慈濱の童子
慈濱の童子 茨城県水産誌 第5編 雑纂
聖武天皇の時代、大磯(おんね)という磯のあたりから光が空に向かい光が伸び、津明神の山へ届いていた。それが一年近く続き、村人は恐れ、誰も口にしなかった。
ある日、慈濱の童子が山に登ると「我はこの海上を司る海神であるぞ。ここに祀らば長く海上を守護し、海幸を興ふるであろう」といったまま息絶えた。
これは9月18日であり、秋祭りはこの日に行われる。童子を青首大根になぞらえ慰めるという。
また、この日には二尾の鮭が川を登り、宮に参拝をするという伝承がある。
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