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主婦ポリ番外:NY知事クオモ会見(5.3)

概要:東北7州の買い付け連合発足。これからの医療物資の購入の際、国際市場で力をつけ、価格つり上げを防ぐ。

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本日はPAUSE法施行64日目です。

総患者数減少。1万を切りました。いいニュースです。

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(net)新規患者数、減少。

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(net)新規人工呼吸器、減少。

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(gross)新規患者数。多少の減少。

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死亡者数、一番重要な数字。 280

4/27 335
4/28 330
4/29 306
4/30 289
5/1 299
5/2 280 (内251病院/29老人ホーム)

減少しているが、速度が遅い。

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「これは一生に一度の経験だ」と言う人がいます。

そうですか?

第2波の恐れ、変異の恐れもかなりの確立であります。「一生に一度」という言い方には、これっきり、だからここから学ばなくて良い、というニュアンスがあります。違いますね。私達は次に備えるため学ばないといけない。

“Those who don’t know history are doomed to repeat it.”
過去を知らない者はそれを繰り返す運命にある。

哲学者エドムンド バークの言葉です。

マクロの質問
●中国でなにが起こった?
●どうやって米国に入った?
●どうすれば防げた?
●次はどうする?

1918のスペイン風邪は10ヶ月続き、第2波が一番大きかった。

ですから、しっかりと準備をするつもりです。

CDCの5/1のレポート。2月にワシントン州に入ったウイルスは中国から直接来た。ニューヨークに入った来たのはヨーロッパからと報告しています。
(*ウイルスはいつでも一定速度でほんの少し変異しながら感染して行きますので、経路が違えば違う血筋=strainとなります。)2月中に13万9305人がイタリアから、174万人が欧州全体から米国に入国しており、感染を広げた。と。

西海岸で中国からの渡航者を止めましたが、ヨーロッパ向きの扉が全開していたんです。

そしてCDCは「渡航禁止令の遅れが米国内の感染拡大の原因。」と結んでいる。

NYUのゲノム研究者は「イタリアから入国するフライト数を見ているのは、ゆっくり起こる電車事故を見ているような気分だった。」と言いました。

「今日、世界のどこかのアウトブレイク(爆発感染、オーバーシュート)は、世界中での会うとブレイクと考えるべき」"Today we must consider an outbreak anywhere is an outbreak everywhere.” — A.J. Parkinson

医療システム。
NYには統合医療システムのようなものは存在しなかった。病院はそれぞれ内なるシステムで運営されていました。公立の病院にはそれなりの統合システムがありますが、州内には公立病院は20。176が民間の病院です。これを全て同じシステムに統合するSurge and Flexを早急に構築しました。局所的に負荷があがっている病院から負荷を下げる為に人員、物資、患者を移動させるためにです。前代未聞の事態でした。あれを早急にやるのは大変だった。これからはもっとスムーズにできるようにしないと行けない。

そして医療物資。物資不足のあの大騒ぎがまた起こらないように、各病院は90日分の備蓄をいつでも確保する事を義務付けます。

州同士で物資の取り合いで価格がつり上がるような事もあった。非効率で無駄な努力を強いられた。あんな事あってはならない。マサチューセッツではNFLペイトリオッツオーナーのロバート クラフトが自分の飛行機を中国まで飛ばして自力でマスクを買い付けた、という話もありました。マサチューセッツはそれでマスクが足りたのでNYに少し分けてくれた、と、、。こんな対応、ありますか?

NY州は$2 bil (2000億円)を既に医療物資調達に支出しています。

東北7州で買い付け連合を組み、$5 bil (5000億円)の緊急医療物資調達の為の予算を組みます。競争を出来るだけ少なくし、価格のつり上がりを抑える為です。これによって国際買い付け競争に対して力を付け、支出を抑え、物資獲得実現が高まります。怪しい仲介業者もたくさんいました。彼らに騙されない力を付ける。そして国内製造者を優先。

隣接州に感謝します。NJとCT、その他近隣州の知事達。快く協力をしてくた。彼らは「隣人」です。お隣に「お塩かして」、と言うように助けてもらえた。

ビデオ電話が繋がっています。

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(*長いんで超ざっくり訳します)

NJ知事マーフィー氏:900万人のNJを代表して、NYの協力に感謝します。これからも協力して行きましょう。

クオモ:私達、PPEに詳しくなりましたよね、、、。自分達でガウン作れそうです。

CT知事ロマーン氏:NYが隣人で良かったです。協力に感謝します。再開は一緒に調節して行いましょう。州ごとに長所を活かして(例えばNJに多数ある製薬会社が試薬を作れる)一緒に、強くなれます。

クオモ:どうせ買うなら国内から買いたいですよね。州ごとに違う製造業を支援して行きたい。

PA知事ウルフ氏:私達は一人一人で戦うより団結して戦った方がいいに決まっています。再開に向けてこれから直面する大量検査についても、協力して行いましょう。

クオモ:今、検査ー追跡という新しい「業界」を構築しています。これが新しい経済機会になる可能性だってあります。

デラウエア知事カーニー氏:デラウエアをこの連合に加えてくれて感謝します。NYの数値の減少を見るたびに嬉しい気持ちになります。この買い付け連合はこれから大量検査を実現して行く上でも重要な機関になります。これからの再開調整は私達にとって更に大変な仕事になることは間違いないです。協力して、乗り越えましょう。

クオモ:スイッチを止めるのは確かに簡単でした。また点けるのが難しい。

(*電話終了)

政府の責任が高まっています。政府の決定が人々の生活にここまで直接響いた事はありません。政府は良い結果を出さねばなりません。Goverment needs to perform。州税を払って頂いている州民に借りがありますから。

しかしいい結果を出す為には皆さんの協力が必要です。

テレビで感動的な「医療スタッフに感謝」のコマーシャル、流れてますね。「ありがとう」という気持ちが湧きますね。それを、行動で、示して下さい。自分が病まず、他人を病まさず。

マスクを、着用して。

医療スタッフに感謝してる?敬意を払いたい?

マスクを、着けて下さい。

それがあなたの「社会責任」です。

NY YORK TOUGHは賢明/自制/団結/愛です。「愛」をどうやって示しますか?マスクの着用がそれです。


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