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レモンコミックスよ永遠なれ【其の一】

★レモンコミックス
★立風書房の怪奇漫画レ
 ーベル名
★正式名称
 株式会社立風書房
★読みは「リップウ」。
 「たちかぜ」に非ず。
★一九六十六年十一月十
 九日、設立。
★別シリーズに怪奇系児
 童書のジャガーバック
 ス有り。
★此方はハードカバー。

ひばりに続き、レモンコ
ミックスよ永遠なれ!

皆さん、今晩は。
黒月 蝶です。

今回はひばりコミックスと双璧を
成す我が国の至宝……。
レモンコミックスを語ります。
先ずは肩慣らし。
軽く振り返ります。

当時の漫画事情

推定、一九七十五年。
幼稚園児の時。
前出の南書店へ行くと、ひばりと
共に目を惹く怪奇漫画がありまし
た。
其れがレモンコミックス。
立風書房から発売のものです。
最近知ったのですが、同社は七十
五年頃からレモンを出し始めたと
の事。
強力なライバルの出現に、ひばり
は一時鳴りを潜めます。

ひばりもレモンも好き

大人の事情なぞ露知らぬ私は、レ
モンコミックスも大好きになりま
した。
初期に買ったタイトルは、

「恐怖のオオカミ少女」
 古賀新一/著

「白ヘビ少女の呪い」
 浜慎二/著

「学校で夜、幽霊が!」
 浜慎二/著

此の辺り。
敬称略。
値段は三百七十円から三百九十円
程度。
本の厚さに左右され、当然ページ
数の多いもの程高価いのです。

買う買わぬの攻防

我が母は当初、怪奇漫画を買い与
える事に難色を示しました。
然し程無く理解を得、私が欲する
本は何でも購入する様に。
世間的に見れば珍しいケースで、
幸運だったといえましょう。
因みに母親は健在。

とはいえ少し、二回位は買い渋ら
れた経験もあり。
先の「白ヘビ少女の呪い」を書店
で見附けた際。
確か上の方に横置きだったと記憶
しているのですが、
「そんなのばっかり買うのはやめ
なさい」
と、許さなかったのです。
代わりに藤子不二雄の「21エモ
ン」を「こっちにしなさい」と決
定。
無論其方も面白かったのですが、
白ヘビ少女への「恋心」は止みま
せん。

最終兵器発動

私には両親の他に、祖母が居りま
した。
おばあちゃんと呼んで、大変懐い
ていたのです。
此の人物も我が人格形成に大きな
役割を果たしており、別の機会に
記事とします。

で、既にオチが割れてしまった感
がありますが……。
後日祖母を連れ出し、無事「白ヘ
ビ」買わせました。
お婆さんと呼ばれる人種が、男児
の孫に甘いのは世の常。
結果オーライ。
無論現存しています。

今回のまとめ

作品のクオリティとして、レモン
コミックスは評価の高いシリーズ
です。
半世紀近い歳月を経て、未だ色褪
せていません。
今の作品にも引けを取りません。
皆様も此の機会に、古本で探して
みては如何でしょうか?

最期に再び。
レモンコミックスよ、永遠なれ!

〈了〉

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