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付箋を使う(難解な)ビジネス本の読み方

仕事をしているとビジネスに関する書籍を読まなければならないことって結構ありますよね。業界に関する知識や定番の本、最新技術や市場動向、ビジネス理論など、皆さんは読めているでしょうか?
正直、私はビジネス本を読むのは得意ではありません。どちらかと言えば、読む時間より、読みやすい本を探すのに時間を使うほうで、試し読みができる本屋である程度読んでみたり、知り合いに勧められた読みやすい本を読むようにしています。

しかし、どうしても読まなければならない本ってありますよね。今回はそんな本の読むときに私がやっている方法を紹介します。

<用意するもの>

用意するのは、色付き付箋です。

付箋なら何でもいいのですが、場所を気にせず貼れる透明なタイプがおすすめです。「色付き」と書きましたが、必要な色については後述します。

<読み方>

本を読んでいく中で、以下に関するキーワードや文章、内容が出てきたとき、気付いたときに付箋を貼りましょう。色は次から紹介するキーワードごとに自分で好きな色を割り振ってください

キーワード①「新出専門用語」

知らない専門用語を見かけたら付箋をはりましょう。といっても、ビジネス本は未知の言葉をぼんぼん投げ込んできます。初めて見た時に貼るのでなく、読み進めて、「これさっき出てきた言葉だけど何だっけ?」と思った時に、その言葉が解説されているページまでさかのぼりそこに貼ってください。索引がついているビジネス本も多いので、探すのは簡単なことも多いです。一度分からなかった言葉は結局すぐにわかりません。またその言葉にであったら、先に貼ったところまでさかのぼって意味を確認しましょう。
ちなみにこの付箋を貼ることになるのは基本的にカタカナでしょう。ビジネス本の内容は、海外からきていることが非常に多く、それらの新しい言葉に対する日本語が存在しないことが多いためカタカナで表現されることが多いです。
カタカナでの表現はうさんくさい、というような人も多く、自らが発信する場合は避けた方がいいと思いますが、ビジネス本は新しい概念に古臭い言葉を当てはめることが不正確だと考える人が多いため、カタカナはカタカナで理解することも必要です。

キーワード②「べからず」

「~をすることは意味がない」「~という考え方は間違っている」というような禁止や否定、失敗例を示すワードが出てきたら、この②に対応する色の付箋をはりましょう。
何をしたらいいか教えてほしいと思っているかもしれませんが、ビジネス本を読むときに何をすればいいかだけ教えてほしいという考え方は避けた方がいいです。誰でも勝てる必勝法なんてないです。ただ誰でもはまる落とし穴はあります。そしてその落とし穴をビジネス本は頑張って教えようとしてくれます。何が危険かをきっちり把握して、教訓を学び取りましょう。

キーワード③「すべきこと」

続いてビジネス本が示す、やるべきことに付箋をはりましょう。といっても、これもビジネス本ではやるべきことばかりなので、心に残ったことでいいでしょう。

基本的には上記の①~③を探すことを意識しながら読むようにすると、筆者の伝えたいことが見えてきます。難しい本であれば、まずはこの3つを押さえましょう。余裕があれば、以下のキーワードにも色を割り当てて貼りましょう。

キーワード④「心に残ったこと、好きなこと」

本や理論を深く印象付けるため、人に伝えたくなるようなキーワードや文章を探しましょう。最初からやってもいいのですが、最初からやると何が好きかわからなくなりがちなので、①~③のキーワードで慣れてきたあたりで推奨します。(最初から、好きだと思えば当然OKですが)

キーワード⑤「ツール類」

テンプレートや分類表、検討のためのツールなどのうち、気に入ったものに付箋をはりましょう。字ではないため、もともとぱらぱらとめくり比較的探しやすいのですが、使いやすいものは調べやすくすると実践の際に便利です。

キーワード⑥「すぐに取り掛かること」

キーワード③「やるべきこと」によく似ていますが、やるべきことの中で特にすぐとりかかることを探しましょう。
「~という認識をもって行動しましょう」というような抽象的なやるべきことではなく、「~の・・・を決めましょう」「~の前にまず・・・をリストアップしましょう」というような具体的なものを探します。

以上が主な探すべきキーワードです。

やはりだらだら読んでいても、理論はあたまに入っていきません。この章やページの要点は何だろうかと考えながら読めれば、それは理想ですが、それが難しいため、メリハリをつけて紹介したキーワードを探しましょう。また自分独自の⑦つめ⑧つ目のキーワードを考えてもいいですね。

と説明しましたが、実際読みにくい本はこのような方法を用いて大変ですし、1回読むだけではわかりません。この方法を紹介した私も、まず一回は付箋を使わず全部読み、2回目に読むときに付箋を使い始め最後まで行ったらもう1度最初に戻って、また付箋を貼りながら読み返すということを何度もします。5~6回くらいでなんか雰囲気が分かる気がします。(読みやすい本なら1回ではまるんですが)近道はありませんので一緒に頑張りましょう。

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