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【ゲーム感想】MGS1~3やってみてわかったこと【メタギア】

まえがき:これ金曜ロードショウやん……!!

痕跡を残してはいけない潜入ミッション、巨大ロボとの戦い、怪しい組織の暗躍、裏切りとラブロマンスとNINJA……いわゆる『メタギア』というものをプレイして「なんかこれめっちゃ既視感あるな」と思った正体は『金曜ロードショウ』だった。

1.『メタギア』ってなんなのさ?

さて、感想を書く前に『メタギア』について簡単に解説しておこうと思う。『メタギア』……もとい『メタルギアソリッド』はコナミから発売されたPlaystation向けの戦術諜報アクションゲーム。

普通のアクションゲームとは違い、敵に見つからずにミッションを達成する、一言でいえばエクストリームかくれんぼ的なスタイルが特徴。1998年に発売されてから多数のシリーズが出ている(MSX2向けに出たものが元祖メタルギアだが、ここでは特に触れない)。

特異なゲーム性だけではなく、シナリオのどんでん返しや細部につめこまれたネタもファンが多い理由だろう。

ここではそのメタルギアソリッド1~3をプレイした感想をまとめていく。

※一応ネタバレ?もあります。筆者の独自の考え、認識も入っていますので、ご注意を。

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2.『メタルギアソリッド』:ガスマスクっていいよね

メタルギアソリッドシリーズの第一作、こちらは主にとあるキャラクター(サイコマンティス)についてだが、感想をまとめているのでこちらのリンクを参照してほしい。

画像2

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3.『メタルギアソリッド2』:進化ではなく変化

前作シャドーモセス事件の後を描いたもの。冒頭は前作と同じくソリッド・スネークが主人公だが、物語の序盤で新主人公『雷電』へとバトンタッチを行う。

スクショ

この雷電、歴戦のスネークとは違い実際の潜入ミッションは初めて。殺しの経験もなく、ところどころに甘さが見えるが筆者はそこも魅力だと思っている。スネークはハードボイルド……「憧れるかっこいい大人」だったのに対して、雷電はプレイヤーに近い視点で物語を見せてくれる。

スクショ2

大統領にセクハラされたりもする。

さて、そんなメタルギアソリッド2だが、筆者が一番印象に残っている戦闘がこのシーンだ。

スクショ3

暗くて若干わかりずらいが、後ろにずらーっと並んでいるのが、すべて巨大兵器『メタルギア』だ。前作では一体だけでもあんなに強かったのに、2では量産されたメタルギアたちと戦わなくてはならない。

作中で時代が進んだことによる量産と、現実で映像や機器が進歩したことで実現できたバトルだが、前作のボスが量産されているという絶望感とワクワク感は続編……『2』の演出としてすごく楽しかった(めっちゃ負けたけど)。

そして強敵との戦闘のあと、様々な真実が明らかになり、雷電は自分が『スネーク』の模倣品であったことを知る。物語的にも衝撃的なお話なのだが、これってすごく『2』として、効果のあることだったと思う。

スクショ4

どうしても『2』というものは映画でもゲームでも本でも『駄作』とか言われてしまう。その原因は「初めてのワクワクドキドキを、『1』という下敷きがある『2』では味わえない」というのが原因だと筆者は認識している。

すばらしいことだが、期待がされればされるほど、「評価」の壁というものは厚くなっていくものなのだと思う。

それを雷電……スネークを模倣したという、少しメタ的な意味もある立場で描くことで、『1』とシリーズだが、すこし違う『2』という立場を作り出しているのが印象的だった。あと、若い俳優にバトンタッチするとか映画ぽくていいよね。

自分は『2』もすごく楽しめました。

というところで、筆者の認識は『メタルギアソリッド2』は進化ではなく、変化の一作だと思っている。あえて続編でメタルギア=スネークとしなかったのはかなり難しい選択だったと思う。

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3.『メタルギアソリッド3』:なんだ今日は金曜日か

ここまでどんどんと時計の針は未来へと進んだが、なんと『3』では大きく時間が巻き戻り、元祖スネークである、ネイキッド・スネーク(ビッグボス)のお話となる。

スクショ5

なによりこの『3』が最高に金曜ロードショウだったので、『3』の感想としてはそれを書いていきたいと思う。

まずは、ヒロインの存在だ。ボンドガール的なキャラクターはこれまでのメタルギアにも存在したが、今回のは一味違う。

スクショ7

本作のヒロイン、エヴァさん

なんてったってバイクで飛んでくるのだ。

スクショ6

こういうなんというか頭がいいとは言えない演出が、すごくハリウッド的で最高に面白い。筆者はこういうの大好きです。

そして最高にクライマックスだったのが、今作の巨大兵器『シャゴホッド』との戦闘である。画像を見てもらえればわかると思うが、もう金曜ロードショウの22:30ぐらいな感じがハンパない。

スクショ8

シャゴホッド自体頭が最高に悪い兵器なので最高。ドリルだし。

さらに巨大兵器を倒した後は師匠『ザ・ボス』との戦いである。

スクショ9

鬼のように強いうえにこれまで頼りにしていたCQCを返してくる。師匠ほんと強い。現役(?)時代を見てみたい。

もう、クライマックスがクライマックスを連れてくる感じだ。ここら辺もう「アッツ」としか言ってなかった記憶がある。

そして、ラストは表面効果機でヒロインと脱出である(鼻血)。

スクショ10

エクスペンタブルズで見た。あれは隣に乗ってたのジェイソンステイサムだったけど。

もうここまでくると金曜ロードショウ見てる気しかしなくて、脳が「あ、今日、金曜日か……」ってなってくる。

そんな『メタルギアソリッド3』。お約束のどんでん返しや超展開はありつつも、やはりこの『映画』的な演出の数々が本作の魅力だと思う。

ほんとお腹いっぱいになって大満足でございました。

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4.まとめ

というところで、3までやり終えてみて、ふと考えてみると過去のメタルギアソリッドシリーズの全部で程度の差はあれど、この『映画』的な演出が含まれていたと思う。

そもそもスネークというスパイヒーローがジェームズ・ボンドのような立ち位置だし、作品ごとにボンド・ガールも登場する。

そういう作りを意識している、という話もちらりと聞いたような覚えもあるし、特に『3』が映画的なつくりなのかもしれないが、筆者としてはこのシリーズにすごく映画的な物語の仕組みや、キャラクターの立ち位置を感じた。

次は『4』をプレイしてみる予定なので、この感想がどう変わるか自分でも楽しみである。

CheckmateField 四辻 達海




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