」ということだ。これは単純に仕組みの話。noteは月別アーカイブやマガジンという形で投稿を容易に遡れるようになっている。過去の自分の文章を何度も読んで色々考えたいタイプの私にとって、これがすごく助かる。

対して、Twitterは過去のつぶやきを遡るのには全く適していない。そのような使い方は一切想定されていない、と言ってもいい。他人への「いいね」もたくさんつけるのですぐに流れてしまう。

(2)noteは元々の発想が「投稿」ベース、つまりブログ的な使い方を想定しているので、当然のように編集ができる。(1)とセットだ。私はこの編集機能にすごく救われている。単純に誤字や誤用、間違った言い回しなどを発見すると恥ずかしいので訂正したり、「ちょっとこれ言いすぎたな……表現を変えたいな」という反省をもとに内容を修正したりする。

Twitterは後から一切編集ができないので、「言いすぎたな」と思ったら消すしかない。つぶやきを消すのはあまり気分がよくない。笑

(3)noteは「フォロー」というつながりをそこまで重視していない。むしろ、書かれた内容やハッシュタグによる「おすすめ」機能が強いと感じる。つまりnoteにおいては人間関係よりも投稿の中身が重視される。「スキ」が少ない投稿でも関連性があればおすすめされたりする。

対してTwitterは人間関係を重視している。特殊なバズりツイートでない限りは、基本的にフォローしている人の「いいね」の上位順だったり「リツイート」、加えて広告が、つぶやきの隙間を埋める。何かにつけて「フォロー」が指標になる。


Twitterの良いところ

(1)気軽に発信できる
(2)同じ場を共有しているという感覚がある
(3)面白い

(1)ほとんど「noteの良いところ」の裏返しになるのだが、「投稿」という形ではなくあくまで「つぶやき」であり、すぐに流れてしまうという性質のおかげで、気軽になんでも発信できる

noteはそこまで気軽ではない。「つかれた」という感情にも、背景の説明や感情を詳しく書く等の配慮が必要である。ベースは文章を書きたい人の集まりなので「きちんとした文章を書かねば」というプレッシャーがある。

(2)すぐに流れてしまう=瞬間的な感情や事実の共有に適している、という性質によって、他人と場を共有しているという感覚が生まれる。特に、noteではあまり活発に機能しているとは言いがたいリプライ機能がTwitterの良さだと思う。分単位で会話する感覚はnoteが絶対に持ちえないものだ。

(3)身も蓋もない話になるが、Twitterのほうが面白いという感覚はある。正確に言うと「笑える」という感じ。ネタツイや漫才的なノリが私は好きだ。ネタツイを漁ることも日常だった。

しかし、noteで笑うことは……正直に言って、ほとんどない。一度もないかもしれない。笑 自分の書いている投稿も、面白いには程遠いと思う。もちろん別の意味での「面白さ」はあるのだけど。

ざっとこんな違いを感じる。

整理してみると、私はTwitterの(1)のような発信があまり得意ではないのかもしれない。今まで書いてきた悩みは、ほとんどが(1)のせいで起きていた。

……というわけで最近は、アナログにつぶやきを書くようになった。とりあえず、ポジティブもネガティブも、noteに書くまでもないことは全部手帳(トラベラーズノート)に書いている。

なんかすごく根本的な話だけど、物心つく頃からデジタル生活をしてしまっていた人間なので、デジタル依存が強すぎたのではないか。と考えた。

小学生の頃、母親のワープロでタイピングゲームをやりまくってブラインドタッチを習得し、父親のパソコンでゲームを始め、中学に入って以降はホームページ制作やブログ等を当然のように始めた。夜な夜なパソコンに向かっていた。まだ電話回線でつなぐ時代だったにも関わらず……(電話代がすごかった)。

私にとって、幼い頃から「書く」=「打つ」だった。だから紙の日記を書いたことがなかった。アナログデバイスに文章を書くという行為は私にとって馴染みのないものだったのだ。

で、今になって初めて「書く」をやってみている。けっこう楽しいというか、心が落ちつく。(……と言いつつここにデジタルで書いてるんだけど。)

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