主婦ポリ番外:NY知事クオモ会見(4.20)
概要:フロントライン従事者に上辺の「感謝」だけでなく実際の補償を。彼らのデモグラフィー(マイノリティー)を示して訴えた。
総患者数、昨日からはほんの少しの減少。
Net新規患者数、その3日平均、Net新規人工呼吸器使用数、全て減少。
新規COVID患者数。横ばい。昨日と一昨日のデータは週末のデータですので、精度に欠ける事があります。
今下り坂にいます。上り坂にいるときは「いつ上りきるのか」頂上にいるときは「いつ下がり始めるのか」という疑問でした。今の疑問は
「どのくらいの傾斜で下がるのか」
「どこまで下がるのか」
です。
再開に関して少し余裕ができる程度に減少するまで、どれくらいかかるのか。数週間という予測もあれば、数ヶ月という予測もあります。
死亡者数。
478名。
4/14 752
4/15 606
4/16 630
4/17 540
4/18 507
4/19 478(内455病院/23老人ホーム)
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???REOPEN???
誰もがこの状況から抜け出したい。仕事に戻りたい。学校を再開して欲しい。
周知の事実です。プロテストしなくても分かる事です。
(*ミシガンやオハイオなどで、トランプ支持者が地元の知事の自宅待機令に反発、密になって市庁舎の前で「仕事をさせろ!」とプロテストをしたり、わざと車を病院の周りに乗り付けて、救急車が病院に入るのをブロックしたりしています。それを受けてのこの発言です。)
その希望は分かりますし、皆が共有するもの。問題は「どうやって」「いつ」、
NY州としては基準を高く設けます。「再開」というのは単純な再開でなく、新規格社会の「再想像」です。
この状況からより良い社会を形作る。その為の再開プラン。
9/11のように、 サンディーのように。
●より良い公共交通機関
●より良い住宅事情
●より良い安全
●より良い医療システム
●より良い社会平等
●より良いテクノロジー使用
改革、改善は難しい。人々は変化を恐れ、腰が思い。だからこそ、今取り組むべきです。
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それと同時に、
Do No Harmー気を引き締めてここまで下げた感染率をあげない。
Testing
Watching the Dialー状況をモニター
気候が良くなり、データが少し良くなっている、という情報を聞いて外に出たくなるは自然な事です。
感染率現在0.9。アウトブレイク(オーバーシュート)が起こるのは1.2ですから余裕が無いんです。その事を忘れないで。人と人とのコンタクトが増加すれば感染率はあっと言う間に増大します。
この感染率モニターはワクチンが開発できるまでつづきます。
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州内自治体が再開のプレッシャーに晒されている事は分かります。
ビーチ、ビジネス、学校、公共施設、パレード、コンサート、、、
これらは全て人々を引きつけます。
例えば、コネチカットでビーチを解放すれば、ビーチの閉まっているNYから人々が大挙しておしかけます。
昨日クイーンズからアルバニーまで2時間半かけてお気に入りのタイ料理点のテイクアウトを食べにきた夫婦の話をしました。
近隣州で何かを個別に開けてしまえば、人は行きます。
各機関は同調しないといけない、というのはそういう事です。
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連邦に求める事
①検査施行への援助
②資金援助
検査。本日からNY州で前例に無い規模で抗体検査を行います。このサンプル収集をずっと続けて行くにあたり連邦の助けが必要です。
資金。州予算を組むのに、連邦政府からの資金援助は必須です。先の補償法では、条件無しの州政府の割当はゼロでした。次の法案で州に資金が来なければ、次の予算案で
学校
自治体
病院
全てにおいて20%の予算カットを余儀なくされます。
私の目的はニューヨーカーの為に戦う事。それだけです。副業はありません。
連邦政府が今まで補償してきたのは
中小企業
金融
大企業
航空会社
ホテル
:
:
分かります、分かりますが、
教員
警察官
消防士
公共交通機関従事者
医療従事者
老人ホームスタッフ
:
彼らはどうなります?
彼らは州が補償するんです。その為に州に予算がいる。
それと共に、連邦はフロントライン従事者に「危機手当(Hazard Pay)」を払うべき。
彼らに「感謝」するなら言葉だけではなく、行動でその感謝を示すべきです。
41%のフロントライン従事者は有色人種です。
公共交通--45%
清掃業者—57%
医療従事者--40%
デリバリー、保育の現場でも有色人種の割合が多いんです。
国内フロントライン従事者の2/3は女性です。
1/3は低所得層です。
彼らは全員この状況下で身を危険に晒して仕事に出かけます。「もしかして家に持ち込むんじゃないか」と心配しながら帰宅します。
黒人とヒスパニックのCOVID19の犠牲者の割合が大きい。それはこういう事です。彼らに正当な補償を。
賃金を1.5倍に。州と連邦で補償できるようにしましょう。
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住宅事情。
巨大公共マンションの居住者は感染への危険が高いですから、エキスパートと協力してその地域を調査していきます。
(*「プロジェクト」と呼ばれる住居区の話)
居住者の皆さんに、布マスク50万枚、1万ガロンのhand sanitizerを提供します。
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私見。
私達自身が未来を決めるんです。しかももの凄い影響力で(cause and effect on steroids)。
正しい選択をすればそれが2週間後にしっかり現れる。
間違った選択しても同じです。
そこは完全にリニアです。
それを心して、良い社会を再想像するんです。Build Back Better=BBB。
NEW YORK TOUGH
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賢明、自制、協力、愛
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