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主婦ポリ:草の根運動?

先週、あらゆるメディアで衝撃をもって伝えられた各地(カリフォルニア、コロラド、オハイオ、ワシントン、、、)での「自宅待機反対運動」。anti-stay-at-homeと言われる数々のプロテスト、皆さんも見てはらわた煮えくり返ったと思います。

彼らの言い分は本当に

「とにかく働きたい」「生活が苦しい」

という事なのだろうか。

「コロナウイルスなんて無いだろ」

という人から

「インフルみたいなもんでしょ。死ぬ人は死ぬのよ、どっちにしろ。」

そして

「それなりに危険だと言うのは理解するけど、自宅待機令はやり過ぎだとおもう。」

と言う人もいた。

私がミシガンの州庁舎前でのプロテストの写真を見て大きな違和感があったのは、彼らが「自動小銃」を持ち「トランプ大統領」を支持する旗を掲げている所だった。

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画像元:https://www.nbcnews.com/

本当に仕事ができなくて生活に困っているとか、100歩譲って、もう家にいるなんてうんざりだ、としても、そう思っている心からのプロテスト動機が見えない。

彼らは本当に心から「自宅待機令」に反発するものなのでしょうか?じゃ、なぜ自動小銃持ってんすか?誰と戦ってるの?

プロテスターからは「政府の施し(hand-out、失業保険や補償)はいらない」や「私の自由を侵すな」などといった保守派のいつものスローガンも聞こえてきます。

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NPR(公共放送)のPodcast、Up Firstの4/20版。
https://www.npr.org/2020/04/19/838264973/coronavirus-relief-package-protesters-demand-states-re-open-canada-mass-shooting

デンバーでのプロテストは小規模。数百人が州庁舎前に集まった。ほとんどがSocial Distanceを守らず密になっていた。車で乗り付けてプロテスト支持の意でクラクションを鳴らす人達も。

「自宅待機令は個人の自由の侵害であり、経済への足かせだ。」

との主張。

知事達は「広域に渡って検査を行えるようにならない限りこの自宅待機令や、Social Distance令は解く事はできない。」としている。

感染状況が把握できないまま再開してしまえばあっという間に感染再拡大、医療崩壊を招く恐れがある。

そしてこの「anti自宅待機令プロテスト」はほとんどが共和/民主が争う激戦州で起こっており、何か全国的な思惑に乗っ取って行われているように見える。

ハーバードの社会学者スコッチポルによればこの運動は2008年、民主党オバマが大統領に当選した直後、国内で一斉に広まった保守派のティーパーティー運動にそっくりだと言う。

プロテスト参加者の怒りや感情は本物だが、彼らは巨大な保守派組織に援助をもらっている。彼らのスローガンも思想も全て一環していて、影響力のある大物達からの指令で動くかなり組織的なもの。自然に民衆からわき上がった運動では無い。そして、今回はメディア露出が目的。

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なるほどそしてその「大物」とはどう言う人たちだろう?

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4/18ガーディアン紙

https://www.theguardian.com/us-news/2020/apr/18/coronavirus-americans-protest-stay-at-home

もティーパーティー運動との類似を指摘。ティーパーティーの筆頭資金支援者は(*超保守派石油王)コーク兄弟。

紙によれば、今回のミシガンでのプロテストを組織した二大保守運動グループの一つ「The Michigan Freedom Fund」はデボス家から$500,000(5千万円)の資金を今回受け取っている。

(*デボス家は骨の髄まで腐りきった金の亡者の一家で、ベッツィーはなんと米国教育長官。公教育予算をガシガシと削り、私立を優遇。名誉男性でもあり、大学構内でのレイプ事件はしっかり裁かなくて良し、とか言う人。弟のエリックは傭兵組織ブラックウォーターの元CEO。イラクで戦犯ギリ、ってか多分戦犯に相当する悪行で金儲け。)

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そしてこのミシガンのプロテストを受けて、そして元ティーパーティー重役からの助力もあり、各地でただの保守派運動家達が決起している。

極めて政治的なヤラセなんです。

だって、おかしいでしょ?「ヘアサロンに行きたいから!」ってわざわざプロテストに行く人いますか?

彼らは既にある保守派運動の活動団体で、今回は「人命よりも経済」と言っている保守組織の宣伝屋になっているだけ。小さい政府が理想ですから「俺の自由を侵害するな。俺の銃を規制するな」と銃をこれ見よがしに携帯するのもそう考えるとしっくりきます。

この人達は実際は自宅待機令でそこまで困ってない。

一番困ってるのは、籠りたくても籠れない、働かなければ行けないフロントライン従事者。彼らのおかげでこのプロテスター達も暮らせて行ける。彼らの大多数はこの保守派プロテスター達が死ぬほど嫌いな移民です。

働き、自分たちを糾弾するこのような人たちを生かし、病んで死んで行く。「政府の施しにたかる穀潰し」と罵られながら。

彼ら
移民、
有色人種、

そして服役者(刑務所の感染が爆発的に拡大している)、


移民局被留置者(同じく感染拡大。マスクの配布を訴える移民希望者にペッパースプレーをかけたりして黙らせている)

https://www.democracynow.org/2020/4/21/otay_mesa_immigrant_detention_center_coronavirus


の魂の叫びは主要メディアには取り上げられず、このような自動小銃を携帯した「平和的プロテスト」のヤラセにかき消されて行く。


タイトル画像元https://www.readingthepictures.org/

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