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結果にアプローチすると失敗する。アプローチすべきは原因。

日々仕事をする中で問題解決が上手な人と、がんばってるけどなかなか成果が出ない人がいるなと感じることが多く、その差はなにによって生まれるのかについて考えたことを備忘録的にまとめておきます。

目の前で起きてることに対応していないか?

よくあるのは目の前で起きてることに対して対応してしまうことです。

例えば、、、

・カレンダーに予定を入れ忘れてアポを忘れてしまうのを頑張って解決しようとする
・他の部署からの引き継ぎ情報に漏れがあるので「気をつけて」ほしいと伝える
・売上が足りないから気合いで売上をつくろうとする

起きてる結果に対してそれぞれが対応をしようとしているので、一見がんばってるように見えてしまうのですが、恐らく問題は解決しないです。

なぜならば、単純に目の前で起きてることに対して対応をしているだけで、その結果を引き起こす原因に対するアプローチがないからです。

結果と解決方法は裏表の関係にない

目の前に起きていることに対して裏返しの解決方法を選んでしまうと、多くの場合は解決ができません。

なぜならば、あくまで目の前で起きていることは結果=現象であって、結果に対して解決案を出したとしても原因自体はなくならないからです。

一時的には問題がなくなるかもしれませんが、問題を生み出す構造を残しているので時間の経過とともに同様の問題が必ず発生します。

アプローチすべきは結果を引き起こす原因=構造

つまり、目の前で起きている結果がどの原因=構造によりもたらされているのかを理解し、原因=構造に対してアプローチしない限り本質的な問題解決に至りません。

先程挙げた例を整理すると。

・カレンダーに予定を入れ忘れてアポを忘れてしまうのを頑張って解決しようとする
▶どういう状況のときにカレンダーに入れ忘れるのか?入れ忘れたときとそうではないときではなにが違うのか?を理解しない限り気をつけるポイントが分からないので解決に至らない。

・他の部署からの引き継ぎ情報に漏れがあるので「気をつけて」ほしいと伝える
▶具体的にどの情報が漏れているのか?担当ベースで違いはあるのか?そもそもその情報がないと本当に業務に支障をきたすのか?引き継ぎ情報を記載するフォーマット自体はどうなっているのか?他部署ではその情報をどこからどのように取得し、どのように管理しているのか?など理解しないと解決に至らない。

・売上が足りないから気合いで売上をつくろうとする
▶売上が足りないのはなぜ?新規の顧客数が足りていない?それとも毎月チャーンしてる?単価が低下してる?ファネル上どこでリードが足りていない?競合がリプレイス施策仕掛けてきてない?顧客側の状況に変化は生じていない?など網羅的に売上に対する要因を考えない限り解決に至らない。

原因にアプローチするというのは、結果に影響を与える原因に対してアプローチするということです。

原因=構造を理解したあとどのようにアプローチするか?

原因は部分が全体に対して影響を与えることが多いので、全体のなかでどの部分が原因になっているのかを把握し、アプローチをする必要があります。

▶どういう状況のときにカレンダーに入れ忘れるのか?入れ忘れたときとそうではないときではなにが違うのか?を理解しない限り気をつけるポイントが分からないので解決に至らない。
⇨基本的にカレンダーの調整は2者の間で起き、かつ、調整後に自分で手を動かして日程を入れないといけない。
⇨ぼくはカレンダーの入れ漏れが多くて迷惑をかけることが多いので、基本的にこちらでURLを発行して先方がOKの日を自動で自分のカレンダーを抑えるようにしています。

(Spirさん応援してるのでnote貼り付けておく)

▶具体的にどの情報が漏れているのか?担当ベースで違いはあるのか?そもそもその情報がないと本当に業務に支障をきたすのか?引き継ぎ情報を記載するフォーマット自体はどうなっているのか?他部署ではその情報をどこからどのように取得し、どのように管理しているのか?など理解しないと解決に至らない。
⇨引き継ぎする人と引き継がれる人で流れが分断することが問題。そもそも引き継ぎ情報を入力するときに必須項目の見直しなどを行うことで未然に防げるはず。(個人の努力に頼らない)

▶売上が足りないのはなぜ?新規の顧客数が足りていない?それとも毎月チャーンしてる?単価が低下してる?ファネル上どこでリードが足りていない?競合がリプレイス施策仕掛けてきてない?顧客側の状況に変化は生じていない?など網羅的に売上に対する要因を考えない限り解決に至らない。
⇨たとえばファネル上の商談からの案件化率が低いのだとすれば、そこを改善するだけで一気に売上が上がる可能性がある(鎖の一番弱い部分が全体の強度を決める)

発生している結果ではなく、その構造を理解し、効果的に原因側にアプローチをしましょう。

一つの問題解決は新たな問題を発生させる

よくある勘違いは一つ解決することですべてがうまくいくと勘違いしてしまうことです。

一つの解決は別の問題を生み出すだけ(鎖の弱い部分が変わる)なので、つねに問題解決に終わりはありません。

ちょっとがっかりする真実ではありますが、確実に問題の質感は変わってくるので一つずつ真面目に取り組んでいきましょう。


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