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フランス滞在記

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社会人3年目、24歳の時、フランスへ留学したら人生観が変わった話&令和元年フランスの旅 #フランス #海外生活 #留学
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フランスを芸術の国に高めた国王・フランソワ1世とレオナルド・ダ・ヴィンチ

フランスを芸術の国に高めた国王・フランソワ1世とレオナルド・ダ・ヴィンチ

フランスを芸術の国と呼ばれるまでにした立役者がフランス国王フランソワ1世(1494-1547年)であることはご存知でしょうか。イタリアに侵攻したフランソワ1世はイタリア・ルネサンスのきらびやかさ、華やかさに魅了されフランスを芸術の力で盛り立てようと決意します。1516年、レオナルド・ダ・ヴィンチがフランソワ1世に招かれフランスへやってきました。その手にはのちに500年ものフランスの宝となる「モナ・

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ホテルが出発直前で倒産した

ホテルが出発直前で倒産した

9月、フランスへ出発する3日前のこと。まったく知らない番号からスマホに着信があった。しかも発信元はアメリカ。「なにか新手の詐欺電話?」とおそるおそる出てみると…

「〇〇様がご予約されていたパリのホテルが倒産いたしましてそのご連絡でございます」

え?今なんて?「そこで私どもが代替のホテルを探しますので候補が見つかりましたらまたご連絡させていただきます」

なぬー!そんなことってあるかー!声の主は

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家から30分でルーブル美術館に行けちゃう幸せ

家から30分でルーブル美術館に行けちゃう幸せ

パリに着いたらとてつもない自由が広がっていたパリ到着初日は風邪と高熱で朦朧としていた。海外で初めての一人暮らし、まだ知り合いもいない中、高熱にうなされるのがこんなに心細くて苦しいとは。ダルいカラダを引きずって自分で氷を作り、水を飲む。ああ、誰かにやってほしい…。

なんてことを思っていたら、
フランスの薬が強烈すぎてあれよあれよと熱が下がり、あっという間に治ってしまった。

パリに到着して初めての

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おとぎ話の世界、フランス・アルザス地方コルマール

おとぎ話の世界、フランス・アルザス地方コルマール

フランス滞在6日め後半。映画「美女と野獣」「ハウルの動く城」の舞台と言われる街コルマールに行ってきました。

もうかわいすぎる!キュンキュン!

「美女と野獣」の冒頭シーンでベルが腰掛けていそうな噴水!

どこを切り取っても絵になる!ドイツとの国境が近いため伝統的な木組みの家が並びます。第二次世界大戦中も戦火を免れた奇跡の街。

これは夢だろうか?まるで映画の中に入り込んだかのような錯覚に。

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2/28(金)フランス・ミニトークカフェ第1回「フランス留学の経験をお話しします」(美味しい自家焙煎コーヒー付)横浜山手フランス好きの会

2/28(金)フランス・ミニトークカフェ第1回「フランス留学の経験をお話しします」(美味しい自家焙煎コーヒー付)横浜山手フランス好きの会

はじめまして、横浜山手でフランス雑貨店を営むラ・メゾン・ド・レイルと申します。
横浜山手は個性的なフランス好きの店主が集まる街で、フランス料理店やフランス惣菜店が点在します。
住んでいる方もフランスに駐在経験のある方や在日フランス人の方もいらして意外とフランス好きが多い街です。

お店ではフランス留学時代のご質問をよくいただくようになりました。

「いつかフランスに住みたい」
「フランス生

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フランス語を勉強していて良かったと心から実感した

フランス語を勉強していて良かったと心から実感した

パリ滞在6日め。朝9:45発ストラスブール行き列車=TGVに乗ろうとパリ東駅に来た。今日はパリからストラスブールで乗り換えてアルザス地方のコルマールへ行く予定だ。

TGVが遅れるのはよくある話。まさか…駅がざわついている。なにか様子がおかしい。乗客がホームに溢れかえっている。どうやらほぼ全てのホームで列車が大幅に遅れているらしい。そこまではよくある話なので仕方ないか、と電光掲示板をぼんやり眺めて

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フランスのTV「プレッシャーに押しつぶされる日本社会」

フランスのTV「プレッシャーに押しつぶされる日本社会」

フランス滞在4日め。夜8:00、なにげなくテレビを見ていたらギョッとする番組がはじまりました。「プレッシャーに押しつぶされる日本社会」。ゴールデンタイムにこんな形で日本が紹介されるとは!いったいどんな番組でしょうか?

