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コラムやエッセイは振り返りから

コラムとエッセイの違い

古賀史健さんの『取材・執筆・推敲 書く人の教科書』という本で、コラムとエッセイの違いを下記のように書かれている。

(P309)新聞や雑誌の囲み記事としてなにかを表紙、論じている文章。
それがコラムだ。「評し、論じる」という言いまわしからもわかるように、コラムは自分の外部にあるものーーー人物、モノ、事件、世相など、主に時事ネターーーをその対象とする。

コラムとは、「巻きこみ型の文章」だ。呼ばれていないのにぐいぐい首を突っ込み、対象をあれこれ評し、自説を論じる。

『取材・執筆・推敲 書く人の教科書』

一方のエッセイには、「随筆」や「随想」の訳語がある。語義的に考えれば「随」とは自由気ままなさまを指す。つまり随筆は「自由気ままに筆録したもの」を指し、随想は「自由気ままに想うこと」を指す。

エッセイは、「巻きこまれ型の文章」だ。日常の些細な出来事に期せずして巻き込まれ、そこから生まれる「内面の変化」を軽妙に描いたものが、エッセイだ。

『取材・執筆・推敲 書く人の教科書』

コレをヒントに、最近ぼくのなかで「なるほど」と合点がいったことがある。

僕の解釈だが、
コラムは「気づき(法則性)を論理的に述べた文章」
エッセイは「自身の感情や感覚を描いた文章」
だと。

エッセイとコラムの書き方

よく1日の振返りや週の振返りに下記のような型を用いる。

【事実】
 今日/今週経験したこと
【感情感覚】
 経験によって引き起こされた感情や感覚
【気づき】
 経験によって気付いたこと

リフレクション(振返り)のフォーマットとしては一般的だが、これをエッセイやコラムづくりの起点に転用することができる。

今日感じた感情や感覚を、読んだひとが追体験できるように丁寧に描いたら、それはエッセイになっていく。
今日気付いた法則やフレームワークを、読んだひとに証明するように論述したら、それはコラムになっていく。

コラムやエッセイがつくれないひとは、事実・感情・気づきを用いた振り返りから始めるのがオススメ。

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