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Web制作のチーム・リーダーシップ2018

2017年の立ち位置

一言で言うと、とにかく人に恵まれた年でした。

会社での立ち位置としては昨年同様、Web制作の実装担当するコーディングチームと、その品質保証をするQAチームの、2チームのリーダーを兼任してきました。どちらもプレイングマネージャーに近い立ち位置かなと思います。

コーディング部隊は主に業務委託の方を中心に、外部の法人パートナーさんに支えられました。QAチームはアルバイトさんで構成されていて、6月から前任者から引き継ぎました。チームが崩壊状態で、アルバイトさんの採用もしながら立て直しました。

管理職ではないためマネジメントまでにはいきませんが、メンバーのフォローアップ、お金まわりの取りまとめ、組織運営のうえでの体制提案など、マネジメントに近いお仕事をさせてもらいました。2017年の2月までは、派遣社員の子の新人教育も経験しました。現状の会社の新入社員研修プログラムのさわりは、このときの動き(一部社内では問題になりましたが)が活かされているんじゃないかなと、勝手に思ってます。

さて、昨年の年末はテクニカルディレクションについて書きましたが、今年はWeb制作のプレーイングマネージャーとしてのリーダーシップについて思うことを書いてみます。

リーダーシップとマネジメントのちがい

触れておきたいのが、リーダーシップとマネジメントの立ち居振る舞いのちがいです。よくリーダーシップは攻めで、マネジメントは守りだと言われていますが、以下の記事でその比較がされていてわかりやすかったので、参照先にさせていただきます。

リーダーシップとマネジメントの「違い」「優劣」「分担」

管理職とリーダーの「決定的な違い」とは

最近はプレイングマネージャーを名乗る方が目立ってきましたが、プレイヤーであり、リーダーであり、マネージャーの役割ができる人って、かなり器用な人だとぼくは感じます。なぜなら仕事をするうえで仮面でも使い分けでもしない限り、どれかに偏ってしまうのが普通だと思います。それを意識せずにできる人は、おそらく天才ですね。

そうではなくて、リーダーシップとマネジメントを区別して動くことが、とても大事だなと考えたのが2017年でした。

そこで、Web制作のチーム・リーダーシップで意識していたことを、あげていきたいと思います。ちなみに今回のお話も中小企業の制作部門で、コーディングと品質管理のチームを経験したものを加工して、ご紹介します。

チーム・リーダーシップで求められるポイント

1) 絶対に仲良しクラブにしてはいけない
これに尽きます。

リーダーシップというとどうしてもうまく仕事が進むように仲良しクラブになってしまう傾向があると思うのですが、これがよくなくて会社にいる限りは利益を生み出す集団なわけです。たとえ険悪な空気になったとしても、最高のパフォーマンスを出せるようにするのがリーダーシップの大前提であると感じます。とはいえ、チームメンバーはロボットではないので、つぎの人との調整に、リーダーは時間をかけるべきだと考えています。

2) 初動で人との調整に時間をかけまくる
どうしたいのか、なにかできてなにができないのか、できるようにするにはどうしてあげればいいのか、この仕事がなくなったとき何がのこるのか、とチームメンバーの未来につながることをしっかりと見せてあげることが大切だと思っています。それにははじめの段階で、とにかく人との調整に時間をかけて、認識のすりあわせやムードをつくってあげることが、結果としてチームメンバーが自走できる状態になります。ほんとうに最初が肝心です。

3) 徹底的にムリ・ムダ・ムラを排除する
チームメンバーからなんでこれしてるのか、こうすればいいと言ってもらったものを徹底的に採用していきます。結果としてまとまらないときもあります。が、こうすればよいと思ったものはすくなからずトライしてみるべきであって、ダメもとでもいいのでやってみることがよいと感じます。これができないと、ムリ・ムダ・ムラがなくなっていかず、チームのモチベーションが下がってしまいます。なぜなら、自分がそう思うからです。

4) 決めることは決めて管理職に提案する
なにごとも決めることで前進します。検討中、これから議論します、まだ結論がでていない、みんなで話し合っていきたいは、疲弊してしまいます。かならず結論を出すように心がけてきました。やることとやらないことをしっかり整理して、選択と集中をしていきます。この決断が会社の意見とあわないこともありますが、それを通していくのもリーダーシップだと思っています。

5) チームメンバーの業務を自分でもしてみる
どういうことで悩んでいるのか、どこでタスクがつまっているのか、クオリティにばらつきが出てしまうといったことを、自分でもチームメンバーの業務をしてみることが近道だったりします。結局その時間をつくるのが、管理者の仕事のひとつとも思っています。手順書にする、ノウハウやTipsをまとめる、作業者単位では見えないことを鷹の目で見てカイゼンしています。

6) その人の生き方をプラスオンしてあげる
仕事がおわればプライベートの生き方は人それぞれです。口出しする範囲でもありません。が、少なからず同じ仕事をいっしょにしている仲間の、ちょっとでも成長やプラスになることであれば、何か助けられないかと考えるのもひとつありなんじゃないかなと、自分は考えています。それがたとえ業務委託の人であったとしても、これをしてみたら、こうしたらもっとよくなる、ほかの人と差が出て味が出ると、教えてあげるのです。

さいごに

ちょっと抽象的な例が多くなってしまいましたが、考えていることをざっと書き出してみましたが、チーム・リーダーシップが必要だなと感じる点は、マネジメントをする人との橋渡しです。

マネージャーに欠損しているのは、圧倒的に現場の人との対話だと感じます。それはやはり立場が対等ではないからです。それを補うのがリーダーであり、橋渡しができるスキルがリーダーシップなんだと考えています。なので、マネジメントとリーダーシップはぜんぜんちがうスキルセットなんだと、世間的にみても思っています。

そして昨年同様、テクニカルディレクションにも言えますが、誠意を見せつづけることがリーダーシップにも必要。板挟みになることもありますが、それをうまいことできるようになれるように来年以降も、リーダーシップについては意識していきたいと思います。

ちいさなことでもコツコツとやっていきましょう!

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