なぜ日本でコスプレ文化がはぐくまれたのか?「日本人はまじめな気質といわれ、若者は親や社会から無意識に固定概念を植えつけられ、いつのまにかその固定概念がプレッシャーとなり心を支配して

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エールフランス航空で行くフランス・バイヤーの旅

エールフランス航空で行くフランス・バイヤーの旅

AM7:30 成田空港。1日目。まずは搭乗前にやらなくてはいけない重要なことを忘れずに。あらかじめネットで予約していた海外でも使えるwi-fi、フォートラベルグローバルwi-fiをピックアップ。現地でスマホが使えれば道に迷うこともデモに巻きこまれることもありません。 浮かれてうっかり出国審査しちゃったらピックアップできないのでご注意を!

エールフランス搭乗手続きのコツ今回お世話になる飛行機・エー

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ヨーロッパ最大のインテリア展示会「メゾン・エ・オブジェ」

ヨーロッパ最大のインテリア展示会「メゾン・エ・オブジェ」

フランス滞在2日め。AM10:00。ヨーロッパ最大のインテリア展示会「メゾン・エ・オブジェ」でみたデザインのトレンドをリポートします。メゾン・エ・オブジェとはインテリアの見本市で世界各国から8万4千人が集まる商談会です。
今年のテーマは働き方の多様化に伴う「work」。単におしゃれなオフィスデザインの提案にとどまらず、社員同士のコミュニケーションや、出社せずにテレワークの人たちをどう繋げるのかなど

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SDGsの最前線をいくパリの大人気セレクトショップ・Merci

SDGsの最前線をいくパリの大人気セレクトショップ・Merci

フランス滞在3日め。フランスでパリジャンたちのハートをわしづかみにし、みんなが夢中になる大人気のセレクトショップ、Merciを紹介します。日本で「持続可能な社会」、Sustainable Development Goals(持続可能な開発目標) =SDGsが提唱されて久しいですが、 MerciはまさにSDGsを実行しているトレンド最先端のおしゃれスポット。ではどのようにSDGsを実行しているのでし

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パリのクリエイター、バーバラさんとランチ

パリのクリエイター、バーバラさんとランチ

フランス滞在5日目。セーヴルバビロン駅近くのおしゃれデパート、ボンマルシェ前でバーバラさんと待ち合わせ。バーバラさんはブルターニュ出身、パリで活躍するペーパークラフトアーティストです。バーバラさんの作品が素敵すぎるのでちょっとご紹介。どんな作品を作っているかというと…

パレロワイヤルで行われたGoogleのエキシビジョンのための寿司をモチーフにした作品

パリにある日本の折り紙屋さんのウォールデ

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劇場での激務から自由なフランスへ留学した話

劇場での激務から自由なフランスへ留学した話

浜松町の劇場で宣伝の仕事をしていた頃。日本一有名な演出家に台本を投げられた。ガクブル…!!就職氷河期時代、勝ちとった内定先は劇場。飛びこみでチケットを売ったり、大手広告代理店とCMやポスター、交通広告の企画をしたり、広告に出演する俳優を手配したり、演出家に新しい広告をプレゼンしたり、で、1ヶ月休みなしはフツーだった。演出家に台本投げられるわ、大道具に怒鳴られるわ、俳優のわがままにつきあうわ、てんて

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初めての一人暮らしが海外で何もかもドキドキした話

初めての一人暮らしが海外で何もかもドキドキした話

パリ到着初日からなにやってんだ日本は桜が咲いてるというのにパリは北風が強くてまるで真冬のようにブルブル震える。セーターを1枚しか持ってこなかったことを後悔した。

AM6:50に空港へ到着、ロワシーバスでオペラ座へ。タクシーを拾い、パリの南東13区はずれ、チャイナタウンと中東の移民が集まる場所にある学生寮へ。

空港から学生寮まで乗り物を乗り継ぐ、
たったこれだけのことなのにずっとドキドキしっぱな

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パリの学生寮でトラブるもなんとかなった話

パリの学生寮でトラブるもなんとかなった話

夕方、語学学校からパリ郊外の学生寮に帰るなり、突然ドアをノックされた。かなりびびりながらドアを開けると30代とおぼしき黒髪ロングの日本人女性が立っていた。
「ねえ,日本人?」
「あ、はい」
初めまして,の言葉もなく、いきなりそう聞かれて面くらう。ぱっちりおめめだけれどかわいげはなく、人を射抜くような目で頭から足までなめるようにみてきた。

初対面なのにやたら気の強い日本人が隣人に「あたし、隣に住ん

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